[フォトギャラリー & ムービーメーカー Plug in] 第5回 ~プラグインに実装する6つのメソッドの用意~
[ フォトギャラリー & ムービーメーカーPlug in]
第5回 ~プラグインに実装する6つのメソッドの用意~
[3つの処理と6つのメソッド ]
第4回の記事で、プラグイン側で3つの処理に対応する6つのメソッドを用意することを書きました。
もう一度必要な処理とメソッドをまとめますと、以下のようになります。
設定画面の表示やログイン処理 : ShowConfigurationSettings
画像や動画のアップロードを行う処理 : PublishItem
終了時の詳細情報の表示を行う処理 : HasPublishResults, LaunchPublishResults, HasSummaryInformation, ShowSummaryInformation
左側の日本語で書かれているものが、実装しなければならない処理で、右側の英語で書かれているものがそれらに対応するメソッドです。
[Visual Studioによる実装 ]
6つのメソッドを作る際に、Visual Studioを使用するとメソッドのひな形を一気に作成することができます。
ここでは、その手順を説明します。
手順1 : Visual Studio 2010を起動します。(Visual Studio 2008でも同じことができます)
手順2 : メニューの[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。
手順3 : プロジェクトのテンプレートの中から [クラスライブラリ] を選択します。
なお、この連載も開発言語はC#を使って説明します。VBでも同じような手順で実装できます。
手順4 : メニューの[プロジェクト]-[参照の追加]を選択します。表示される[参照の追加]ダイアログの[参照]タブをクリックし、フォトギャラリー/ムービーメーカーをインストールした際に自動的にインストールされる Microsoft.WindowsLive.PublishPlugins.dll への参照を追加してください。
このファイルは、通常以下のフォルダーにインストールされます。
32ビットOSの場合 : C:\Program Files\Windows Live\Photo Gallery
64ビットOSの場合 : C:\Program Files (x86)\Windows Live\Photo Gallery
次に、[参照の追加]ダイアログの[.NET]のタブをクリックし、System.Windows.Forms への参照も追加してください。
手順 5 : ソースコードエディタに戻り、プログラムの最初のほうに以下の2文を追加します。
using Microsoft.WindowsLive.PublishPlugins;
using System.Windows.Forms;
そして、Class1 の定義の部分に、以下のように : IPublishPlugin を追加し、Class1をIPublishPluginから継承させます。
public class Class1 : IPublishPlugin
ここまでで、エディタは以下の図のようになっています。
赤い下線を付けた部分が、追加したコードです。
手順6 : ソースコード エディタ上で IPublishPlugin を書いた部分をクリックすると、I の下あたりに小さな四角が表示されます。
その四角を展開すると、下図のようなメニューが表示されます。
ここでは、[インターフェイス 'IPublishPlugin' を実装します。]を選択してください。
このメニューを選択することにより、6つのメソッドが自動的に作成されます。
下図は、この時点でのソースコードです。
次回は、それぞれのメソッドについて説明します。
[ フォトギャラリー & ムービーメーカーPlugin 連載 ]
第1回 : ~フォトギャラリーを知っていますか?~
第2回 : ~なかなか使えるムービーメーカー~ 第3回 : ~プラグインとは? プラグインを作るには?~
第4回 : ~プラグインについて知っておくべきこと~
第5回 : ~プラグインに実装する6つのメソッドの用意~
マイクロソフト
田中達彦