System Center Data Protection Manager 2007 で Windows Server 2008 のイメージバックアップとベアメタルリカバリーを行う (2/2)
みなさん、こんにちは。
少し時間があいてしまいましたが、前回に引き続き、今日は、System Center Data Protection Manager (DPM) を使った、Windows Server 2008 のイメージバックアップとベアメタル リカバリーについて、の第二弾、ベアメタルリカバリーについてです。
前回は Windows サーバー バックアップ (WSB) で作成したイメージバックアップを DPM でバックアップする方法を紹介しました。今回は、DPM でバックアップデータからのリカバリーをしていきます。
ベアメタル リカバリーの大きな流れは以下のとおりです。
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- DPM で、任意のフォルダに回復したいイメージバックアップを展開しておきます。
- WS08 のインストール DVD でマシンを起動します。
- Windows 環境回復機能により、1 に展開したバックアップからリストアを実行します。
では、以下で詳しく紹介します。
(実行手順)
1. DPM で、任意のネットワークフォルダに、データを回復します。
2. データの回復後、以下の手順を実施します。
a) リストアした WindowsImageBackup フォルダの階層を一段上に上げます。
リストア後(変更前):
\\リストア先サーバー名\リストア先共有フォルダ\<バックアップサーバー名>\WindowsImageBackup
↓
以下に変更:
\\リストア先サーバー名\リストア先共有フォルダ\WindowsImageBackupb) 全ての VHD ファイルをタイムスタンプ名のフォルダ配下に移動します。
※ WindowsImageBackup フォルダの下の、サーバー名フォルダ内にタイムスタンプ名のフォルダが作成されます。
(フォルダ名の例:”Backup 2009-08-01 094424” )このフォルダと同じ階層に作成される xxxx.vhd ファイルを上記のタイムスタンプ名のフォルダに移動します。
(vhd ファイル名の例:”ce221c0d-7dc1-11dd-8ec2-806e6f6e6963.vhd”)
3. Windows Server 2008 インストール DVD を使用して対象サーバーを起動し、Windows 環境回復を使った回復を実施していきます。
←システム回復オプションで、Windows Complete PC 復元を実施します。また、ネットワーク共有上のバックアップを使ってリストアする場合には、いったんコマンドプロンプトを起動し、 wpeutil initializeNetwork コマンドでネットワークを有効化することが可能です。実行後、DHCPサーバーを使用している場合には、ipconfig/all により、IPアドレスが割り当てられていることが確認できます。静的IPを使用する場合には、引き続き netsh コマンドでIPアドレスを指定します。
あとはウィザードに従い、リカバリが完了します。
検証するにも実際の物理環境が用意できないというような場合には、Hyper-V 上など、仮想化環境があれば簡単に試していただくことができます。ぜひお試しください!
それではまた!
M.O.