【IIS7】 ASP.NETとの統合が進んであとは何を出してくるのかと思ったら。。。

突然ですが 皆さん、アイルランド共和国の首都ってどこか知ってますか?

答え:ダブリン

私はヨーロッパに旅をしたことのない、極めてアメリカ寄りな日本人ですのでまったく西欧の土地勘がありません。たぶん このブログを見ている父は色々と行ったはずですが。私の知っている限りでは父は スペイン、ポルトガル、オランダ、ドイツ など色々と商社に在籍時に行ったと記憶しています。私もそろそろこの辺を旅して識見を広げたいなと思っているところです。

さて、マイクロソフト的にはダブリンには3大データセンターの1つがあり、ヨーロッパのほとんどの大物サーバーはダブリンにあります。日本の我々のサーバーの多くはシンガポールにあるんですよね。もちろんもう1つはレドモンドです。

さらに、この投稿のカテゴリーがIIS7になってますので、そっちに話を移していきましょうか。

IIS7はベータの段階で触り始めてから相当アイコンが増えましたね。モジュール構造になって、IISマネージャも拡張可能になっているのでそうやって育っていくことは予想していましたが、だんだん手に負えないくらいの数になっています。Tech・Ed では OOBツール群のご紹介をして、このブログでもそれぞれを全部取り上げました。その後、それぞれビルドが上がってますのでRTWしたものも増えてきています。そんな中、米国の Professional Developers Conference(以降PDC)で実はこのアイコン数をさらに増やす機能の発表が行われました。

私と松崎のやったアプリケーションプラットフォーム編 道場をご覧になったことのある方は「なるほど。WCFとWFってこう作ってこう使うんだ。」とご理解いただけたと思いますが、松崎のジェスチャーフルな説明に比して、実は「サービスをホストする構造があまりすっきりしていないな」と感じた人はもう既にかなり触っていた人でしょう。実際にこういうフィードバックがWFとWCFを多くのお客様が使いだしてからどんどん増えているのが真実ではないかと思います。また、WCFやWFが完全に機能を発揮するにはもう少し運用に近いところのベースが欲しいなぁと思った人も多いでしょう。

PDCでテクニカルセッションが1つこのエリアで行われていて、これが Codename ”Dublin” です。単なる IIS の拡張ということではなくて、.NET Framework/Visual Studio/IIS+WAS/System Center/PowerShell というキーワードがたっぷり込められたプロジェクトですね。

見た目ではIISマネージャにグループとアイコンが増えるサーバーのアプリケーションサーバー役割が機能アップしただけに見えないでもないですが、例の道場をご覧になった方はおわかりいただけるように、ASP.NETの状態サービスと同じようにWCFやWFの状態管理が必要で、かつそこで何が起こっているのか、行われているのか、ログやトレースがもっとしやすいと便利なんです。デモを見る限りだと、ここまで全部揃えてくるような予想をしています。

また、このサービスを運用しやすくするために PowerShell の Provider が用意されないといけませんし、System Centerの管理パックも欲しいですよね。そこまで絵には含まれていますのでかなり期待しています。PowerShell についてはサービスのインスタンス列挙をしたり、永続化する処理を行うデモを見せてましたね。拍手拍手です。面倒な処理がきれいにUIや PowerShell で管理できる、素晴らしい!

WF や WCF がさらに普及してくると IT運用をされている方に今後 ”Dublin” の話が開発者から来ると思います。しかし、ITの運用を担当されている方には IISマネージャであったり、System Center そして PowerShell な話が膨らむだけで、より開発者と緊密な連携がしやすくなるだけです。ログの機能ももう”先を読んで”いる方はそのとおりで、ETWをベースにしたトレースやログの機能が実装されるだけです。そしてサービスの展開に関してはここで何度もご紹介している MSDeploy ツールがベースで利用されています。

なんか今まで松崎とずっと話をしてきたあの道場の話が広がって、さらに使いやすい環境に育っていくのはとてもうれしいですよね。もっと信頼性の上がったこの機能をまた皆さんの前でお見せできるのはいつになるでしょうか。

2009年がすごく楽しみになってきました。(●^o^●) It Just Works!

Comments

  • Anonymous
    January 01, 2003
    Part III : さらに続くIISの可能性の追求 この Part については このブログでかなり取り上げているものの中からいくつか紹介したものになります。 Web Platform Installer