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ゲームはたのしく作ろう

私がXNAチームに入ったのは、去年の2月でした。それまでは1993年のボンバーマン'94を初めとして、ブルートフォースといったゲーム開発に15年近く携わってきました。

 

ゲームをするのも作るのも好きなので、いつも楽しみながらゲーム製作をしてきました。ですが、肥大化する昨今のゲーム製作現場では、ツール製作といったゲームに直接関係の無い作業に長時間掛かることが日常になり、それがあまりに長くなりすぎて自分の本業がゲームを作ることなのか、ツールを作ることなのか判らなくなることが少なからずありました。

昔は、開発チームの人達と「こんなことができたら、面白いよね」、「じぁ、やってみようよ」といった感じで、思いついたアイディアを直ぐに試すことができたのですが、今のゲーム製作現場ではそれは難しいことになってしまいました。ゲームの肥大化に伴い、制作費も大きく膨れ上がり、会社としても危険を冒してまで新作を投入するよりも、既に売れているゲームの続編を出すけど、ユーザーは代わり映えのしないゲームから離れていってしまう。

 

これは、ちょっとヘンだぞ、なんとかしなければ

 

と、常に考えるようになったときに偶然出会ったのが、XNAプロジェクトでした。それまではXNAってなんだかよく分からないものだったのですが、プロジェクトリードのBoyd Multerer氏に会って、その構想を聞いたときに「自分が探していた答えはこれだっ!」と確信し、XNAチームに入ることになりました。

 

個人的にXNAが目指すべき目標は 「ゲームを楽しみながら作れる」 環境を提供することだと思います。違う言い方をすれば、XNAを使った人達がゲーム作りに集中できるような環境を提供することです。

現段階ではまだまだ足りない部分が多いXNAですが、XNAを使って下さる皆さんが少しでも、ゲームを作るのはたのしいと感じていただければ幸いです。たのしくないぞ、と感じた方には今後の改善のために、お手数でも意見をお聞かせ願えれば幸いです。