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【製造業の最前線!】ハノーバーメッセからお得な情報をお届け! - DevWire (2017/6/26)

DevWire Newsletter 組み込み業界必読の無料ニュースレター 2017 年 6 月号
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Index
Hot Topics
エッジのソリューションも続々登場! Azure IoT 最新アップデート情報
興奮冷めやらぬ de:code 2017 レポート!
「IoT ビジネス共創ラボ」立ち上げから 1 年半。ドローン ワーキング グループが発足!
DevWire のバック ナンバーをご紹介
正規販売代理店 情報
セミナー・トレーニング情報
Column
IoT デバイスのデータ見える化 (Time Series Insights 編)
ほっとひと息
「名人が負けてしまいましたが・・・」DevWire 編集部 加藤 大輔
Hot Topics
エッジのソリューションも続々登場! Azure IoT 最新アップデート情報
2 か月ぶりのアップデートとなります。今回は 4 月にドイツで行われた国際産業見本市、通称ハノーバメッセでの出来事を中心にご紹介します。
Connected Factory
Connected Factory Microsoft Azure IoT Suite に、Connected Factory という新しい仲間が増えました。システムの構成図は、下図のようになっています。左側部分の工場と、右側部分のクラウドに分かれたシンプルな構成となっています。
図 1 Azure IoT Suite - Connected Factory 構成図図 1 Azure IoT Suite - Connected Factory 構成図
Storage account (Standard-LRS)
Virtual Machine (Standard D1 v2 (1 core, 3.5 GB memory))
IoT Hub (Standard S1, 3 units)
Key vault (Standard)
Azure Time Series Insights (Standard S1)
Web App Service (Standard S1)
左側の部分は、工場のラインを仮想マシン上でシミュレーションしています。左側の部分を実際に OPC-UA Server が稼働している設備に置き換えることで、Connected Factory がそのまま利用することができますので、すでに工場で稼働している OPC-UA に対応した設備があれば、簡単に Factory IoT を実現していただくことができます。
IoT Edge
工場と Azure (クラウド) とを接続できるように IoT Edge を用意しました。オープン ソースですので、GitHub 社外サイトへ からソース コードをダウンロードしていただくことができます。IoT Edge をするにあたって、事前に確認が取れているオペレーティング システムは以下のようになっています。
Ubuntu 14.04
Ubuntu 15.10
Yocto Linux 3.0 on Intel Edison
Windows 10
Wind River 7.0
IoT Edge には、OPC パブリッシャー モジュールと OPC プロキシ モジュールが追加されました。パブリッシャー モジュールは、工場設備内の OPC サーバーと接続し OPC サーバーから送られてくるテレメトリ データなどを JSON 形式に変換して、IoT Hub へと送信します。パブリッシャー モジュールを介して IoT Hub に送られてくるテレメトリ データは、後述する Time Series Insights で可視化、データ解析が簡単にできるようになっています。プロキシ モジュールは、Azure 間とのトンネルを作成し、Azure 上に展開されている OPC クライアントと工場設備内に展開されている OPC サーバーと、制御コマンドのやり取りができるように橋渡しをしてくれます。テレメトリしたいデータは、遠隔で操作で Publish (下図参照) することによりモニタリングすることができます。Publish
また、メソッドをコールすることにより、機械を遠隔で操作することができます。この例では、圧力バルブを解放するコマンドを送信しています。前述のように、テレメトリ データの Pressure をモニタリングすることにより、圧力が実際に解放されたかどうかリアルタイムで確認することができます。メソッドをコール
Time Series Insights
新しく登場したタイム シリーズ インサイトは、IoT Hub に直結できるようになっているため、非常に簡単に、よりリアルタイムに近いデータ解析が可能になりました。Time Series Insights送られてくる大量のデータを高速で処理できるように設計されているため、オペレーターは快適にビッグ データを解析することができます。現在プレビュー期間中により、タイム シリーズ インサイトが利用できるリージョンは、米国西部、米国東部、ヨーロッパ西部、ヨーロッパ北部に限定しております。日本でも早く利用できるようになるよう頑張りますので楽しみにしてください。Time Series Insights については、今号のコラムで安川情報システムの中田さんが分かりやすく紹介していただいていますので、ぜひ参考にしてください。
興奮冷めやらぬ de:code 2017 レポート!
de:code 2017 少し前になりますが、、、5 月 23、24 日に IT エンジニア向けカンファレンス「de:code 2017」を開催しました!今年は、AI とクラウド コンピューティングを基本として多くのテクノロジが紹介されました。編集部 加藤が特に注目したのは、MR (Mixed Reality) です。基調講演で紹介された小柳建設様の取組み 社外サイトへ は印象的なのでぜひご覧になってください。EXPO 会場 (ソリューション展示会場) では多くのパートナー様が HoloLens を活用した展示をしていました。
基調講演の内容は、Channel 9 でご覧いただけます。日本語版なので、気軽にご覧ください。セッション動画も順次公開していますので、ぜひご覧ください。会場のようすは、この記事で伝えるよりも #decode17 のタイムライン 社外サイトへ を見てもらうほうがベストです。盛り上がっている臨場感が伝わってきますよ!
