【MSC FollowUp】ひとりプロジェクト(デモ環境)の成果発表 - 残作業
こんにちは。先日実施させていただいた MSC 大阪でのセッション デモの環境、「ひとりプロジェクト」の成果発表ですが、今回は、プロジェクトの作業の状況や残り作業がどれくらいあるのか、どういう傾向にあるのかを見える化できるメトリクスをご紹介します。
しつこいようですが、これは、Team Foundation Server (以下、TFS)のデフォルトのレポートです。レポートを生成するために何か特別なことをする必要はありません。普段通り、チームで取り決めたほんの少しのお作法に則っていれば今までの開発スタイルを大きく変える必要もないですし(それ以上に普段の手間は軽減できます)、レポートのために特別に報告書を作成するとか、データをインプットするなんてことも要りません。
これは、「残作業」というデフォルトのレポートの一つですが、時系列に沿って、作業の状態によって色分けして見える化してくれています。赤系の色(アクティブ)がいまアクティブなタスクやバグの件数を示しています。うす黄色系の色(解決済み)が、対応作業(設計や実装作業やバグの改修作業)が終わってあとは最終確認を待っているもの、うす緑系の色(終了)が、作業が完了しているものを示しています。
これを見れば、作業の増減の傾向もわかりますし、終了と解決済みの件数により、進捗を見ることもできます。
イテレーション単位で表示などもできるので、もともとの計画とその後の作業の増減を的確に見ていくこともできます(別途、「計画していないかった作業」というレポートでも見ることができます)。
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これは、第3反復 作成フェーズの 2 (MSC のデモはこのイテレーションという想定でした)の状況に絞ったものです。これを見ると 5/17 にこのフェーズが計画され、5/22 から着手し、その後、バグが増加しているというところがわかります(バグは当然デモようにわざと埋め込んでいるわけですが・・・)。
このように、状況がわかれば、適切なフォローもできるわけです。プロジェクトの状況を知ることはなにもプロジェクト管理者だけに必要なことではありません。チームのメンバーである、開発者やテスト担当者も今の状況を判断すること、認識し、意見を言うことはとても大切です。
そういえば、前回もレポートの生成方法を記載していませんでした (^^;
実行は、とても簡単なのですが、一応、ご紹介しておきましょう!
右に表示された「チーム エクスプローラ」のツリーをご覧ください。レポート フォルダにデフォルトのレポートが表示されていますので、ダブルクリックしてください。たったそれだけです。
このレポートは、SQL Server の Reporting Services を使用していますので、開発チームのプロジェクト ポータルなどに貼り付けることも容易に可能です。
TFS では、 SharePoint を活用した文書管理、プロジェクト ポータルも提供されるので、たとえば、こんな感じ(これもデフォルトの設定のままです)にレポートも表示させ、チームメンバーに周知することもできるのです。
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Tomoharu Nagasawa
Comments
- Anonymous
June 02, 2008
こんにちは。今回は、レポートではありません。Team Foundation Server (以下、TFS)で管理しておくと、ソースコードの状況を詳細なレベル(それこそどのコード行がだれによってどう変更されたか・・・)から粗いレベル(このバグを修正したときに変更されたものはどれか・・・)まで、状況を知りたいときに知りたい粒度で知ることができるようになります。