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フォト ギャラリーが RAW データをサポートするようになりました

みなさん、こんにちは。Windows 開発統括部の古内です。

この夏、旅行やイベントで写真を撮られた方も多いと思います。最近のデジカメは高機能・高性能で、シャッターを押すだけでそれなりにいい写真が撮れますが、やはり写真データを補正したり微調整したいという場合もあるでしょう。Windows Live の 「フォト ギャラリー」 は、そういった写真編集をお手伝いをするのを目的としてマイクロソフトが提供しているツールですが、このたびフォト ギャラリーは RAW 形式の画像データもサポートするようになり、ますます写真データの編集が便利になりました。

という訳で、今回は、Inside Windows Live Blog に 2011 年 7 月 26 日に投稿された 「Photo Gallery now supports raw format」 の翻訳をお届けします。


フォト ギャラリーが RAW データをサポートするようになりました

最近では、日常のさまざまな場面で写真を撮る機会が増えているのではないでしょうか? 事実、InfoTrends のデータによると、2010 年に撮影された静止画像の数は、米国だけで 730 億枚以上にも上っています。また、デジタル一眼レフ (DSLR) カメラを使っている人の 1 か月の撮影枚数は、コンパクト カメラを使っている人の 2.5 倍にもなるそうです。びっくりするような数字ですが、さらに興味深いのはそのうちの 4 割の写真が、RAW 画像形式で撮影されていることです。

RAW 形式とは、簡単に説明すると、カメラの画像センサー上の元ピクセルが圧縮されていない状態の出力のことです。RAW ファイルには、JPEG ファイルと比べて、高画質、微調整が可能、画像情報が多いといったさまざまなメリットがあります。「処理がされる前のサイズの大きなデジタル形式のネガ」と考えると、イメージしやすいかもしれません。

マイクロソフトには、お客様から「Windows では RAW 画像を処理しにくい」というご意見が寄せられています。RAW ファイルを JPEG に変換できるソフトウェアはいくつか出回っていますが、このたびマイクロソフトは、Windows の組み込みソリューションを提供することを発表しました。今回リリースした Windows Live フォト ギャラリー 2011 (英語の説明ビデオは こちら ) から RAW 形式の画像がサポートされます。Microsoft カメラ コーデック パック (Windows 7 と Windows Vista に対応) をダウンロードすると、120 機種以上のデジタル一眼レフ カメラの RAW 画像ファイルをフォト ギャラリーやエクスプローラーで表示できるようになります。

RAW 画像を表示できるだけではなく、RAW 画像のコピーを編集することも可能です。RAW ファイルはデジタル形式のネガのようなものなので、変更されたり破壊されたりしないよう、元の状態で保護しておく必要があります。そのため、RAW 画像を編集する場合には、フォト ギャラリーで元の RAW 画像のコピーを作成し、JPEG あるいはさらに高画質の JPEG-XR (または HD Photo) 形式に変換します。JPEG-XR では元の RAW ファイルの品質が完全に保持されるため、さまざまな編集効果を微調整することができます。元の RAW ファイルは安全に保管したまま、赤目補正、ノイズ除去、または詳細な画像の調整を行うことができます。RAW ファイルでパノラマ写真や合成写真を作成する場合には、新しいファイルが生成され、以前よりも高画質の結果が得られます。

この新しいコーデック パックを入手することで、Windows 上で、RAW、JPEG、PNG、TIFF などのさまざまなファイル形式の画像を表示、編集できるようになります。また、携帯電話のカメラやコンパクト カメラ、高性能のデジタル一眼レフ カメラで撮った思い出のデジタル画像を整理、表示、編集することによって、コンピューターに保管していたあらゆる写真の可能性が広がります。これからもどんどん素晴らしい写真を撮り続けてください。RAW 画像を撮れるカメラを入手した際には、ぜひこの機能を試してください。また、既に RAW ファイルを扱っている方のお役に立てることを願っています。