Visual Studio 2013 Update 3 と Azure SDK 2.4 を公開
すっかり遅くなりましたが、Visual Studio 2013 Update 3 が公開され、合わせて Azure SDK for .NET 2.4 が利用可能になっており、Visual Studio からの Azure の操作などの機能強化が図られています。
- Visual Studio 2013 Update 3 ダウンロード
- Azure SDK for .NET 2.4 ダウンロード : Visual Studio 2013 版 / Visual Studio 2012 版
Visual Studio 2013 Update 3 による機能強化
- Azure Web Sites
- Visual Studio から コンソール / Web アプリケーション プロジェクト を 新規作成 / 追加して WebJob として公開可能に
- Azure Mobile Services
- Mobile Services に接続するクライアントアプリケーションに プッシュ通知 をウィザードで追加
- プロジェクト作成時に Mobile Services のデプロイ先を設定可能に
- Azure Notification Hub
- テスト通知をサポート
Azure SDK for .NET 2.4 による機能強化
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- Azure Virtual Machines
- 仮想マシンの構成、キャプチャが可能に
- Azure Storage
- 地理冗長ストレージの作成、ログ表示に対応
- Azure Cloud Services
- 内部ロードバランサー、外部IP をアプリケーション側で設定可能に
- Azure Virtual Machines
Visual Studio 2013 Update 3 による機能強化
● Azure Web Sites
Visual Studio から コンソール / Web アプリケーション プロジェクト を 新規作成 / 追加して WebJob として公開可能に
Azure Web Sites でバックグラウンド処理を行うためのプログラム / スクリプトを稼働できる WebJobs と呼ばれる機能が利用できるようになっており、これまでの Azure 管理ポータル または PowerShell からの公開に加えて、Visual Studio から WebJobs の公開が可能になりました。
Visual Studio で開発中の Web アプリケーションに WebJob を追加して、または 新規に コンソール / Web アプリケーション プロジェクトを作成し、WebJobs を作成できます。公開も Visual Studio から行うことができ、実行モード (継続的 / スケジュール / オンデマンド) を選択して設定できます。
● Azure Mobile Services
Mobile Services に接続するクライアントアプリケーションに プッシュ通知 をウィザードで追加
プッシュ通知を Windows ストアアプリ および Windows Phone アプリで利用したい場合に Visual Studio のウィザードから設定できるようになりました。
Windows ストア の開発者アカウント(マイクロソフトアカウント) に接続してアプリを登録し、クライアントシークレットやパッケージ SID を取得して、Mobile Services のサーバー側 と クライアントアプリ側 へ設定を行う、という作業を一度に行えます。
プロジェクト作成時に Mobile Services のデプロイ先を設定可能に
Visual Studio のプロジェクト作成時にデプロイ先となる Azure Virtual Machine や Azure Web Sites の設定を行えるようになっており、この度 Azure Mobile Services も同様に設定が可能になりました。Azure Mobile Service のテンプレートを選択すると、デプロイ先の Azure 側も同時にウィザードで設定できます。
● Azure Notification Hub
テスト通知をサポート
Azure の各サービスを管理、操作はVisual Studio のサーバーエクスプローラーから行うことができ、今回のアップデートでその対象に Azure Notification Hub (通知ハブ) が追加され、テスト通知 やその結果一覧が取得できるようになりました。
Azure SDK for .NET 2.4 による機能強化
● Azure Virtual Machines
仮想マシンの構成、キャプチャが可能に
開始、シャットダウンといった操作に加えて、VM サイズ や可用性セットの設定、エンドポイントや拡張機能の追加・設定、VM イメージのキャプチャもなどを Visual Studio から操作可能になりました。(キャプチャしたイメージは、VM 本体と同じ BLOB ストレージ に保存されます。) Azure Virtual Machines のギャラリーから選択して、あるいはキャプチャしたイメージから 仮想マシンの新規作成も可能です。また、32 bit の仮想マシンのデバッグにも対応しています。
● Azure Storage
地理冗長ストレージの作成、ログ表示に対応
ストレージの新規作成時に、冗長を指定して作成することができるようになり、読み取りアクセス可能な地理冗長 (RA-GRS: Read-Access Geo-Redundant) にも対応しました。また、BLOB ストレージの $log や Table の $Metrix に保存されているログデータを Visual Studio からも確認できます。
● Azure Cloud Services
内部ロードバランサー、外部IP をアプリケーション側で設定可能に
これまで PowerShell で行っていた 内部ロードバランサー や 外部IP の設定を、Cloud Services (Web Role / Worker Role) のアプリケーション側の .cscfg 内に記述できるようになりました。なお、Visual Studio でデバックを行う際、管理者権限が必要であった Full Compute Emulator から 管理者権限が不要の Emulator Express へ、デフォルトの設定が変更になっています。
Microsoft Azure Blog > Announcing release of Visual Studio 2013 Update 3 and Azure SDK 2.4 (→ 日本語訳)
ScottGu's Blog > Azure: Virtual Machine, Machine Learning, IoT Event Ingestion, Mobile, SQL, Redis, SDK Improvements
.NET Web Development and Tools Blog > Announcing new Web Features in Visual Studio 2013 Update 3 RTM
The Visual Studio Blog > Visual Studio 2013 Update 3 RTM Available