SDKのサポート状況
こんにちは、わび~です。
DirectX SDK Aug 2009 Update ならびに Windows SDK for Windows7 がリリースされたことに伴い、マルチメディア SDK のサポート状況に多少変化がありましたので、お知らせします。
まず、現時点でサポートが終了している SDK は以下の通りです。
- DirectSound
- 代替案として、XAudio2 と WASAPI をご紹介しています。
- DirectDraw
- 代替案として、Direct3D による2次元座標系への描画をご紹介しています。
- DirectMusic
- 代替案として、音声再生用途には XAudio2 と WASAPI、音声合成用途にはサードパーティの VST プラグインなどをご紹介しています。
- DirectPlay
- 代替案として、WinSock API や Firewall API をご紹介しています。
- Managed DirectX
- 代替案として、 オープンソースの SlimDX をご紹介しています。
- DirectX8 以前
- 代替案として、DirectX9 以降をご利用いただいています。
最新の SDK に含まれていない API はサポートが終了したとご理解ください。マルチメディアに関連する SDK には以下のものがあります。
- Windows SDK
- Windows のリリースに応じてリリースされます。最新版は Windows SDK for Windows7 です。
- DirectX SDK
- 一年に数回リリースされます。最新版は DirectX SDK (Aug 2009 Update) です。
- Expression Encoder SDK
- Expression Encoder のリリースに応じてリリースされます。最新版は Expression Encoder 3 SDK です。
次に、サポート外の使い方(シナリオ)がいくつかあります。
- サービスアプリケーションで音声を再生する。
- 代替案として、サービスでないプロセスとの間で通信を行い、そちらのプロセスから再生していただくことをご案内しています。
- サービスアプリケーション/ASP.NET で DirectX (Direct2D以外) を使用する。
- 代替案として、デスクトップにアクセス可能なアプリケーションから DirectX をご利用いただくことをご案内しています。Direct2D だけは、ソフトウェアラスタライザを使用する場合にはサービスアプリケーション上での動作もサポートされています。
- サービスアプリケーション/ASP.NET で Windows Media Encoder SDK を使用する。
- 代替案として、デスクトップにアクセス可能なアプリケーションから Windows Media Encoder SDKをご利用いただくことをご案内しています。
- DirectShow を .NET から使用する。
- 代替案として、サポートされている言語である C++ から利用いただくことをご案内しています。
- SAPI5.1 エンジンを Windows Vista 以降で使用する。
- 代替案として、 Windows XP を使用いただくことをご案内しています。
- Windows 同梱の DirectShow フィルタ、DMO、MFT、ACM の登録を解除する。
- 代替案として、これらの登録を解除せずにお使いいただくことをご案内しています。
- サウンドデバイスのないマシンで Windows Media Player (WMP) を使用する。
- 代替案として、サウンドデバイスのあるマシンをご利用いただくことをご案内しています。(WMPは動作要件としてサウンドデバイスが必須です。)
- DirectShow で WMV Encoder DMO を利用してインターレースコンテンツをエンコードする。
- 代替案として、Windows Media Format SDK を使用してエンコードする方法と、プログレッシブにデインターレースしてから WMV Encoder DMO に渡す方法、をご案内しています。
- Windows XP で WPF 以外から EVR を使用する。
- 代替案として、VMR の利用をご案内しています。
恐れ入りますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。