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SharePoint Designer 15 のコピーと貼り付けのサポート

原文の記事の投稿日: 2012 年 8 月 10 日 (金曜日)

JongHwa の写真

SPD ファンの皆さん、こんにちは。SharePoint Designer (SPD) のプログラム マネージャー、JongHwa Lim です。今日は、SharePoint Designer 15 のワークフロー デザイナーの新機能をご紹介したいと思います。

今日紹介する新機能は、テキストベース デザイナーでのコピーと貼り付けです。コピーと貼り付けの機能は、以前のバージョンの SPD で最も問い合わせが多かった機能の 1 つです。一度作成したロジックを何時間も (場合によっては何日も) かけてもう一度作成しなければならないのは無意味だという内容のフィードバックがお客様から数多く寄せられました。そのような反復作業がよく発生するのは、If ステートメント内の "Else" 分岐や、プロセスで "繰り返し" が必要な場合です。新しいコピーと貼り付けの機能のおかげで、この問題は過去のものとなりました。

ここでは、まず、基本的なサンプル シナリオを使ってこの機能について説明します。その後、何がサポートされていて何がサポートされていないのかを詳しく説明します。

注意: この記事には、新しいワークフロー プラットフォームで使用できる新しいワークフロー アクションやワークフロー コンストラクトがいくつか含まれています。それらについては、今後のブログやヘルプ記事で紹介していく予定です。ご期待ください。

例 – 単純な承認ワークフロー

SharePoint 15 サーバーに SharePoint 15 タイプのワークフローがあるとします。承認/却下イベントの電子メール通知を送信し、承認の状態に応じてドキュメントを適切なフォルダーにコピーするドキュメント承認ワークフローを作成する必要があります。

このワークフローを構築するには、基本的に、ドキュメントが承認された場合はどうなるのかにまず集中します。ドキュメントが却下された場合のロジックもほとんど変わらないからです。"ドキュメント承認" ロジックを以下に示します。

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電子メールの内容は次のようになります。

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コピーと貼り付けがサポートされていなかったときには、基本的に、"Rejected" ステージのためにすべてのロジックをもう一度記述しなければなりませんでした。さいわい、この例では 3 つのアクションと 1 つのステージを記述するだけで済みますが、面倒なことに変わりはありません。しかし、SPD 15 ではコピーと貼り付けがサポートされているため、"Approved" ステージを選択して Ctrl キーを押しながら C キーを押し、そのすぐ下で Ctrl キーを押しながら V キーを押すだけで済みます。結果は次のようになります。

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ご覧のように、ステージ タイトル以外のすべてのパラメーター値が保持されます。"Approved Documents" リンクをクリックして "Rejected Documents" に変更し、電子メール アクションを編集します。メールの内容を "却下状態" に合わせて次のように変更します。

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ステージ タイトルを "Rejected" に更新し、"Wait For Approval" ステージの遷移セクションのロジックを更新すると、次のようなワークフロー ロジックが完成します。

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このように、コピーと貼り付けの機能は、この短いワークフロー シナリオでも大いに役立ちます。この新機能では、隣接する複数の項目の選択がサポートされているため、さらに便利な使い方もできます。複数行のアクション、ステップ、条件ブロックや複数のステージを選択してコピーし、そのロジックが必要な場所に貼り付けることができます。項目を選択すると、次のようにスカイ ブルーで強調表示されます。

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項目を選択したら、Ctrl-C、Ctrl-V、Ctrl-X などの一般的なホット キーを使用することも、リボン メニューや選択した項目のコンテキスト メニューを使用することもできます。

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以上で、コピーと貼り付けを使用できることを確認できましたが、この機能によって可能になるさまざまなシナリオについて気になる方もいらっしゃるでしょう。以降では、コピーと貼り付けについてよく寄せられる質問について説明します。

SharePoint 2010 タイプのワークフローでも使用できますか。

コピーと貼り付けは、SharePoint 2010 タイプ (WF3.5 タイプ) のワークフローでもサポートされています。SPD では、WF4 ワークフローを使用する場合も WF3.5 ワークフローを使用する場合もユーザー エクスペリエンスは基本的に変わりません。

たとえば、"承認済み" (approved) 状態のみを処理する次のようなワークフローがあったとします。

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この場合、"Else" 分岐を挿入し、2 つのアクションを選択して、それらを直接 "Else" セクションに貼り付けることができます。

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結果のロジックは次のようになります。

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注意: 最後のアクションのプロパティは、"却下済み" (rejected) 状態に合わせて更新されています。

他のリストのルックアップ値を含むアクションをそのリストが含まれていない別のサイトに貼り付けるとどうなりますか。

例を使って見てみましょう。他のリストの値を参照するアクションを別のサーバーに貼り付けると、次のようになります。

図 1. ソース サーバーのアクション

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図 2. ターゲット サーバーのアクション

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[エラーの確認] や [発行] をクリックしてもエラーは表示されませんが、ワークフローは実行時に失敗します。

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したがって、アクションを別のサイトに貼り付けたら、ルックアップを削除してアクションを適切に更新してください。

ターゲット ワークフロー/領域で使用できないアクションはどうなりますか。

リスト ワークフローでしか意味をなさないアクションをコピーしてサイト ワークフローに貼り付けたとします。この場合、[エラーの確認] や [発行] をクリックすると、次のようなエラーまたは検証エラーが表示されます。

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テキストとして貼り付ける

ワークフローのロジックをドキュメントに記録したい場合もあります。そのような場合は、ビジュアル デザイナーを使用して Visio にダイアグラムをエクスポートすることもできますが、もっと手っ取り早い方法があります。記録する領域を選択してコピーし、Word やメモ帳に貼り付けるだけです。上で使用したのと同じロジックを Word に貼り付けると、次のようになります。

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実に便利です。

サポートされていない機能

ほとんどの編集ツールのよく使われる機能がサポートされていますが、次のような制限もあります。

  • "元に戻す" (Ctrl-Z) はサポートされていません。
  • クリック アンド ドラッグで複数のオブジェクトを選択することはできません。
  • オブジェクトをクリックしてドラッグすることによって選択した項目を移動することはできません。
  • Shift キーを押しながらマウスの左ボタンをクリックして複数のアクションを選択することはできますが、複数のコンストラクト (ステージ、ステップ、並列ブロックなど) を選択することはできません。
  • 異なるワークフロー プラットフォーム タイプ間でのコピーと貼り付けもサポートされていません。これを行おうとすると、次のいずれかのメッセージが表示されます。

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  • テキストベース デザイナーでのワークフロー アクションのコピーと貼り付けはクリップボードと完全には統合されていないため、クリップボードの [貼り付け] ボタンが正しく機能しません。
  • リモート デスクトップとの間でコンテンツのコピーと貼り付けを行うことはできません。PID が異なる SPD の間のコピーと貼り付けはサポートされていません。
  • "辞書の構築" アクションのプロパティは貼り付け後に保持されません。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

JongHwa

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Copy-and-Paste support in SharePoint Designer 2013」をご覧ください。