TypeScript 0.8.2 リリースと変更点

项目
01/21/2013

日本時間で 1 月 22 日に TypeScript 0.8.2 がリリースされました。

先月、TypeScript のセッションを実施して公開したスライド（詳細はこちら）の情報に若干の変更がありますので、その補足もかねてご紹介します。

Visual Studio 2012 または Visual Studio Express 2012 for Web で TypeScript を使う場合には下記からプラグインをダウンロードしてインストールしてください。

TypeScript for Visual Studio 2012

こちらのプラグインをインストールすると下記のフォルダパスにコンパイラーがインストールされます。

 C:\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\TypeScript\tsc.exe

バージョン 0.8.1.1 までは、\TypeScript\0.8.1.1\tsc.exe という形でバージョン番号でフォルダが分けられていましたが、今回の 0.8.2 より \TypeScript\ のフォルダ直下に tsc.exe がインストールされる形になります。この変更により、Visual Studio 2012 の拡張機能の一つ、Web Essentials（こちらのブログ参照）で提供される、TypeScript (*.ts ファイル) 保存時の自動コンパイルオプションを有効にしている場合、Web Essentials を最新バージョン（現時点での最新は 2.4）に更新しないと TypeScript コンパイラーが認識されずにエラーになりますのでご注意ください。

また、Visual Studio 2012 以外の開発環境をお使いの方は、node.js のパッケージ (npm) 経由でコンパイラーを入手することもできます。

  > npm install -g typescript

既に node.js の TypeScript パッケージをインストールしている方は下記のコマンドでも OK です。

  > npm update -g typescript

● Visual Studio 2012 TypeScript プロジェクトテンプレート

Visual Studio 2012 の TypeScript プラグインをインストールすると、 [新しいプロジェクト] – [TypeScript] に “HTML Application with TypeScript” というテンプレートが追加されます。

※ 以前までの TypeScript プラグインでは、[新しいプロジェクト] – [Visual C#] にテンプレートが追加されていました。

● TypeScript (*.ts) ファイル保存時の自動コンパイルオプションの追加

今回のプラグインのバージョンアップで、TypeScript (*.ts) ファイル保存時の自動コンパイルオプションが追加されました。

※ Visual Studio メニューの [ツール] – [オプション] – [テキストエディター] - [TypeScript]

0.8.1.1 以前では、Visual Studio 2012 の拡張機能の Web Essentials（こちらのブログ参照）を使用すると、TypeScript ファイル保存時の自動コンパイルオプションが使用できましたが、Visual Studio 2012 の拡張機能そのものが製品版での機能であるため、無償版の Visual Studio Express 2012 for Web では使用できませんでした。

なお、今回のバージョンアップでこの保存時の自動コンパイルのオプションが追加されはしましたが、Web Essential 側の自動コンパイル機能も引き続き使用できます（ただし前述の通り Web Essentials バージョン 2.4 以降にアップデートが必要）。

下記が、Web Essentials での自動コンパイルオプションの設定画面です。

※ Visual Studio メニューの [ツール] – [オプション] – [Web Essentials]