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HPC Pack 2008 R2 Service Pack 4 適用

昨日書いた「HPC Pack 2008 R2 Service Pack 4 登場」の続きです。実際にSP4を適用する方法を説明します。

私の検証用クラスタ (下図) をご覧ください。 バージョン 3.3.3950.0. 紛うかたなき v3 SP3 です。これを実際に SP4 化してみようと思います。

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なお、このクラスタ、Windows Server 2008 R2 SP1 の計算ノードが8ノード、32ビット版 Windows 7 SP1 のワークステーションノードが 4 ノード、ついでに ”Unmanaged Server node” として Windows Server 2008 R2 SP1 のドメインコントローラが1台、という13計算ノード + ヘッドノードの14台構成です。

また、今回はヘッドノードが WSFC で高可用構成になっていない環境を前提とします。WSFC 構成の場合は少しだけ手順が変わりますので、別の記事で説明しようと思います。

ヘッドノードの SP4 化

まず、親玉から行きます。 HPC2008R2-SP4-Update-x64.zip を、ヘッドノードのどこか適当なフォルダへ展開します。このフォルダ、後ほど共有して計算ノードからもアクセスしますので、共有フォルダの置き場所をどこかに決めている方は、そのあたりに配置するのがよろしいかと存じます。

で、展開すると次の4ファイルが出てきます。

  • HPC2008R2_SP4-x64.exe
  • HpcAzureVM.msi
  • HpcKsp_x64.msi
  • HpcWebComponents.msi

 

HPC Pack 本体

まずは、HPC Pack の主要部分である HPC2008R2_SP4-x64.exe を実行します。

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※ 「[ヘルプ]5D; 」と変な文字が入っていますが、これはメッセージのバグです。今日報告しておきました・・・

「インストール」をクリックするとインストールが始まります。

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インストールが終わったら、ヘッドノードを再起動してください。

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ここで、HPC関連モジュールのバージョンを確認してみましょう。こんなのを PowerShell で実行します。

”gwmi -class win32_product | ?{$_.Name –match ‘HPC’} | ft Name, Version”

お、 3.3.3950 (SP3) が 3 つありますね。

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LINQ to HPC は。。。SP3 で残念ながら最後となってしまい、 SP4 には含まれていません。そのため SP3 のモジュールがそのまま残っています。

Windows Azure HPC Scheduler SDK は、HPC Pack 本体とは別モジュールなので、HPC Pack のサービスパックでは更新されません。今回、SP4 のタイミングでこいつも新しくなっていますので、これはまた別途ご紹介したいと思います。

Web Components

3.3.3950 のままだったもう一つのモジュール、Web Components は以前ご紹介した Web ポータルのコンポーネントです。これは、先ほどの ZIP に含まれていた HpcWebComponents.msi のほうで更新します。ただ、そのまま実行すると以下のエラーとなってしまいます。

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SP3 のやつをアンインストールしてから、新しい HpcWebComponents.msi をインストールすると更新されます。

これもインストールは一本道です。次へ次へでお願いします。

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<退屈なので中略>

 

終わりました。

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これで、ヘッドノードの SP4 化は完了です。

 

計算ノードの SP4 化

計算ノードへの SP4 適用も、ヘッドノードと同様に "HPC2008R2_SP4-x64.exe" を実行すればOKです。ただし、今回のように32ビットのノードがいる場合、それら32ビットノードには HPC2008R2-SP4-Update-x86.zip に含まれる HPC2008R2_SP4-x86.exe を適用してください。

具体的な適用方法ですが、一台一台GUIでインストールというのは甚だ非効率なので、HPC Server のコマンド実行機能を利用して一括インストールしましょう。

まず、下準備として、前述のモジュール(HPC2008R2-SP4-Update-x(86|64).zip )を配置したフォルダを共有フォルダにしておきます。

では、64ビットのノードからやっつけてみましょう。クラスターマネージャーで当該ノードを選択して、コンテキストメニューから「コマンドの実行」を選び、「コマンドライン」として次の文字列を指定します。

" \\WS08R2SP1-HEAD\v3SP4\ HPC2008R2_SP4-x64.exe" -unattend –SystemReboot (※ 共有フォルダのパスは適切に置き換えてください)

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あとはしばらく待つだけです。

なお、コマンドが正常に終了しても、クラスターマネージャーの「バージョン」欄はなかなか SP4 の値 (3.4.4169) になりません。これはしばらく放っておけばちゃんと変わりますのでご安心ください。

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次に、ワークステーションノードに x86版 を適用してみましょう。

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これで、(しばらく待てば)全部きれいに SP4 になります。

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新規ノードの追加時は?

この後、クラスターに新しいノードを追加する場合は、以前書いた「REMINST共有」にあるHPC Pack をご利用ください。ヘッドノードに SP4 を適用した時点で、REMINST 共有のモジュールも SP4 になっています。以前の記事から引用しておきますね。

計算ノードからは "\\headnode\REMINST\setup.exe"を実行していただくことで、ヘッドノードと同じSPレベルの HPC Pack が一撃でインストールできます。
"\\headnode\REMINST\setup.exe –unattend –computenode:headnode"とオプションを付けると、対話的な操作無しの手放しインストールも可能です。楽ですよ。

なお、REMINST 共有の setup.exe を実行すると、下図のように古い (SP3の) EULA が出てきます。

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これは文言が古いだけで、実際インストールされるモジュールはちゃんと SP4 になっていますので、ご安心ください。

 

というわけで、HPC Pack 2008 R2 Service Pack 4 の適用方法でした。

HTH!

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