久々のVHDブートは DISM によりドライバ問題を解決
VHDブート環境は何度となく作っていますが、ほとんどがノートPCなので、VHDからの起動時に確保されるディスク容量だけ気にしていれば充分でした。
また、たまに SATA の RAID コントローラーがあっても、以前投稿したレジストリ設定や、bcdedit の detecthal on 設定で何とかなっていました。
しかし、今日はどうもうまく行きません。
おそらくディスクコントローラーだろうと思って、もともとインストールされているOSで起動し、確かめてみると・・・
「Dell SAS 6/iR Integrated Workstation Controller」
ん~、いろいろと試してみるよりも、DISM にチャレンジするしかないかなという思いが頭をよぎり、早速 VHD BOOT DISM で検索。
それらしいのを見つけました!!
DISM って何?と思う方もいらっしゃるでしょうが、簡単に言うと VHD ファイルに対して直接ドライバを追加するという必殺技を持つコマンドツールです。
使ったコマンドは、
DISM /image:H:\ /Add-Driver /driver:C:\drivers\SAS /recurse
です。
コマンド実行の前には、ブートしたい VHDファイルをHドライブにマッピングし、 (Windows Server 2008 R2のディスク管理ツールから簡単にできます)
ディスクコントローラーのドライバをダウンロードしたフォルダを指定しただけです。
とりあえずコマンドはエラーが出ずに終了。
さて、ほんとにこれで行くのかなと思いつつVHDからブートをしてみると、ブルースクリーンが出そうなタイミングで何も起きず、OSが立ち上がってくれるではありませんか!
後は普通に起動したサーバーOSと同じように設定をするだけでした(^_^)
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さて、気になる DISM ですが、VHDだけじゃなくて、マイクロソフトが提供しているイメージフォーマット WIM でも利用可能です。
また、(試してませんが)オフラインのままパッチを適用するというようなことも可能になっています。
とりあえずこちら(クリエ・イルミネート 坂元さんが解説してくれているビデオ)をご覧いただければと思います。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/dd320284.aspx
ポテンシャルを感じるツールですし、知っていれば運用をすごく楽にしてくれる可能性もあるので、是非お試し下さい。
日本マイクロソフト 高添