Compartilhar via


Office 365 ProPlus インストールの管理: アクティブ化、非アクティブ化、および再アクティブ化

原文の記事の投稿日: 2012 年 11 月 29 日 (木曜日)

Office 365 ProPlus で Office 365 サブスクリプションを利用している組織では、最大 5 台のコンピューターに Office をインストールし、同時に使用できます。これは、組織にとっては便利です。たとえば、ユーザーは、次のコンピューターに Office をインストールできます。

  • 会社のデスクトップ コンピューター
  • 外出時に使用するノート PC
  • 自宅のコンピューター

3 台の異なるコンピューターに Office がインストールされていても、使用する Office 365 ライセンスは 1 つだけです。

それでは、このすべてのインストールを管理するにはどうすればよいのでしょうか。既に 5 台のコンピューターにインストールされている状況で、もう 1 台のコンピューターに Office をインストールする必要がある場合は、どうなるのでしょうか。

このブログ投稿では、Office 365 ProPlus インストール管理のユーザー エクスペリエンスと、Office 365 管理者が制御できる操作の両方について説明します。IT 担当者向けのブログでユーザー エクスペリエンスを扱うのはなぜでしょうか。Office 365 ユーザーは、管理者ではありませんが、実際は Office 365 ProPlus インストールの管理において中心的な役割を果たします。そして、管理者は、アクティブ化や非アクティブ化などに関するユーザーからの質問にも答えられるようにしておく必要があります。アクティブ化や非アクティブ化は、ほとんどのユーザーにとってまったく新しい、そしてなじみのない概念だからです。

このブログ投稿では、ユーザーエクスペリエンスについて説明しながら、管理者固有の情報もいくつか提供します。そして、最後に、管理者が Office 365 ProPlus インストールを管理する際に考慮しなければならない追加情報をご紹介します。 

Office 365 ProPlus インストールの一覧を表示する

ユーザーが Office をどのコンピューターにインストールしたかを確認するには、Office 365 ポータルにサインインし、 ソフトウェア ページにアクセスします。

  

この情報を確認できるのは、サインインしたユーザーだけです。組織の Office 365 サブスクリプションの管理者であっても、Office 365 管理ビューではこの情報を見ることはできません。これは、管理者が特定のコンピューターにインストールされた Office を非アクティブにできないことも意味します。非アクティブ化については、後で説明します。

(このブログ投稿のスクリーン ショットはすべて Office 365 ProPlus プレビューのものを採用しています。これらの画面の動作は、Office 365 ProPlus 最終版のリリース時に変更される可能性があります。)

Office 365 ProPlus インストールをアクティブ化する

Office 365 では、"アクティブ化" というプロセスによって、ユーザーがどのコンピューターに Office をインストールしたかが認識されます。このアクティブ化の仕組みについては、「Office 365 ProPlus のライセンスおよびライセンス認証の概要」を参照してください。

ユーザーが Office 365 ポータルから Office をインストールするとき、また、ユーザーがまだ他の 5 台のコンピューターに Office をインストールしてアクティブ化していない場合に、Office は自動的にアクティブ化されます。Office インストールがアクティブ化されると、Office 365 ポータルの ソフトウェア ページは、Office がインストールされたコンピューターの名前で更新されます。

インストールまたはアカウントが非アクティブ化されていないかどうかどうかは、毎日または Office 365 ProPlus アプリケーションを起動するたびに個別にチェックされます。このチェックを実行できるように、少なくとも 30 日に 1 回はコンピューターをインターネットに接続する必要があります。コンピューターが 30 日間、インターネットに接続されないと、Office は機能制限モードに移行します。機能制限モードでは、ユーザーは既存の Office ファイルを開いて表示することしかできません。つまり、アプリケーションのほとんどの機能を使用できなくなります。

Office 365 ProPlus インストールを非アクティブ化する

ユーザーが Office 365 ポータルから Office をインストールしようとしたときに、そのユーザーが既に 5 台のコンピューターに Office をインストールしてアクティブ化していた場合は、どうなるのでしょうか。この場合は、Office のインストール中に次のダイアログ ボックスが表示されます。

    

同じユーザーアカウントでこのコンピューターへの Office のインストールを続行する場合、ユーザーは既存の Office インストールを非アクティブ化する必要があります。ユーザーが " 非アクティブ化する " ためのオプションをダイアログ ボックスから選択すると、Office 365 ポータルの ソフトウェア ページに戻ります。 ソフトウェア ページでは、該当するコンピューターの " 非アクティブ化 " を選択することで、そのコンピューターを非アクティブ化できます。" 非アクティブ化 " を選択すると、次のダイアログ ボックスが表示されます。

    

 [ はい ] (Yes) を選択して非アクティブ化を確定すると、[ 製品の選択 ] (Choose your product) ダイアログ ボックスに戻るので、このダイアログボックスを閉じれば Office のインストールを続行できます。Office のインストール後、ユーザーが Word などの Office アプリケーションを最初に開くと、次のメッセージが表示されることがあります。

     

