【IIS】 パフォーマンス最適化の真実

IIS関連の 英語のWebcast を追っかけていてこのテーマのものが結構あります。ただ共通のメッセージは残念ながら「王道なし」ですね。ただし、LogParserやNetMonを使ってここまでできるとかこんなポイントを考えましょう的な話というのは結構紹介されています。「王道なし」の理由はアプリケーション毎に状況が必ず違うので魔法の点火スィッチはないという理由です。日本人技術者としてはこれは期待する答えではないですよね、少なくとも私も立場を忘れるとそう思います。ただ、アプリケーションの種類もアプリケーションプラットフォームも本当に色々なものが想定できることからどうしても建前はこう言わざるを得ないのは理解できます。

こういうメッセージは横に置いておいて、できれば紹介されているTipsとかをうまく実践に生かしていただきたいと心より思います。少し熱が下がってきているかもしれませんが、LogParser2.2なんていうツールは本当に想像している以上のログのパース/解析を行う能力を持っています。またHTTPのパケットをネットワークトレースで観るなんてのもテクとしては知っていると非常に便利なものです。

もう一方で”Indy”の将来に期待しているのは変わりません。プロジェクト”Indy”は以前にも紹介しましたが、サイジングシミュレーション、キャパプラヘルプを行う System Center ブランドで提供される Capacity Planner 2006 以降の製品へ継承されています。繰り返しになってしまう人もいるかもしれませんが、元々の”Indy”はMSNのサイトをチューニングする過程で得られたナレッジをMSR(Microsoft Research)が取り上げて標準化→ツール化しようとしたものでした。しかしながら、現在のCapacity Planner はExchange や MOMのサイジングに限定されています。もしホワイトペーパーアプローチをやめてツールを提供しようという趣旨なんだったら早く頑張ってーととても言いたいですね。(^-^)

いずれにせよマイクロソフトは今 半期末を迎えており、本国への報告時期のためかなりの陣容が本国へ出張している状況で、後半でやる方向性が定められたら IIS の Webcast / VLab を日本語でWeb にあげる方向で検討していることはお伝えしたいと思います。ただ独自企画ではなく翻訳ベースのもので英語で提供されているものを理解しやすいものにする方向で考えていますけどね。