「IoT ビジネス共創ラボ」立ち上げから 1 年半。ドローン ワーキング グループが発足!
IoT ビジネス共創ラボはもうご存知ですよね? IoT/ビッグ データ領域のエキスパートが集まり Microsoft Azure をプラットフォームとする IoT プロジェクトの共同検証を通じてノウハウを共有するコミュニティですが、IoT のそれぞれの分野のエキスパート 10 社で 2016 年 2 月に発足しました。それが、1 年後にはなんと 318 社が会員となり、活発な勉強会やイベントが行われています。ラボの活動の中で、これまでは 6 つのワーキング グループが作られ、IoT シナリオ検証や POC を共同作成していました。
  1. ビジネス WG
  2. 製造 WG
  3. 流通 WG
  4. ヘルスケア WG
  5. ロボティクス WG
  6. 分析 WG
この 6 つに加えて、今回 7 つ目のワーキング グループであるドローン WG が発足しました。
ドローン ドローンは今までデータ獲得が難しかった場所やシーンにおいてもデータを収集できるため、IoT 分野で大きな注目をあびています。このワーキング グループを率いるのは、ドローン用フライト コントローラーの開発、販売およびドローン用クラウド サービスを手掛けるドローンワークス株式会社 代表取締役の今村博宣氏です。共同検証の第 1 弾として、「Skype for Business」をドローンで使用し、多点の遠隔地を結んだリアルタイム映像でのインフラ保守、点検を検証します。
IoT ビジネス共創ラボの大きな利点の 1 つが会員間のビジネス マッチングです。このワーキング グループでも早速その利点が活用されています。ウイングアーク1st株式会社様の「MotionBoard」と「Microsoft Azure」を使用しドローンからのセンサー情報をリアルタイムに可視化するサービスを構築いたしました。また同じく会員の アバナード株式会社様とは、作業現場における画像解析やドローンで取得した情報と周辺システム の情報を組み合わせたデータの可視化など、ドローンのビジネス活用におけるシナリオ検討、Proof of Concept の実施、業務への適用を実現しています。
Realtime Drone Statusドローンを活用したビジネスにご興味のある方はぜひ、次回の IoT ビジネス共創ラボの勉強会 社外サイトへ にご参加ください。IoT ビジネス共創ラボ 社外サイトへ へのご参加、活動はこちらからいつでもご覧いただけます。
DevWire のバック ナンバーをご紹介
DevWire のバックナンバーをご紹介 とっても役に立つ、みんな大好き DevWire のバック ナンバーです。DevWire バック ナンバー サイトはこちら
【正規販売代理店 情報】
アドバンテック株式会社 統合 IoT ソリューション 社外サイトへIoT 産業の発展を促進するため、マイクロソフトとの協力のもと WISE-PaaS IoT ソフトウェア プラットフォーム サービスを開発。お客様が迅速に IoT アプリケーションを構築できるオールインワン SRP (ソリューション レディ パッケージ) サービスをワンストップで提供していきます。
セミナー・トレーニング情報
セミナー・トレーニング情報 多くのセミナー、トレーニングを開催しております。ぜひご活用ください。●アヴネット株式会社 トレーニング 社外サイトへ●岡谷エレクトロニクス株式会社 セミナー/トレーニング情報 社外サイトへ●東京エレクトロン デバイス株式会社トレーニング 社外サイトへ セミナー・イベント 社外サイトへ●菱洋エレクトロ株式会社 イベント・セミナー情報 社外サイトへ
Column
IoT デバイスのデータ見える化 (Time Series Insights 編)  安川情報システム株式会社 中田 佳孝
2017 年 4 月に、Microsoft 社から新しい IoT システム向けのサービス「Time Series Insights」が公開 (現時点ではパブリック プレビュー) されたことをご存知でしょうか?IoT 技術を利活用するシステムでは、まずデータを収集して見える化する必要があります。データの項目や量、将来的なスケールアップを考えると、見える化のシステム構成もいろいろと検討されているのではないでしょうか?この Time Series Insights というサービスは、Azure で提供されている IoT Hub や Event Hubs と接続し、すぐに時系列データを取得、表示させることが可能なサービスとなっています。従来、Azure で提供されていたサービスで IoT デバイスから送信されてきたデータを見える化するには、下図の (1) のようなシステムを構成していました。