Standard でどこまで行ける? in 仮想マシン
Windows Server や SQL Server には、 「Standard は 4 CPUまでサポート」という制限があります。
こんなやつです↓
「Windows Server 2008 R2 システム要件」
https://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/prodinfo/sysreqs.mspx より
「SQL Server の各エディションがサポートする最大プロセッサ数」
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms143760.aspx より
ここでいう「プロセッサ数」というのは「コア数」ではなく「ソケット数」であり、これはコア数がどんどん増えていく昨今、なかなか良心的な制度ではないかと思っているのですが。(手前味噌ですみません)
さて、これ仮想環境ではどうなのでしょうか。
仮想マシン (VM) から見えるプロセッサ (VP) は、ソケットなのかコアなのか。気になる。。。しかし、仮に 1 VP = 1 ソケットという無慈悲なカウントがなされていたとしても、 4 ソケットまでは Standard で動いちゃうので、どう認識されているか、判然としませんよね。
そこで、先日の 8 VP VM ですよ!
これが 8 「ソケット」と認識されるなら、 Standard では 4 発までしか認識されないはず。
やってみましょう。
これに、Windows Server 2008 R2 Standard をインスコロールしました。
「4 プロセッサまで」の Standard で、ちゃんと 8 発認識されています。どうやら、「1 VP = 1 ソケット」という数え方はされていないようです。
そこに、さらに SQL Server 2008 Standard をインストールしました↓
SQL Server も、Standard ですが 8 プロセッサ認識していますね。
実は、仮想マシンも
「そのホストに備わっているのと、同じコア数のプロセッサを使っている」
ものとして、カウントされています。
今回の例では、 ホストは 6 コアのプロセッサを持っているので、仮想マシンの 8 VPは 「2 ソケット」とカウントされます。そのため、「4 ソケットまでOK」の Standard で、 8 発認識できるのです。
というわけで、最近は Standard でかなり多くのプロセッサをサポートできてしまうので、我々としてはなかなかフクザツなところでございます。
でも、特に仮想環境では、 Enterprise お得なんですよ! というのはまた今度。
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