共用方式為


Lync 2013 での画面の提示

原文の記事の投稿日: 2012 年 11 月 3 日 (土曜日)

Lync 2013 では、他のコンテンツと同じように、モニター アイコンの下にプログラム、モニター、デスクトップ共有のオプションがあります。ここでは、新しいセッションを開始したり、最近提供されたコンテンツに簡単に切り替えたりできます。これらは、[提示可能なコンテンツ] の下の同じメニューにわかりやすく一覧表示されます。また、閲覧者が見ているもののライブ プレビューを見たい場合は、ステージを表示することもできます。

Lync 2010 を使用していたユーザーはほとんどの機能についてよくご存じでしょうが、新しいユーザーのために、新機能や相違点を説明する前に基本的なことを簡単にまとめておきます。

提示可能なコンテンツの管理

基本

Lync 2013 では、自分の画面の内容を他のユーザーに提示するオプションが 3 つあります。

[すべてのモニター] オプションを使用すると、画面上のすべてのものを提示できます。複数のモニターがある場合、閲覧者には並べて表示されます。

[モニター] (プライマリ、セカンダリ..) オプションを使用すると、選択したモニター上のすべてのものを提示できます。

[プログラム] オプションを使用すると、自分のコンピューター上のアプリケーションを提示できます。このモードでは、閲覧者は提示者のデスクトップ上の他のコンテンツを見ることはできません。たとえば、Microsoft Word 文書を提示していて、IM メッセージがポップアップした場合、閲覧者からは IM メッセージは見えません。Windows 7 での Lync 2013 は、オーバーラップしているウィンドウを除去し、下になっているウィンドウが遮られることなく見えるようにします。一方、Windows 8 では、オーバーラップしている領域が黒い長方形で表示されます。これには、Lync によって描画されたウィンドウによるオーバーラップも含まれます。たとえば、プログラムを最大化した場合、プレゼンテーション ツールバー (このツールバーについては後で詳しく説明します) は、非表示になっていない場合は閲覧者の画面に黒いボックスとして表示されます。

[プログラムの提示] ダイアログ

実行しているプログラムの一覧 (前掲の図) から 1 つ以上のプログラムを選択できます。探しているアプリケーションを見つけやすいように、名前とサムネイルの両方が表示されます。

Lync 2013 では、2010 と同じように、管理者特権で実行されたアプリケーションはこの一覧に表示されません。また、Lync 自体や Windows 8 スタイル アプリのような特定のアプリケーションも、この方法では提示できません。Windows 8 スタイル アプリケーションを Lync 2013 で共有するには、デスクトップまたはモニターを提示する必要があります。

2 つの Lync エンドポイントの間で共有を行うと、2 つのコンピューター (P2P) の間を流れるデータによってサーバーに負荷はかかりません。ミーティングの設定の場合にのみ (2 人以上、[今すぐミーティング] またはスケジュールされたミーティング)、サーバーが仲介します。

画面プレゼンテーションの表示 

2 つの表示オプションが用意されています。

[実際のサイズ] は、拡大縮小しないで、プレゼンターの画面と同じようにコンテンツを表示します。提示されるコンテンツが Lync ウィンドウより大きい場合は、スクロール バーが表示されます。

一方、[画面に合わせる] オプションでは、画像は拡大縮小して表示され、提示されるすべてのコンテンツをスクロールしないで見ることができます。

これら 2 つのオプションは、プレゼンテーション領域の右上に表示される [実際のサイズ] アイコン を使用して切り替えることができます。

上のスクリーンショットではコンテンツが会話ウィンドウ全体を占めていますが、コンテンツを表示しながら、ビデオ、IM、ミーティング出席者一覧を画面に追加することもできます。コンテンツは、使用可能な領域に合わせて自動的に調整されます。

提示されているプログラムを最小化するだけで共有を一時停止でき、元に戻すと再開します。

[提示中] クロームプログラムの提示中はウィンドウの周囲が黄色で強調表示されるので、何が共有されているかを簡単に追跡できます。この機能は提示しているプログラムが新しいウィンドウを作成する場合に特に便利であり、閲覧者にウィンドウが提示されているかどうかを簡単に確認できます。

モニターまたはデスクトップを提示しているときは、画面の周囲が強調表示されます。また、(多くのモニターを使用している場合に) 提示を始める前に提示するモニターがわかるように、オプション (プライマリ モニター、セカンダリ モニターなど) の上にマウスを移動すると、対応するモニターが強調表示されます。

