【Longhorn】 Longhorn Beta 3 Seminar 完了

最後のセッションなので多くの方が会場を去ってしまうのではないかという恐怖のもと、実際には非常に多くの方が最後まで聞いていただきました。参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。5分余計に話してしまい、本当にごめんなさい。余談ですが、IT Pro道場の金沢でお会いして色々と伺ったお客様にも勤務地が近畿ということでお会いすることができました。本当にうれしい限りです。どんどんこのような輪が広がっていくと全国を回って色々とお話をさせていただいている甲斐があります。(^◇^)

システム管理機能の向上という観点ではLonghornは多くの素晴らしい機能が追加されています。Beta 3 Seminarでは50分という時間の中で下記にふれました。

●初期構成タスク
通常、インストール直後に設定する情報を一つの画面で設定できるツール

●サーバーマネージャ
Windows Server 2003でコントロールパネルへ行って、プログラムの追加と削除をした後、管理ツールを開いてその中・・・、さらにマイコンピュータのプロパティから・・・ という具合に本当に色々なツールを駆使しないと期待の設定を行えなかったんですが、Longhornではこれ一つでできます。

●ServerManagerCmd.exe
コマンド版も用意しました。素晴らしい。
ServerManagerCmd.exe -query roles.xml とやればインストールされている構成を一発で出力
-InputPath のパラメータを使えば、XMLに記述されたインストール設定をコマンドで一気にインストールできます。
また、PowerShell同様、 -WhatIf を使えばシミュレートすることもでき、「それをやると何が行われるか」がわかります。

●Windows PowerShell
強力ですね、パイプするデータがオブジェクトになっているのは。。。今日のデモは田辺が渡米(WinHEC)前に色々と準備をしてくれたものの一つです。

●Server Core
最後の方に話をしたのであまり時間をとれませんでしたが、最小構成のLonghornですね。

ということなんですが、システム管理という大きな視点で押さえておくべきなのはマイクロソフトがシステム管理の将来をどう考えているかです。「手動で便利」を進めると「半自動」あるいは「全自動」が待っています。仮想化のテクノロジーが進化してくるとますますこの方向に進むことが見えてきます。仮想的に動いている状態は設定や構成変更がしやすく、ハードウェアのリソースをフルに使いきる設計をすることがもっと柔軟に行えます。

一方でもう耳にタコの人もいらっしゃるかもしれませんが、自動化を推し進めるためには同じ言葉でシステムの設計から運用まで、あるいは次のプロジェクトまで コミュニケーションができないといけません。それをシステムをモデル化するというアプローチでマイクロソフトはSDM(System Definition Model)というものを生みました。それが進展してSML(Service Modeling Language)になり、マルチベンダーな取り組みに成長しました。マイクロソフト製品だけでなくハードウェアも含めた形でシステム管理の自動化がどんどん進むことでしょう。この辺に興味がある方は是非私のブログの左のリンクからSMLを取り扱っているチームのブログも参照ください。

そして今日も説明しましたが、、、
ServerManagerCmd.exe -query roles.xml

を実行した際に出来上がる role.xml というファイルを覗いてみれば、スキーマに関する行で「SDM」のキーワードが入っているのを発見できます。ということでLonghorn Serverの役割、あるいは機能の構成というのはSDMベースになっており、自動化の世界がそれほど遠くなくなってきたというのが感じられた人は今日のセッションの一番美味しいところが伝わった人ですね。(^O^)/

明日は大阪に居残りで再びIISの世界へ。