ClickOnce の証明書について
2回目の投稿です。
体系立てて、いろいろと情報提供をしていきたいと考えていたのですが、体系立ててまとめる時間がなく、
VSTO を利用されている人に伝えたい情報が滞り、評価や検証に影響が出る可能性がありますので、日々の情報は小出しにしていきたいと思います。
さて、VSTO 2008 の ClickOnce についてですが、発行しても他のユーザーや PC で利用できないということはありませんでしょうか?
ここで躓いて、先に進まないという開発者さんもいらっしゃるかと思います。
確かに VSTO 2008 から ClickOnce が採用され、配置・更新が楽になったというところはあります。
ただ、実際に配置をおこなおうとすると、いくつか乗り越えないといけない壁があることも確かです。
ClickOnce の証明書エラーの理由は発行時の ClickOnce 利用時に証明書が作成されるのですが、
それは開発用の証明書なので、信頼されておりません。
そのため、ユーザーはその信頼されていない証明書を見に行くので、利用時にエラーが発生します。
発行時の具体的な問題としては以下の点があります。
- 証明書が信頼されていないためにマニフェストファイルが読み込まれた際に証明書の信頼エラーが発生するので、証明書の信頼が必要
- IE の信頼済みサイトに発行先のサイトや共有フォルダを登録する必要がある
上記、2点をクリアすると ClickOnce を利用できるようになります。
具体的な手順については、以下の技術情報に記載がありますので、こちらをご確認ください。
Visual Studio Tools for the Office System (3.0) で、ClickOnce を使用して 2007 Office System ソリューションを配置する
https://www.microsoft.com/japan/msdn/office/2007/bb821233.aspx
の「ClickOnce マニフェストに署名するには」をご確認ください。
また、これらの配置手法については、ツールの利用により、簡易化する方法もあります。
例えば、プログラム的に Click Once のダイアログを表示させないとか、
信頼済みサイトに登録する方法もあります。