【WITブログ(訳)】マイクロソフトの開発部門でのTFSの活用 - 第5章(進捗のトラッキング)
英語原文: https://blogs.msdn.com/teams_wit_tools/archive/2008/04/29/how-microsoft-devdiv-uses-tfs-chapter-5-tracking-progress.aspx
※この投稿は、米Microsoftのデベロッパーツール開発部門のブログ(Teams WIT Tools)を長沢流に意訳・変訳したものです。
※英語原文を正とし、この投稿はあくまで理解の一助としてご活用ください。
※翻訳にあたって Teams WIT Tools ブログの執筆者から許可を得ています。
進捗のトラッキングについて触れる前に、前回の投稿で説明したフィーチャ クルーのライフサイクルを確認するのがいいでしょう。下図は、この投稿におけるよい参照ポイントになるでしょう:
下のスクリーンショットは、"Feature"(フィーチャ)作業項目の "Progress" (進捗)タブの内容にです:
まず、みなさんが私のステータス レポートを見ているとしましょう。フィーチャ クルーを担当している人間として、私は、週に一度はこれを入力する必要があります。でも、メールを送ることも、何か文書を作成することもないのです。私はただ、上に示した作業項目の "Progress" タブの中身を更新するだけでいいのです。これは便利です。ナイスです。
開発部門が品質ゲートと同様にフィーチャ クルー モデルを推進していくと決定したとき、各フィーチャ チームが彼らのフィーチャをどのように管理するかについては特に指示をださなかったのです。
Microsoft Project を用いてウォーターフォール モデルで開発したところもあれば、Scrum を適用したところもあります。Microsoft Excel や付箋紙、単にホワイトボードを使ったところもあります。"Progress" タブの情報を更新さえしてくれれば、部門にとってはマジで重要ではなかったのです。
"Progress" タブは、週間でコミュニケーションする上での必要となる情報の最小セットとして部門標準となりました。
みなさんが、上記のスクリーンショットの "Progress" タブをみたときに、とてもシンプルでとても簡単だと思ったかもしれません。実のところこれは説明責任を果たす上でとても強力なツールであることがわかったのです。このあたりについてはまたの機会に。
さて、"Progress" タブ内の個々のフィールドについて説明しましょう
- キーとなる日付 - 我々は、4つのキーとなる日付をトラッキングしています。フィーチャ クルーの開始日(Start date)と終了日(End Date)、そして、2つのチェックポイントとなる日付(Checkpoint #1, #2)です(この投稿の一番はじめに示した絵を参照してくださいね)。
INPORTANT NOTE: フィーチャ クルーの開始時にチームは、チェックポイント #1 の日付のコミットと、チェックポイント #2 と終了日を見積りをしなければなりません。チェックポイント #1 の時点では、チームは、チェックポイント #2 の日付をコミットし、終了日を再見積りしなければなりません。チェックポイント #2 の時点では、終了日をコミットしなければなりません。 - 達成率(Percentage complete) - 基本的にフィーチャ クルー全体の残作業時間(Remaining work (hours))と実際の作業時間(Completed work (hours))で判断します。フィーチャ クルーをどう管理するかは指示しません。残作業と実際の作業を把握するためのよい方法を確立することを指示しています。
- リスクレベル(Risk Level) - リスクを把握するための信号機インジケータがあります。
・Green(緑色)=予定通り(予定日付に間に合う)
・Yellow(黄色)=リスクを伴う
・Red(赤色)=想定外(予定日付に間に合わない)
二つ目のフィールドは、説明欄(テキストベースのコメント)です。 - コード実装とテストの完了日付(Code/Test Complete) - 補足的日付です。
- ステータスの詳細記録(Detailed Status) - フィーチャ クルーのステータスを説明したフリーコメントです。
今後の投稿では、上述の情報をどうやって複数のフィーチャ クルーの進捗の追跡で活用したのか、我々の知見とともに見ていきましょう。
※この意訳・変訳した投稿に関するお問い合わせは、長沢まで
訳者追伸
すみません!かなり滞留しております。なんとか続けたいと思っていますが、その分余計に変訳や誤り、省略も増えるかもしれません(注意はしていますが・・・)。そのあたりをご了承のうえ、ご覧いただければと思います。
なお、冒頭にも記載させていただいておりますが、あくまで英語原文が主です。この投稿はあくまで一助としてご活用ください。
Comments
Anonymous
June 04, 2008
英語原文: http://blogs.msdn.com/teams_wit_tools/archive/2008/05/06/how-microsoft-devdiv-uses-tfs-chapter-6-tracking-multiple-projects.aspxAnonymous
June 16, 2008
Content Style: Text and screenshot,  Content Type: Translated post    英語原文: http://blogs.msdn.com/teams_wit_tools/archive/2008/05/16/how-microsoft-devdiv-uses-tfs-chapter-7-tracking-risk.aspx