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Windows 10 Fall Creators Update において、未確定文字列の確定タイミングが変更されました

こんにちは、Platform SDK (Windows SDK) サポートチームです。

今回は、詳細なテキスト サービス (Text Service Framework、以降 TSF) に対応していないアプリケーション  (以降、TSF 非対応アプリケーション) 上で入力した文字の確定タイミングが、Windows 10 Fall Creators Update において変更されたことについてご案内します。

 

テキスト ボックスなどの文字入力が可能なウィンドウに文字を入力すると、入力した文字が一旦未確定の状態 (文字の下に波線が表示された状態) で表示されます。

Windows 10 Creators Update 以前の OS では、TSF 非対応アプリケーション (Notepad.exe 等) 上のウィンドウに入力した文字が未確定状態のまま、他のウィンドウにフォーカスを移動すると、未確定状態の文字が一旦非表示となりました。

そして、元のウィンドウにフォーカスを戻すと、再び未確定状態の文字が表示されて、文字の編集・入力を継続することができました。

 

これに対し Windows 10 Fall Creators Update からは、同様に入力した文字が未確定状態のまま他のウィンドウにフォーカスを移動すると、未確定状態だった文字が確定されるようになりました。

またこの時、未確定文字が確定されたことに伴い、そのことを通知する WM_IME_ENDCOMPOSITION メッセージが、フォーカスを移動する前のウィンドウに対して送信されるようになりました。

 

元々この動作は、TSF に対応しているアプリケーション (Wordpad 等) における既定の動作でした。

Windows 10 Fall Creators Update においては、TSF 非対応アプリケーションにおいても同じ動作となるように、TSF 非対応アプリケーションと TSF の間で動作している CUAS (Cicero Unaware Application Support) という中間層に変更が行われました。