Microsoft-Windows-Backup、ID: 521、エラー コード 2155348001 のイベントについて
こんにちは。 Windows テクノロジー サポートの吉井と三宅です。
今日は、OS の標準バックアップ機能である Windows Server バックアップで発生するエラーについて、対応方法をご紹介しようと思います。
Windows Server 2008 R2 にて バックアップを施行した際、Application のイベント ログに以下のようなイベントが記録されることがあります。
-------------------------------
ログの名前: アプリケーション
ソース: Microsoft-Windows-Backup
日付: 2012/XX/XX X:XX:XX
イベント ID: 521
タスクのカテゴリ: なし
レベル: エラー
キーワード:
ユーザー: SYSTEM
コンピューター: XXXXXXX
説明:
バックアップ対象のボリュームのシャドウ コピーを作成するボリューム シャドウ コピー サービスの操作が、次のエラー コード '2155348001' により失敗したため、'2012-XX-XX T XX: XX: XX.XXX000000Z' に開始したバックアップ操作は失敗しました。イベントの詳細で解決策を確認し、問題の解決後にバックアップ操作を再実行してください。
-------------------------------
このイベントは、SPP (Shared Protection Point) と呼ばれるコンポーネントが、スナップショットを作成している際にタイムアウトが発生したために、バックアップ操作が打ち切られ、失敗したことを示しています。(2155348001 は Windows Server バックアップが内部的に利用しているエラー コードで、タイムアウトを示すエラー コードです。)
デフォルトでは、タイムアウトの値は 10 分に設定されております。ディスクやCPUに負荷がかかっている状態やバックアップ対象容量が大きい場合など、その時間内でスナップショットの作成が完了しない際にこちらのエラーが表示されます。
こちらのエラーが表示された場合には、以下のレジストリ値を変更していただくことで、タイムアウトの時間を延長することが可能です。
レジストリ値
-----------------
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SPP
名前:CreateTimeout (Create と Timeout の間にスペースはありません。)
種類:REG_DWORD
値 :タイムアウト値をミリ秒で設定 (例 : 20 分 = 1200000 ミリ秒)
※ 設定後、システムの再起動をご実施ください。
上のようなエラーが発生した場合には、是非一度レジストリの変更をしていただき、状況が改善するか試していただけますと幸いです。
吉井、三宅