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SQL Azure データベースの課金について

※ (追加情報 2011/07/25) SQL Azure データベースの課金に関して、米国本社の担当者も交え、最終的な確認を行いました。結論としては、定義上の最大容量(MAXSIZE)ではなく、実際のデータ容量(Current Size)に基づく課金が行われるという、当初通りの情報が正しい、ということになりました。弊社内の一部の担当者が誤解しており、社内で情報が錯綜したのが誤りの原因でした。謹んでお詫びすると共に、修正した情報を以下に掲載します。なお、本件については SQL Azure の課金に関する FAQ として、近日中に Windows Azure のホームページに掲載される予定です。そちらも併せてご確認ください。

[SQL Azure の課金に関する基本的なポイント]

  • SQL Azure の課金は、Web Edition と Business Edition とで分かれている。
    • 例えば、Business Edition を含んだコミットメントプランを購入したサブスクリプションで、Web Edition データベースを利用すると、コミットメントプランに含まれないデータベースを使ったものとみなされ、従量課金されてしまう。
  • データベースは、実際のデータベースサイズ(Current Size)に基づき、日割りで課金される。
    • 料金表は月あたりの金額で書かれているが、課金は日割りで行われる。(日割り計算の詳細なロジックは後述)
  • master データベース、temp データベースなどは課金対象外。
    • ユーザデータベースのみが課金対象になる。
    • データ量は、テーブル内のデータの量だけでなく、インデックスデータの量なども含まれるが、ログデータは含まれない。(簡単に言えば .mdf データファイルの容量であり、.ldf ログファイルの容量は含まれない)

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[具体例その1]

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上記のようにデータが含まれている場合の課金は、以下のようになります。

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[課金の日割り計算に関するキーポイント]

  • 従量課金の場合
    • その日のピークデータ量(Current Size)に基づいて、日割りで課金される。(データベース定義上のMAXSIZEではない)
    • どの月であっても、常に”31”で日割り計算が行われる。(30日以下の月であっても、31で日割り計算が行われる)
  • コミットメントプランの場合
    • 基本的には、従量課金と同じ方式で計算が行われる。
    • しかし、その月の利用量が購入ユニット数よりも少なかった場合には、購入ユニット数まで繰り上げが行われる。
    • この繰り上げ計算は「月」単位で行われる。

[具体例その2.]

以下のような場合を考えてみます。(※ 課金サイクルが 1日~翌月 1 日であるとして説明します)

  • コミットメントプランを使い、Business Edition 10GBデータベースを(同一サブスクリプション内で)2ユニット購入。
  • 最大サイズ30GBのBusiness Editionデータベースを1つ作成する。
    CREATE DATABASE Sample (EDITION=’BUSINESS’, MAXSIZE=30GB)
  • 1日~24日は5GBのデータを格納し、25日~30日には25GBのデータを格納した。

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この場合の課金は、以下のようになります。

  • 利用量は、1 x (24/31) + 3 x (6/31) = 1.35 ユニット。
    • 1日~24日は、5GB < 10GB なので、1 ユニット分の日割り課金。
    • 25日~31日は、25GB < 30GB なので、3 ユニット分の日割り課金。
  • 1.35 < 2.00であるため、月締めのタイミングで繰り上げが行われ、2.00ユニットとして請求が行われる。
  • 超課金請求は発生しない。

なお、この例からもわかるように、例えば Business Edition データベースについてコミットメントプランを 5 ユニット分購入しておき、20GB と 30GB のデータベースを作成して利用する、といった形も可能です。(10GB データベースを 5 個作らなければならない、というわけではありません。)

また、データベース内のデータ容量が変化するようなケースでは、適宜、ALTER DATABASE コマンドで MAXSIZE を変更しなくても大丈夫です。例えば、こちらの blog で説明されている以下のようなシナリオの場合でも、特に MAXSIZE を変更しなくても、きちんとその日のピークサイズに合わせて課金が減る仕組みになっています。

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ちなみに本件なのですが、本当に社内でえらい目に遭いまして;、会う人会う人みんな言うことがちょっとずつ違う、というひどい状況に遭いました;。最終的に上記の情報にたどり着くまでに 2 ヶ月近くもかかってしまう、という事態になり、皆様には本当にご迷惑をおかけしました。やり取りしたメールスレッドが 100 通超えてるってどうよ……状態です;。ホントに;;。

なにはともあれ、一時的とはいえ誤った情報で皆様を混乱させてしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。謹んでお詫びすると共に、上記の通り訂正します。オフィシャルな情報としての FAQ への掲載については、現在、弊社製品部が対応中ですので、今しばらくお待ちください。よろしくお願いいたします。