Azure CLI を用いて Recovery Services コンテナーのバックアップ ポリシーを更新する方法
こんにちは、Azure サポート チームの伊東です。
2017 年 10 月に Azure CLI を用いて Azure Backup を管理、運用する機能がプレビュー版で公開されました。Azure CLI を用いた Azure Backup の機能については下記弊社公開情報をご覧ください。Azure CLI を用いた Azure 仮想マシンのバックアップ方法や Azure Backup に関する Azure CLI のコマンドをご確認いただけます。
・Manage your Azure VM backups with Azure CLI 2.0 - Preview
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/manage-your-azure-vm-backups-with-azure-cli-2-0-preview/
・CLI を使用した Azure での仮想マシンのバックアップ
/ja-jp/azure/backup/quick-backup-vm-cli
・az backup (Azure Backup に関する Azure CLI のコマンド一覧がご確認いただけます。)
/en-us/cli/azure/backup?view=azure-cli-latest
本日は Azure CLI を用いて Recovery Services コンテナーでのバックアップ ポリシーを変更する方法をご案内いたします。
本ブログは Azure CLI 2.0 がインストールされた前提で作成しております。まだインストールされていない方は、下記リンクからインストールの方法をご覧ください。
・Azure CLI 2.0 のインスト―ル
/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli?view=azure-cli-latest
残念ながら、現時点 (2017 年 11 月 6 日) では Azure CLI のコマンドのみでバックアップ ポリシーを新規作成することは出来ません。既存のポリシーに対してパラメータの変更を行うことは可能ですので、その手順について下記でご案内いたします。基本的な操作手順は以下の通りです。
- 既に作成されているポリシーを Azure CLI で読み込み、JSON ファイルとして読み込む
- 作成した JSON ファイルをテキスト エディタなどで編集して詳細なパラメータを設定する
- Azure CLI でバックアップ ポリシーをアップデートする
1.既に作成されているポリシーを Azure CLI で読み込み、JSON ファイルとして読み込む
下記コマンドを実行すると、下記出力結果で示されるような既存バックアップ ポリシーの詳細な情報が JSON 形式で出力されます。
az backup policy show --output json --resource-group <リソース グループ名> --vault-name <コンテナー名> --name <バックアップ ポリシー名>
以下、出力結果。
PS C:\WINDOWS\system32> az backup policy show --output json --resource-group yuiRG --vault-name RecoveryServicesVault --name CLItest
{
"eTag": null,
"id": "/Subscriptions/5a36****-****-****-****-********* 063/resourceGroups/yuiRG/providers/Microsoft.RecoveryServices/vaults/RecoveryServicesVault/backupPolicies/CLItest",
"location": null,
"name": "CLItest",
"properties": {
"backupManagementType": "AzureIaasVM",
"protectedItemsCount": 0,
"retentionPolicy": {
"dailySchedule": {
"retentionDuration": {
"count": 150,
"durationType": "Days"
},
"retentionTimes": [
"2017-10-20T10:00:00+00:00"
]
},
"monthlySchedule": {
"retentionDuration": {
"count": 80,
"durationType": "Months"
},
"retentionScheduleDaily": null,
"retentionScheduleFormatType": "Weekly",
"retentionScheduleWeekly": {
"daysOfTheWeek": [
"Sunday"
],
"weeksOfTheMonth": [
"First"
]
},
"retentionTimes": [
"2017-10-20T10:00:00+00:00"
]
},
"retentionPolicyType": "LongTermRetentionPolicy",
"weeklySchedule": {
"daysOfTheWeek": [
"Sunday"
],
"retentionDuration": {
"count": 104,
"durationType": "Weeks"
},
"retentionTimes": [
"2017-10-20T10:00:00+00:00"
]
},
"yearlySchedule": {
"monthsOfYear": [
"January"
],
"retentionDuration": {
"count": 10,
"durationType": "Years"
},
"retentionScheduleDaily": null,
"retentionScheduleFormatType": "Weekly",
"retentionScheduleWeekly": {
"daysOfTheWeek": [
"Sunday"
],
"weeksOfTheMonth": [
"First"
]
},
"retentionTimes": [
"2017-10-20T10:00:00+00:00"
]
}
},
"schedulePolicy": {
"schedulePolicyType": "SimpleSchedulePolicy",
"scheduleRunDays": null,
"scheduleRunFrequency": "Daily",
"scheduleRunTimes": [
"2017-10-20T10:00:00+00:00"
],
"scheduleWeeklyFrequency": 0
},
"timeZone": "Tokyo Standard Time"
},
"resourceGroup": "yuiRG",
"tags": null,
"type": "Microsoft.RecoveryServices/vaults/backupPolicies"
}
2.作成した JSON ファイルをテキスト エディタなどで編集して詳細なパラメータを設定する
手順 1 で出力された結果をコピーして JSON ファイルとして保存します。バックアップの頻度やリテンション期間など、変更したいパラメータをテキスト エディタなどを用いて設定します。
3.Azure CLI でバックアップ ポリシーをアップデートする
下記コマンドで JSON ファイルを指定し、ポリシーをアップデートします。コマンド内の JSON ファイルへのパスは引用符 (“ ”) を用いるようご注意ください。
az backup policy set --policy <"作成した JSON ファイルへのパス"> --resource-group <リソース グループ名> --vault-name <コンテナー名>
以上、Azure CLI を用いて Recovery Services コンテナーのバックアップ ポリシーを変更する方法をご案内いたしました。
※ 本情報の内容 (添付書類、リンク先などを含む) は、作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。