オペレーション ストラテジック レビュー (OSR)
こんにちは。
今回はプレミアサポートのサービスメニューの中から『Operations Strategic Review (OSR)』について紹介します。
これまでにも『Risk Assessment Program (RAP)』や『ワークショップ PLUS』などのプロアクティブサービスを紹介しましたが、OSRもそのうちの一つです。
ただ、プレミアサポートの多くのプロアクティブサービスが障害の予防保守や製品知識の習得などを目的とした技術的な支援メニューであるのに対して、OSRはITサービス運用や運用管理にフォーカスした戦略的なレビューを提供するもので、必ずしも技術に特化したものではありません。
「ITサービス運用や運用管理にフォーカスした戦略的なレビュー」と言っても、ピンとこないかも知れません。
IT運用に関する課題は多岐にわたり、優れた製品を導入したり、トラブルの発生を抑えたりするだけでは解決できないものが多いかと思います。
一般的に例としてあげられる「属人的な運用から脱却できない」、「日常の運用管理に忙殺され新規投資に費やす余裕がない」、「社内システムを集中管理することが難しい」、「アクセス権や、データ保管ルールが部署ごとにバラバラで、重要なデータが一般社員の目に触れるような事がしばしば発生する」というような課題に対しては、技術の導入だけでは解決することができません。
OSRは、そのようなお客様毎が抱えるIT運用課題に対して、様々な分析手法を用いて課題を整理(例えば、前述のそれぞれの例には複数の個別課題が存在する可能性がありますし、それぞれの課題の重要度も異なるかも知れません)し、対応策の検討と解決に向けた実行計画の作成を支援します。
その際、課題の解決により得られる利点・利益を着目するため、お客様は実現可能性やスケジュールなどを加味して優先順位の決定指標を得ることができます。
また、インフラストラクチャ最適化モデル(IOM)を基準にしたギャップ分析によって、現状および課題解決後の最適化レベルが可視化されますので、一貫性のあるIT運用の課題管理につなげることができるのです。
最終報告書には、整理された各課題の対応案と解決までのロードマップ、インフラストラクチャ最適化モデル(IOM)を基準にしたギャップ分析結果、課題解決を支援するプレミアサポートのサービスメニューの提案などが盛り込まれます。この実行計画は製品や技術の導入だけでは解決できないことが多いため、プレミアサポートのサービスメニュー以外を提案させていただく場合もあります。
OSRはITILやMOFといったITサービスマネージメントフレームワークに精通したオペレーションコンサルタントによって実施されますが、OSRの実施後はお客様担当のTAMが実行計画の推進を支援します。
つまり、プレミアサポートとしてはレビューして終わりということではなく、実際の課題解決に向けて継続的にお客様を支援します。
プレミアサポートは、お客様が抱えるITの課題に対して技術的な部分を断片的に個別対応するだけでなく、システムのライフサイクル全般にわたってご支援させていただくことに注力しています。
そのために、私たちは様々なサービスメニューをそろえて、お客様にとって最適な提案ができるように備えています。
OSRやこれまでに紹介させていただいたサービスメニューはその一部です。
今後も、随時、サービスメニューを紹介してゆきたいと考えています。
ぜひ、興味を持っていただければ幸いです。
==== OSRプログラム概要 ====
■OSRの主な実施項目
・お客様の IT の効率化 (コスト、信頼性、ビジネス適合、セキュリティ強化)に向けた短期、中長期課題の選別
・インフラストラクチャ最適化モデル(IOM)を基準にしたギャップ分析型のアセスメント
・対応策の検討と、解決に向けた実行計画の作成支援
■OSRを提供させていただくことによるお客様のベネフィット
・IT運用における具体的な問題点や改善機会が視覚化され、ビジネスニーズやIT部門の目標に合わせ整理されます
・ITリスクの低減やセキュリティの向上、コストの抑制、生産性の改善など、一般的なITに関する課題への対応の道筋が明確になります
・成熟度測定による達成状況の把握手法を活用することで、一貫性のあるIT運用の課題管理につながります
ご参考)
インフラストラクチャ最適化モデル(IOM)については、下記サイトをご参照ください。
インフラストラクチャの最適化: https://technet.microsoft.com/ja-jp/infrastructure/default.aspx
プレミアサポート kazuosug