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ネットワークサンプルの配信

 

XNA 2.0リリースと同時に配信されたネットワーク対応のスターターキットにNet Rumbleがありますが、もっとシンプルなサンプルが欲しいという人の為に4つのネットワークサンプルコードが配信されました。

Network Architectures: Client/Sever

XNA 2.0上でのシンプルなサーバー/クライアント型のネットワークゲームのサンプルです。このサンプルではクライアントは単に入力情報をサーバーに送るのと、レンダリングするだけの処理をしています。サーバー側はクライアントから受け取った情報を元にシミュレーションを実行し、その結果をクライアントに送るようになっています。

Network Architectures: Peer-to-Peer

上記のサーバー/クライアント形式に対して、このサンプルではピア・ツー・ピア形式のプログラムになっています。それぞれが自分の戦車のコントロールとシュミレーションを行い、その結果をセッションに参加している全てのプレイヤーに送るようになっています。そして、その結果を受け取った側は、その情報を元に処理を行います。

Network Game State Management

このサンプルではネットワークゲームを作る場合のセッション参加のための必要なシンプルなメニューを用いて行います。
シングルプレイヤー、LIVE、またはシステムリンクの選択に始まり、新規セッションの追加、動作中のセッションへの参加などの処理をしています。また、ネットワークに起因するエラーハンドリングの処理も行っているので参考になります。

Network Prediction Sample

上で紹介したクライアント/サーバーとピア・ツー・ピアのサンプルでは1/60秒毎にデータを送っています。これはLAN環境では問題なく動作しますが、インターネットを介して遊ぶ場合には遅延や帯域の問題があります。そこで、このサンプルではピア・ツー・ピアのサンプルを元にしてインターネットを介しても動作するプログラムに改善しています。戦車の動きはパケットロスや遅延があった場合でも滑らかに動くように予測処理がなされています。またLAN環境でもインターネット環境をシミュレートするためにNetworkSession.SimulateLatencyNetworkSession.SimulatedPacketLossを使っています。

これらのサンプルの他にも英文ですが、Shawn Hargreaves氏のサイトではネットワークゲームに関する有用な投稿が複数あります。

Network Latency

Network Packet loss

Network bandwidth: packet headers

Network bandwidth: voice

ひにけにの方でも、これらの投稿を日本語訳(意訳?)していこうと思います。

それ以外にもXNAチームメンバのブログを日本語で紹介して欲しいという要望があればコメント欄でリクエストを受け付けます。