【★ミ】 「IPD」というキーワード

各業界で色々な意味を持ちそうなこのキーワード、ここで触れたいのは認証の話でもICの話でもありません。
Infrastructure Planning and Design シリーズのことです。

まず、リンクから持ってきたこの年表を見てみましょう。

●●● Infrastructure Planning and Design シリーズへの道のり ●●●

原文:TechNet - Introduction to the Infrastructure Planning and Design Series

あぁ と思った方もいらっしゃると思いますが、そうです、2005年のところにあるWSSRAの後継の話なのです。高添のDSI(Dynamic Systems Initiative)のセミナーをお聞きになられたことのある方は聞いたことがあると思います。また、元々MCS(Microsoft Consulting Service)でもこの体系であるMSAを利用してお客様とお話をしてきた歴史もあるのでMSAの方が聞きなれている方もいらっしゃるかもしれません。私は一時期 日本のMCSの一員だったこともあるので当時 そういう試みをしていたことを知っています。

引用した原文を少し翻訳するとこういうことが書いてあります。

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背景

2002年に Microsoft Systems Architecture (MSA) 1.5 がリリースされました。これはプラン、設計、構築、そして運用に関するガイダンスが含まれており、企業 データ センターとインターネット データ センターを取り上げていました。このガイドの記述を生みだす上で、テスト用に広大なデータセンター環境が実際に構築され、内容が評価されました。これによってマイクロソフトのお客様はガイダンスに記載のある事項が「象牙の塔」ではなく「現実」のものとして、自信を持って構築に生かすことができるようになりました。

2003年のアップデートは Microsoft Systems Architecture 2.0 と呼ばれ、Windows Server® 2003 をベースにした共通のデータセンターモデルに整理統合されました。

2005年の初頭にMSAのシリーズは更新され、ブランドも変更し、Windows Server System® Reference Architecture (WSSRA)と呼ばれるようになりました。2005年以降、マイナーな更新と時にWSSRAプラットフォームに新サービスが追加されることはあっても、大きな更新が行われることがありませんでした。

WSSRA は複雑なガイダンスのセットで、3,500ページにも及ぶものでした。実際に行われたアンケート結果から、 「このマテリアルは - とても価値がある - 、実際に読者が読破するのは困難である」という結果が出ています。

マイクロソフトテクノロジーを利用したインフラストラクチャのアーキテクチャガイダンスについての次の進化ステップがIPDシリーズです。IPD は読者がアーキテクチャガイダンスを消化しやすいようにデザインされています。WSSRAでカバーされていたサービスは順次更新され、IPDのフォーマットに置き換えられていきます。最初の段階として、IPDシリーズはまず読者が単独のテクノロジーを設計構築する助けとなるところにフォーカスします。その例としては Windows Server Virtualization, Windows Server 2008 Active Directory®, そして Windows Deployment Services となります。

IPDシリーズが増えていくに連れ、より複雑なシナリオについての追加ガイドも登場することになるでしょう。これらのシナリオガイドは個々のテクノロジーガイドを引用し、より複雑な複数のインフラストラクチャ テクノロジーが必要なケースを構築する助けになるはずです。

このドキュメントの対象者

IPD ドキュメントは下記のようなIT技術者が利用されることを想定して設計されています。

  • しっかりとしたテクノロジーの理解を持ったインフラストラクチャのプランナーとアーキテクト

  • インフラストラクチャ ソリューションを構築するパートナーとコンサルタント

  • 全体インフラストラクチャに自身の設計しているシステムがどのようにフィットするかを学ぶ必要があるシステム エンジニア

  • 行っているテクノロジーの意思決定が実際にビジネスをサポートできるか、あるいはビジネスに影響を与えられるかを判断したいビジネスマネージャ

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という具合にかなり”本気(まじ)”な思想となっており、エバンジェリストとしても期待しているところです。また、IPDのアプローチについても下記に記述があります。

https://technet.microsoft.com/en-us/library/bb897491.aspx

意思決定フローとステップ バイ ステップの形になっており、プロセスの流れを説明するPowerPointのスライドが付属する形態になる模様です。期待できそうですね。

ただ、WSSRAでも我々が悶々としていた日本語化が気になるところです。このレベルの日本語ドキュメントの不足は以前より技術者としては感じているので是非 実現したいところですが、果たしてどうなるか (^-^)

Windows Server 2008世代では "IPD” というキーワード 、覚えておくといいかもしれませんよ。