Azure Media Services 向け Apple FairPlay Streaming の一般提供を開始

執筆者: Mingfei Yan (Senior Program Manager, Azure Media Services)

このポストは、8 月 2 日に投稿された Apple FairPlay Streaming for Azure Media Services generally available の翻訳です。

 

Apple FairPlay Streaming サービスが 4 か月間にわたるプレビュー期間を経て、このたび一般提供されることになりました。FairPlay では、FairPlay Streaming ソリューションを容易に構築して、最新版の Apple TV に配信範囲を拡大できるようになります。既存の PlayReady や Widevine DRM のサポートと組み合わせることで、Azure Media Services で複数の DRM ソリューションを短時間で構築し、一元的に管理できるようになります。

使用を開始するには

Azure で FairPlay サービスの使用を開始するには、まず Apple Development Program で次の手順を実行する必要があります。

  • Apple ではコンテンツの所有者がデプロイメント パッケージ (英語) を取得しなければなりません。その際のリクエストには、Azure Media Services で KSM (キー セキュリティ モジュール) が既に実装されていることと、最終的な FPS パッケージを要求していることを明記してください。
  • 最終的な FPS パッケージを取得したら、指示に従って証明書と ASK (アプリケーション シークレット キー) を生成します。後で FairPlay サービスを構成する際に使用する必要があるものを保存しておいてください。証明書を .pfx 形式にうまく変換できない場合は、こちらの記事を参照してください。

オプション 1: 新しい Azure ポータルで FairPlay を構成する

  • [Setttings] ブレードの [Content protection] で、証明書、パスワード、ASK をアップロードします。これにより、所有する資産に FairPlay 暗号化を適用できます。

FairPlay Configure

 

  • ビデオ ファイルをアップロードし、H.264 マルチ ビットレート MP4 にエンコードします。
  • 資産に暗号化を適用し、HLS で FairPlay を選択します。同時に PlayReady と Widevine も有効化します。
  • ストリーミング ロケーターを作成して資産を発行します。

FairPlayDRM

  • 現在 Azure Media Player は FairPlay コンテンツの再生をサポートしていませんが、Apple は FairPlay で暗号化されたコンテンツを再生するためのプレイヤー コードのサンプルと iOS SDK を提供しています。それと同じプレイヤー コードをホストしたものがこちら (英語) です。次の変更を行う必要があります。
 1: var ismPath = '<your manifest url .ism/manifest(format=m3u8-aapl) >’
 2: var serverCertificatePath = '<your cert url .der>’

オプション 2: FairPlay を .NET SDK または REST API 経由で構成する

オプション 3: FairPlay を Azure Media Services Explorer ツールを使用して構成する

Azure Media Services Explorer ツールは無料でインストール可能な (英語) デスクトップ ツールです。FairPlay の構成はメディア サービスを右クリックして [Security]、[Add Dynamic encryption and key delivery policies for this asset] の順に選択します。

AMSE fairplay

提供状況と料金

FairPlay のライセンス配信サービスは 2016 年 9 月 1 日から課金を開始します。マイクロソフトでは、FairPlay のライセンス配信サービスの稼働率 99.9% を保証する SLA を提供します。料金の詳細については、こちらを参照してください。

FairPlay のライセンス配信サービスは、中国および Government Cloud を除く多くの Azure リージョンで利用できます。現在、上記リージョンでの提供に向けて取り組んでおります。