[ アクティブ化 ] (Activate) を選択し、メッセージに従って Office 365 にサインインします。これで、Office インストールがアクティブ化されました。アクティブ化が適切に行われていれば、次のメッセージが表示されます。

  

もちろん、新しい Office インストールを開始する前に、既存の Office インストールを非アクティブ化することもできます。

ユーザーがどのコンピューターに Office をインストールしたかを、Office 365 管理者が確認できないことを思い出してください。つまり、管理者がユーザーに代わって既存の Office インストールを非アクティブ化することはできません。

Office は非アクティブ化しても、コンピューターからアンインストールされません。引き続きコンピューター上に存在しますが、Office アプリケーションは機能制限モードに移行します。非アクティブ化された Office アプリケーションをユーザーがコンピューター上で開くと、次のようなメッセージが表示されます。

  

  

Office 365 ProPlus インストールを再アクティブ化する

ユーザーがうっかり間違った Office インストールを非アクティブ化してしまったときや、気が変わったときはどうすればよいのでしょうか。プレビューバージョンでは、次のいずれかの操作を行うことができます。

  • オンライン修復を実行する。Windows 7 が実行されているコンピューターでオンライン修復を実行するには、[ コントロール パネル ] の [ プログラムと機能 ] に移動し、Office 365 ProPlus プレビューのエントリを右クリックして、[ 変更 ] を選択します。ダイアログ ボックスが表示されたら、[ オンライン修復 ]、[ 修復 ] の順に選択します。
  • Office をアンインストールして、再インストールする。ユーザーは [ コントロール パネル ] の [ プログラムと機能 ] から Office をアンインストールできます。その後、Office 365 ポータルに戻り、Office を再インストールすることができます。

オンライン修復と Office 365 ポータルからのインストールの両方でクイック実行テクノロジが採用されています。このテクノロジにより、Office のインストール時間が短縮されます。

(Office 365 ProPlus の最終版では、ユーザーが Office を再インストールせずに再アクティブ化できます。再アクティブ化については、Office 365 ProPlus の最終版がリリースされた後のブログ投稿で取り上げる予定です。)

Office 365 管理者としての考慮事項

この投稿で既に説明したように、Office 365 管理者であっても、ユーザーが Office をどのコンピューターにインストールしたかは確認できないので、ユーザーのコンピューターの Office インストールを非アクティブ化することはできません。ただし、ユーザーへの Office 365 のライセンスの割り当てを制御するのは管理者です。したがって、管理者は退職したユーザーの Office 365 ライセンスを、他のユーザーに再割り当てすることができます。退職したユーザーが自宅のコンピューターに Office をインストールしていた場合、その Office は機能制限モードに移行します。

このブログ投稿では、ユーザーが Office 365 ポータルから Office をインストールするシナリオについても説明しましたが、コンピューターのローカル管理者でない場合は、Office をインストールできません。こうしたユーザーの場合、またはユーザーへの Office のインストール方法をさらに制御できるようにしたい場合は、Office 展開ツールを使用して、Office 365 ProPlus ソフトウェアをローカル ネットワークにダウンロードします。その後、スクリプト、グループポリシー、System Center Configuration Manager など、他の方法を使用して Office をユーザーに展開できます。詳細については、「Office 365 ProPlus の展開オプション」を参照してください。

このような方法を使用して Office 365 ProPlus をユーザーに展開する場合、Office インストールは自動的にはアクティブ化 されません 。ユーザーは、最初に Office アプリケーションを開いたときに、Office インストールをアクティブ化する必要があります。インストール後、初めて Office アプリケーションを開くと、次のような画面が表示されます。

  

ユーザーが Office 365 にサインインしたときに、5 台のインストール制限にまだ達していない場合、Office はアクティブ化され、ユーザーには [ アカウントが更新されました ] ダイアログ ボックスが表示されます (このブログ投稿で前に示したスクリーン ショットを参照してください)。既に 5 台のインストール制限に達している場合は、次のようなメッセージが表示されます。

  

ユーザーは、[ アカウントからインストールを 1 つ非アクティブ化してください ] (Go to your account to deactivate an install) を選択し、Office 365 にサインインして、既存のインストールのいずれかを非アクティブ化する必要があります。非アクティブ化したら、[ インストールの上限に達しました ] (Install limit reached) ダイアログ ボックスで [ 再試行 ] (Try Again) をクリックし、Office インストールをアクティブ化します。

Office 365 管理者の考慮事項として最後に挙げるのは、アクティブ化によってユーザー用の追加手順が発生しても、その手順はユーザー自身が実行する必要があるということです。ユーザー自身が実行することで、インストールはユーザーの Office 365 アカウントに適切に関連付けられます。Office 365 の管理者アカウントにサインインし、ユーザーのコンピューターに Office をインストールしてアクティブ化した場合、そのインストールは、ユーザーのアカウントではなく管理者のアカウントに関連付けられます。また、管理者アカウントには、ユーザーのアカウントと同じ 5 台のインストール制限が適用されます。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Managing Office 365 ProPlus installations: activating, deactivating, and reactivating」をご覧ください。