【IIS7】 [HOW TO] IIS7.0の提供形態
// はじめに
IISはWindows 2000からOSの一つの役割として標準機能の一つになりました。役割とはつまり、そのサーバーをファイルサーバーにするとか、Webサーバーにするとか 「役割」ベースのインストールに由来し、Windows Server 2008ではサーバー機能のインストールの基本になっているので覚えておくといいです。
// IIS7.0の提供形態
IIS7.0はWindows Vista(Home Basicを除く)、Windows Server 2008、Windows Web Server 2008で提供されます。また、Windows Server 2008から提供が開始されるスタートメニューの無いWindows、Server Coreの形態でも提供されることが6月の米国Tech・Edで発表がありました。残念ながら Windows XP、Windows Server 2003向けには提供の予定は無くなりました。これはIIS7.0の新機能は構造上のコード見直しまで含んでいるためで、従来のOSに搭載するのは厳しいということが背景にあります。開発途上でWindows Server 2003上で動いているのをご覧になったことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、それはあくまでも開発途上の部分機能の搭載であり、最終的にIIS7.0に搭載する機能はVistaや2008 上でなければ実現できないとの判断がありました。
一つ、補足をしておくとHome BasicにHTTPを受け付ける機能が無いわけではなく、Webサーバーとしての機能を持たないだけです。つまりWCFを動作させる環境としてはOKということになるのが注意です。Home Premiumも細かいコンポーネントレベルでは認証機能の一部などで利用できない機能があります。
// Server Coreとは?
Server Core をGUIの無いWindowsという捉え方をする方が続出しているようですが、それは半分正しく、半分間違っています。Server Coreが搭載していない代表的な機能はスタートメニュー、.NET Framework、MMC、エクスプローラ、Internet Explorer であり、もっと細かいところの例を挙げればコモンコントロール類が無い ということになります。しかし、ログオン画面やメモ帳もあったりします。なので「GUIが無い」訳ではないことになります。もう一つ よく質問が出るのが、ASP.NETは動くのかという点ですが、前述のように.NET Frameworkがありませんので動作しません。
Server Coreについてはそもそもの設計思想は基本ネットワーク機能をよりライトでコンポーネント数の少ないサーバーで実装できるようにすることが目的でアプリケーションサーバーとしての利用は想定外でした。もちろんこれは仮想環境も見据えてのことだと理解しています。Server Coreの形態が知られるに連れ、ASP.NETの動作やご存知PowerShellの利用を期待する声が大きくなりました。これはまさに天秤だと言えます。要するに機能数を少なくしてよりセキュアにするのか利用できるシナリオを増やすのかという相反する話です。現時点では.NET Frameworkを搭載するのか、そのサブセットを搭載するのかなど喧々諤々な状況ですが、まだ決定は出ていません。ただ、Server Coreのそもそもの設計思想を考えた時に搭載しないのではないか、他の形態を模索するのではないかと私見では思います。
// 細かいコンポーネントでの差異
こちらをご覧ください。
IIS7 Features and Windows Vista Editions
Updateがあればまたコメントしたいと思います
Comments
- Anonymous
January 01, 2003
それでは早速 第一話。 {IIS7.0 を検討する際に見ておきたいこと} ●技術的な概要は押さえておこう! IIS7と一言で言ってもWebサーバーというのは本当に多くの機能を備えており、IISの場合は用途が多様化を続けています。コンテンツがビデオにも及ぶことを考慮した色々な機能や先進的なFTPであったりと機能を列挙するだけで本当に数多いです。ということを踏まえると、何ができるのか?