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Imagine Cup 2015 Day 5

ついに最終日です。最終日はImagine Cup World Championshipと呼ばれるImagine Cup 2015 世界大会の決勝戦です。前日に発表になったGame 部門、World Citizenship 部門、Innovation 部門のそれぞれの1位のチームが持ち時間3分で最終プレゼンを行い、その場で最終審査員3名との質疑応答をし、総合優勝が決まります。『アメリカン・アイドル』というアメリカで有名なアイドルオーディション番組と同じ方式ですね。

シアトルのダウンタウンにあるWashington State Convention Centerの大ホールで行われた決勝戦。
日本代表チームを含めた全参加者が見守ります。

トップバッターはGame 部門を1位で通過したロシアのIzHard。手前に座っているのが最終審査の審査員。右からHoloLensの考案者であるAlex Kipman、Minecraftのリードデザイナーを務めるJens Bergensten、シリコンバレーを舞台にしたドラマ『Silicon Valley』に出演していたThomas Middleditch。緊迫したやりとりが交わされます。

Game 部門 1位 ロシアの「IzHard」

World Citizenship 部門 オーストラリアの「Virtual Dementia Experience」

Innovation 部門 ブラジルの「eFitFashion」

プレゼンターはマイクロソフト コーポレーションの最高経営責任者(CEO)のSatya Nadellaが務めます。

見事、総合優勝を決めたのはinnovation 部門の「eFitFashion」でした。自分だけのパターンオーダーをWebから簡単に注文できるこのWebシステムはここまでに3年の年月を費やされた作品で、このままサービスインできる完成度の高さとビジネスモデルの精度の高さが評価されました。

メンターやマイクロソフト ブラジルの社員も檀上に飛び出してきて大喜びのブラジルチーム

今回のImagine Cup 2015 世界大会を通じて感じたのは、その技術力はもちろんのこと、プレゼンテーション、質疑応答での受け答え、ビジネスモデルが成立しているかなど、総合力の勝負だったということです。日本の担当者として、とくに後半の2点については今後の課題だと感じています。

日本代表の「ScreenAIR」がアイデアをテクノロジーで実現する点において際立っていたことは、こうしてImagine Cup 2015世界大会を終えた今も疑いがありません。Imagine Cupというコンテストで自分たちの作品を魅力的に伝えるためにプレゼンテーションの練習に最後の最後まで励んでいた姿や展示会場で慣れない英語を駆使しながら、どうにか質問者の疑問に答えようとしている姿が強く印象に残っています。このImagine Cupがきっかけになって、ScreenAIRのみなさんの未来が少しでもよい方向に変わってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。あらためて、香川高等専門学校 詫間キャンバスの山﨑 啓太さん、瀧下 祥さん、金子 高大さん、真鍋 征也さん、東山 幸弘さん、山下 昂太さん、鈴木先生、お疲れさまでした。