かなり慣れてきた! ~ 独自の VHD ブート 差分管理~
VHDブート 使ってますでしょうか?
私、これが無いと生きていけません。
というのは大げさですが、これがないと今の仕事の量をこなせません。
それほど大事な機能です。
ただ・・・課題があるんです。
それは”VHDブートをするための VHD ファイル”をどう管理するかです。
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一般的かどうかわかりませんが、私の経験上、”VHDブート用の VHDファイル” を置く「フォルダ」を固定すると管理はしやすくなります。
私の場合、C:\VHDBOOT フォルダと決めてますから、あれっ、どこから立ち上がってきてるんだっけ?みたいなことはありませんし、BCDEDIT コマンドをたたくときも比較的スムーズです。
しかし、ここで更に課題があります・・・
それは VHD ファイルを差分ディスクで立ち上げている場合、どれが親VHDで、どれが子VHDかわからないというものです。
というのも、私の場合、Sysprep 済みの Windows Server 2008 R2 のベースVHD 1つ(①としましょう)を C:\VHDBOOT フォルダにコピーするところから始めますが、いきなりVHDブートさせません。
そのベースVHD①は読み取り専用にして、差分ディスク(②としましょう)を作り、VHDブートさせます。
そうすることで、新たに Sysprep 済みの Windows Server 2008 R2 環境をすぐに作ることもできるようになります。
数GBの VHDファイルをコピーすることなく、① から差分ディスクを作るだけでよいのですから。
さらに、Active Directory や SQL Server までインストールされた環境を作ったら、それを読み取り専用にして差分ディスク(③としましょう)を作り、そこに SCVMM Beta をインストールしたりします。
そうすることで、OS/Active Directory/SQL Server まで構築した1つのVHDファイル②から、SCVMM 2008 R2③ と SCVMM 2012 Beta④ の両方の環境が作れるわけです。
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勘の良い方は気づいたかもしれませんが、これまでの文章に課題が隠されています。
それは、③の親VHDも、④の親VHDも②だということです。
しかも、その②は①がなければ動かない。
ディスクの容量が足りなくなったり、消してしまってよくなったベータ環境を整理する時に、②を消すとどれに影響を及ぼすのかが分からないのです。
そこで考えたのが、VHD差分ファイルの命名規則です。
たとえば、
① 0W2K8R2SP1_Sysprepped.vhd
② 00W2K8R2SP1_ADcontoso_SQL.vhd
③ 000SCVMM2008R2.vhd
④ 001SCVMM2012Beta.vhd
⑤ 01W2K8R2SP1_Workgroup.vhd
⑥ 010 iSCSITarget.vhd
とかです。
一番左から、ゼロをスタートにして、数字を割り当てていきます。
よって、
00 は 0 からしか生まれない。
01 も 0 からしか生まれない。
010 は 01 からしか生まれない。
という具合です。
VHDの差分関係は数字だけで表現できているので、数字の右側の名前は、何が動いているかをわかるように適当につけて良いです。
フォルダ名が固定され、差分ディスクを含めた VHDファイルの命名規則が決まることで、本当に管理が楽になりました。
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という理想はここまでにして(笑)
並行して3つの製品のデモ環境を作ったりすることがある私の場合、数字の表現以外はかなり適当になってしまっています(汗)
特に今は、SCVMM2012Beta をいつでもデモができるよう準備をしつつ、Tech Fielders セミナー(一から環境を作っていくセミナー)のテストを行いつつ、テストがうまく行ったら元に戻してすぐにセミナーに入れる準備をしつつ、Tech Party のデモの準備をしているので、同じような名前のファイルがたくさんできつつあります。
ただ、なんとなくわかるでしょ?
そう、VHDファイルの関係性がわかるというだけで、管理性はとても高い状態を保てることがわかったんです。
数か月後、RC版などが出てきたときには、これらのファイルは一気に消すことになるんでしょうが、悩むことはないですから。
と、いろいろと書いてきましたが、
差分VHDを作るのと同時に親子関係のファイル名を自動で付けてくれて、しかもBCDEDITまで終わらせてくれるようなツール
を、誰か作ってくれませんかね^^;
日本マイクロソフト 高添