Windows HPC Server 2008 R2 ~ ハイパフォーマンスコンピューティングが面白くなってきた!~
Tech・Ed セッションから面白いネタを紹介するシリーズです。
====
第2弾は ハイパフォーマンスコンピューティング (High Performance Computing = HPC) の世界です。
HPC と言えば、金融工学のリスクシミュレーションや流体力学計算など、かなり特殊な領域で利用されるものという認識が大きいのではないかと思います。
私も、マイクロソフトに入って2年目に「並列・分散コンピューティング」 とか 「MPI」という言葉を耳にする機会がありまして、その時は一緒に仕事をしていたコンサルタントが進める協業(とその資料)を見ながら、すごい世界だなあーって思っていたのを思い出します。
****
ただ、妙な親近感があったのも確かでして・・・
それは私が Dynamic IT を担当していたから!
HPC は、「リソースプーリング」&「リソースのダイナミックな増減」&「分散処理」という理想の仕組みでもあるので、いずれはこのような IT を普通に使う日が来るんだろうなと、期待し続けていたんです。
そして、それらは当たり前のようにクラウドで使われ始め、HPC も消えるどころか存在感を増してきているという状況なのです。
しかも、多くの人に使ってもらうための条件は利用者に近い事だったりするわけですが、Windows HPC はその要素をきちんと持っています。
****
たとえば、Windows HPC Server 2008 R2 は、サーバーとはいえ、とうとう 計算ノードとして Windows 7 が追加できるようになりました!!!
さらに、Excel との連携が強化されました! 詳しくは、日本で HPC を担当している柴田のブログを見てあげてください!!
Microsoft Japan HPC Team Blog (From Naoki Shibata)
~~~~~
さて、Excel との連携について、ちょっと気になったので自分のマシンに入っている Excel 2010 を見てみました。
おー、マルチスレッド計算させるプロセッサ数を制限できるんだ! って話しではなく、普通にインストールしただけなのに、HPC 連携の設定を標準で持っているではありませんか!!
Windows HPC サーバーのサイトを見ると、既にいろんな事例もありますが、今後は更に幅広く展開されていくことでしょう。
https://www.microsoft.com/japan/hpc/default.mspx
ということで、是非、Windows ベースの HPC にもご注目ください。
ブログじゃわからないという方のために、今後実施予定のセミナーに柴田も呼んで、HPC の凄さを教えてもらうチャンスを作れればとも思ってます。
マイクロソフト 高添