四半期ごとの Exchange の更新: 2015 年 12 月の更新プログラムをリリース

(この記事は 2015 年 12 月 15 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Released: December 2015 Quarterly Exchange Updates の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

Exchange チームは、四半期ごとに提供している Exchange Server 2013 の更新プログラムの最新版と、Exchange Server 2010 Service Pack 3 および Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムをリリースしたことを発表しました。

Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 11 および UM 言語パックは、現在 Microsoft ダウンロード センターで入手可能です。累積更新プログラム 11 は最新の修正が実施されたリリースであり、Exchange Server 2013 の累積更新プログラム 10 をベースとして構築されています。この累積更新プログラムには、お客様からご報告いただいた問題についての修正、製品の小規模な機能強化、これまでにリリースされたセキュリティ情報が含まれています。お客様からのご報告を受けて解決された問題のリストは、サポート技術情報記事 KB3099522 (機械翻訳) でご覧いただけます。以前のバージョンの Exchange Server 2013 のいずれかを使用しているお客様は、累積更新プログラム 11 に直接移行できます。Exchange Server 2013 を初めて展開するお客様は、以前のバージョンを使用する必要はなく、累積更新プログラム 11 を使用して展開を開始することができます。

累積更新プログラム 11 では、Active Directory のスキーマに関する更新は実施されていませんが、既存の構成に RBAC の定義が追加される可能性があります。そのため、サーバーを CU11 にアップグレードする前に PrepareAD を実行する必要があります。セットアップ処理によって PrepareAD を実行する必要性が検出され、ログオン ユーザーに十分なアクセス許可が付与されている場合には、サーバーの初回アップグレード中に PrepareAD が自動的に実行されます。

また今回は、Exchange Server 2010 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 12 (KB3096066 (機械翻訳)) もリリースされました。Exchange Server 2010 の更新プログラムには、DST に関する更新と複数の重要な修正が含まれています。また、Exchange Server 2007 Service Pack 3 の 更新プログラムのロールアップ 18 (KB3078672 (機械翻訳)) もリリースされました。更新プログラムのロールアップ 18 の主な目的は DST に関する修正で、この機会にその他の修正も実施されました。

これらの更新プログラムにおいて特に重要な変更は以下の 2 点です。

  • 累積更新プログラム 11 と更新プログラムのロールアップ 12 にはそれぞれ、KB3048372 で報告された問題 (Windows の DST に関する特定の更新プログラムを適用した場合に Exchange の予定表アイテムの時間がずれて表示される) を解決するための、タイム ゾーンの計算に関する修正が含まれています。該当するタイム ゾーンにお住いのお客様には、OS のタイム ゾーンの変更に関する修正プログラム (KB3039024) のリリース後に確認された問題を解決するために、これらの更新プログラムを展開することをお勧めします。
  • 累積更新プログラム 11 では、Exchange Server 2010 または 2016 と共存するように Exchange Server 2013 を展開および管理する場合の動作も変更されています。この変更の概要については、ブログ記事「Exchange 管理シェルとメールボックスのアンカー設定 (英語)」をご覧ください。

Exchange Server 2016 をご利用のお客様のために、次回リリースされる四半期ごとの Exchange Server の更新プログラムには、Exchange Server 2016 の累積更新プログラム 1 が含まれます。

マイクロソフトでは、更新プログラムをテスト環境で展開し、運用環境でインストール プロセスが適切に動作するかどうかを確認していただくことをすべてのお客様に推奨しています。Active Directory のスキーマ拡張と構成の詳細については、TechNet で該当するドキュメントを参照してください。

また、インストールに関する問題を回避するために、アップグレードまたはインストール対象のサーバー上で Windows PowerShell スクリプトの実行ポリシーを "Unrestricted" に設定してください。ポリシー設定を確認するには、アップグレード対象のコンピューターで PowerShell から Get-ExecutionPolicy コマンドレットを実行します。ポリシーが Unrestricted に設定されていない場合は、KB981474 (機械翻訳) に記載されている回避策に従って設定を行ってください。

要確認 : ハイブリッド展開 (オンプレミスとクラウドの両方で Exchange を展開) でご利用のお客様、および Exchange Online Archiving (EOA) をオンプレミスの Exchange 展開でご利用のお客様は、最新 (CU11) または前バージョン (CU10) の累積更新プログラムを展開する必要があります。

最新情報や製品に関する発表については、TechNet の「Exchange Server 2013 の新機能」の記事、リリース ノート、および製品ドキュメントをご覧ください。

注意: このブログ記事が投稿された時点では、ドキュメントの内容が完全ではない可能性があります。

Exchange チーム

 

※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。