今月は、私が気になったニュースを取り上げます。日本マイクロソフトは、慶應義塾大学を代表に産官学が連携して構築する情報連携プラットフォーム「農業データ連携基盤」において、Microsoft Azure を活用した基盤構築を中心に協力すると発表しました。日本の農業人口は、減少し続けています。1965 年頃は約 1150 万人でしたが、2015 年には約 200 万人になったといわれています。また新しく農家を始めた約 70% が生計をたてられないそうです。もっと生産性を上げる必要があるんですね。すでにデータを活用して生産性を上げる取り組みは始まっていますが、そのデータの連携ができていなかったり、いろいろなデータが散在していたり、せっかく集めたデータをうまく活用できていないことが問題になっているそうです。今回の取組みで、公的機関や研究機関が保有するさまざまなデータを集約して、一定のルールで農家個々人のデータの共有が可能になります。ベテランの経験と勘に頼るのではなく、データを活用した生産性向上、気象データなどを活用した作物の安定供給、さらにはベテラン農家の技術継承やこの技術とデータを融合した高品質生産などにより、おいしく安全な作物を収穫でき、もうかる農業を目指すというものです。高齢化や人手不足は、農業に限ったことではないですよね・・・。身近な問題に転換して考えてみると、いろいろと思うところがありますね。改めて、マイクロソフトの企業ミッションを噛みしめる今日この頃です。「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」 |