また、Lync 2013 では、提示されているモニター (デスクトップまたはプログラムを提示している場合はプライマリ モニター) の上部にツールバーが描画されます。プレゼンテーション ツールバーは共有アクティビティを示すだけではなく、プレゼンテーションを終了して閲覧者に制御を戻すためのコントロールに簡単にアクセスしたり、受信制御要求、未読 IM 未読 IM 通知 やエラー 警告アイコン などの通知が表示される場所にもなります。

Windows 8 を使用している場合は、共有が進行中であってもプレゼンテーション ツールバーが表示されない場合があります。開始画面を表示したり、Windows 8 スタイル アプリを (スナップ ビューではなく) 全画面で起動すると、開始メニューまたはアプリが標準/従来のデスクトップの上に描画され、このツールバーも隠します。はっきりわからないデスクトップを確認するためのよい方法です。

 

制御の提供と取得

共同作業しているユーザーが、あなたのコンピューターにあるプログラムを使えるようにしてほしいと要求する場合があります。プレゼンテーション ツールバーを使用すると簡単に、ミーティングに参加している特定のユーザーに制御を与えたり、ミーティングに参加している誰でも明示的な承認なしで制御を取得できるようにしたりできます。

プレゼンテーション ツールバー

ミーティングの参加者が制御を要求したときに、[自動的に制御を渡す] が選択されていないと、要求がツールバーに表示されて承認できるようになります。

受信した制御要求

制御を他のユーザーに許可すると、そのユーザーがマウス ポインターを制御するようになるので、自分のコンピューターを同時に使用することはできません。制御を取り戻したい場合は、マウスを [制御を渡す] ドロップ ダウンの上に移動し、[制御を取り戻す] を選択するか、Ctrl キーと Alt キーを押しながらスペースバーを押します。ナビゲーションにキーボードを使用している場合は、Ctrl キーと Shift キーを押しながらスペースバーを押してこのツールバーにフォーカスを設定した後、ショートカット Ctrl + Shift + S を使用して共有を停止します。

また、重要なこととして、デスクトップ共有セッションで制御を提供されたユーザーは、管理者権限のプロンプトで対話することはできません。制御をサード パーティのユーザーに提供し、そのユーザーが管理特権を必要とするアプリケーションと対話する必要がある場合は、Lync を "管理者として" 実行することをお勧めします。

 

新機能

このリリースでは、Lync による IRM ドキュメントの処理方法に関していくつか変更が行われています。最初に IRM ドキュメントについてお話しします。

Office Online では、IRM (Information Rights Management) は "個人情報の送信に関する優先設定を適用する" 手段として定義されています。組織の場合は、機密情報または固有情報の統制と配布を管理する企業ポリシーを適用する機能も意味します。

そのような制限のあるドキュメントを Office 2013 アプリケーションで開くと、できることとできないことを示す黄色の情報バーが表示されます (たとえば、印刷、転送、全員に返信は許可されていない、など)。また、ドキュメントを開いている間はスクリーンショットを取得できません。

Windows 8 では、デスクトップまたはプログラム自体を共有することによってミーティングでそのようなドキュメントを提示すると、表示が黒くなります。[プログラムの提示] ダイアログに表示されるこのようなウィンドウのサムネイルも黒くなり、IRM ポリシーが適用されます。このようにして、機密性の高いコンテンツが誤って共有されないようにします。この動作は、Windows 7 では正式にはサポートされていません。

また、表示環境、特に頻繁に更新されるコンテンツの表示に関してもいくつか変更が行われています。次に示す 2 つのスクリーンショットは、Microsoft Surface 通知ビデオを共有した場合の閲覧者に対する表示です。左側のスクリーンショットは Lync 2010 のものです。フレーム全体が一度にレンダリングされないため、画像の上部と下部でビデオの異なるフレームが表示されていることがわかります。一方、右側は Lync 2013 で各フレームが表示される様子です。帯域幅の制約がない限り、はるかに滑らかな表示になりますが、最善の結果を得るためには共有者と閲覧者の両方が Lync 2013 を使用している必要があります。

ティアリング      ティアリングのない完全なフレーム

画面に表示されているものの提示はミーティング環境の非常に重要な部分であり、参加者が同じものを見ることによってコミュニケーションがいっそう効率的になります。Lync 2013 がユーザーの役に立つことを期待します。フィードバックや質問がある場合は、後のコメント セクションでお知らせください。

 

Bora Beran
プログラム マネージャー、Lync チーム

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Presenting your Screen with Lync 2013」をご覧ください。