IoT Hub でデータを受け取り、Stream Analytics で処理を行い、Azure SQL Database/プローブ ストレージにいったん格納後、データ見える化の独自アプリケーションまたは Power BI (Microsoft 社が提供するセルフ BI ツール) で見える化することを検討していたかと思います。この方法では、少数のデータのトレンド グラフを表示するだけでも、複数のサービスを結合する必要があり、設定の手間がかかっていました。Time Series Insights を使用すると、IoT Hub や Event Hubs との接続設定を行う程度で、すぐにそれらのサービスからデータを取得し、折れ線グラフやヒートマップといった形式で取得したデータの見える化ができます (ただし、データは JSON 形式である必要があります)。(1) Azure の各種サービスを使用した IoT システム構成例、(2) Time Series Insights での IoT システム構成例また、Time Series Insights 側でデータを自動的に解析し、含まれている項目を列挙してくれます。そして、表示するデータ系列を取捨選択することが簡単にできます。たとえば、IoT システムの PoC (Proof of Concept: 概念検証) で、温湿度や電流といった時系列データを取得、見える化することがよくあります。デバイス側に Azure Certified for IoT 対応のデバイスを使用し、IoT Hub へ JSON 形式のデータを上げるようにするだけで、Time Series Insights による見える化システムがすぐさま構築することができます。表示するデータ系列の選択、表示時間範囲の設定Time Series Insights の価格は設定したレベル (扱うデータ量) によります。 レベルは現在 2 種類あり、それぞれ以下の仕様となっています。[1 日あたり受け取れるデータ量] S1: 最大 1 GB or 1,000,000 イベント、S2: 最大 10 GB or 10,000,000 イベント、[蓄積できる合計データ量] S1: 最大 30 GB or 30,000,000 イベント、S2: 最大 300 GB or 300,000,000 イベント、[データ保持期間] S1: 31 日、S2: 100 日2017/6/12 時点では、Time Series Insights が提供されているリージョンは以下の 4 つに限定されています。IoT Hub や Event Hubs を違うリージョンに作成した場合、リージョン間の送信データは転送データ量に応じて課金される点にご注意ください。
  • 米国西部
  • 米国東部
  • 西ヨーロッパ
  • 北ヨーロッパ
なお、本サービスは前述のとおり現状パブリック プレビューとして提供されています。一般公開のタイミングで、仕様や価格などが変更される可能性があります。ご承知おきください。
参考ページへのリンク
ほっとひと息
「名人が負けてしまいましたが・・・」DevWire 編集部 加藤 大輔
今月は、またまた将棋のお話です。5 月 20 日に電王戦第 2 局が行われまして、第 1 局に続き現名人が AI ソフトに負けてしまいました。電王戦は今年で幕を閉じることになっていて、名実ともに AI ソフトが人間を超えた象徴になる出来事でした。でも、悲壮感はあまりないというのが正直なところです。もしかすると名人が勝てるかも。とは思っていましたが、勝って当然とは思っていなかったからだと思います。将棋から少し目を離してみると、、、「チェス」の世界では、20 年も前に当時の世界チャンピオンがソフトに負けた歴史を持っています。だからと言ってチェスのプロ プレーヤーが廃業したかといえば、そんなことはありません。今でも世界大会が定期的に行われていますし、AI ソフトでの研究 (練習) を嫌う方が世界チャンピオンになったりすることもあって、一概に AI ソフトで研究することが最善というわけでもないようです。多くのプレーヤーは AI ソフトで研究しているようですが。。。チェスでは人間と AI ソフトの対戦は、いまでも行うことがありますが、話題にならならないそうです。圧倒的に AI ソフトが強くて面白みがないので、人間がハンデをもらって対戦しているのです。「AI が人間を超える」。。。これは将棋やチェスだけではなく、もっと身近なところで起こる避けられないことですね。AI が奪う職業ランキングの予測があちこちで発表されていますが、日本に限って言えば人手不足を補う手段になりえると思いますが皆さんはどう思いますか?DevWire 7 月号は、お休みとなります、次回配信は 8 月 28 日 (月) です。お楽しみに!
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