Windows Azure SQL データベースの機能強化 ~ SQL Data Sync によるフェデレーションメンバー同期、ファイアウォール設定
Windows Azure SQL データベースは 2012 年 7 月版のアップデートが行われており、いくつかの機能強化が行われています。
その 1 つとして、SQL Data Sync でデータベースのフェデレーションメンバーの同期が可能になりました。Windows Azure SQL データベース のフェデレーション 機能は、 1つのデータベースを 複数のデータベース (フェデレーションメンバー(データベース)) に分割して保持し、拡張性とパフォーマンスを向上させます。
ある特定のフェデレーションメンバーのみの同期、複数のフェデレーションメンバーに分かれているデータの統合などを行えるほか、フェデレーションメンバーに含まれている データの取得情報である 参照テーブル (reference data/table) を同期設定することが可能になり、これまでフェデレーションメンバーの数だけ同期が必要であった参照テーブルの同期作業が容易になります。
他にもカスタマーフィードバックの結果として、フェデレーションメンバーの参照テーブルにおける timestamp データタイプや Identity プロパティ の制限解除なども行われています。
なお、Windows Azure SQL Database の ファイアウォールの設定が変更されています。これまでは SQL データベースサーバーごとに接続できる IP アドレスの範囲を設定するものでしたが、各データベースサーバーに作成される データベースごとに ファイアウォールを設定することができるようになっています。これにより、同じデータベースサーバーに置かれている不要なデータベースへのアクセスブロックが可能になるなど、柔軟な設定ができるようになりました。
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