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Visio Solution Publishing Tool

作成したソリューションやテンプレート、ステンシルを Visio に組み込む方法を紹介します。ソリューションを配布するには Windows インストーラの利用をお勧めしていますが、テンプレートを発行し、Visio に組み込むには少し面倒な手続きが必要です。

まずはこちらをご覧ください。
https://support.microsoft.com/kb/832029/ja

ここに出ている方法は正しい手続きになりますが、編集する箇所がかなりあるので面倒ですね。

Visio に組み込むと、Visio のテンプレート選択画面にインストールしたテンプレートが表示されるようになります。これだけなら従来の方法と同じようにオプション画面でテンプレートを読み込ませるパスの指定をするだけで可能ですが、今回紹介する方法で組み込むと見た目以外にも様々なメリットがあります。メリットについても上のサポート ページをご覧ください。

今回はこれを簡略化するためのツール、Visio Solution Publishing Tool を使ってみます。このツールは Visio 2003 SDK に含まれています。

まずは、Windows インストーラを用意します。ここでは Visio テンプレート「デモ.vst」をインストールする MSI を作成しました。

Visio Solution Publishing Tool を起動し、File - New をクリックします。MSI を読み込む画面になるので、先ほどの MSI を指定します。読み込ませた MSI に Visio のテンプレートやステンシルがあると、ツールのデータグリッドの中に自動的にファイルが読み込まれます。

ファイル名をダブルクリックすると、ファイルの組み込み用のプロパティを編集できるようになります。

LCID には言語 ID、日本語では 1041 を指定します。
Menu Path にはテンプレート選択画面の分類名と、テンプレート表示名を指定します。形式は<分類名>\<表示名> となります。
その他のプロパティは通常は編集する必要はありません。

編集が終わったら、OK をクリックして画面を閉じ、ツールのメイン画面で Apply ボタンをクリック (または F5 キー) で変更内容を MSI に書き込みます。これでツールは終了して構いません。終了時に、この変更内容を外部ファイルに保存することもできます。

さて MSI 実行してファイルをインストールしてみましょう。インストール後、Visio を起動すると、このように指定した場所に指定した表示名でテンプレートが登録されているはずです。

同じようにステンシル、アドオン (VSL など)、ヘルプ ファイルも登録が可能です。Orca で MSI 内部のテーブルを開いてファイル情報を書き換えるよりだいぶ楽ですし、何より編集ミスをすることがなくなります。ぜひお試してください。

実は最近このツールにバグがあることが見つかってしまいました。9 文字以上の名前を持つファイルを登録すると、Visio 画面でファイルをクリックしてもテンプレートが読み込まれないことがあるようです。回避策としては、ファイル名を短くするか、ツールで MSI を編集後、Orca で MSI を開いて、PublishComponent テーブル内にあるファイル名を正しいファイル名に書き換える、のいずれかになります。

次回は、登録したテンプレートのプレビュー イメージのカスタマイズ方法を紹介します。

<担当: M>
この投稿は現状のまま何の保証もなく掲載しているものであり、何らかの権利を許諾するものでもありません。マイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。