既存のGroupBoardのアップグレード (4) Windows SharePoint Services 3.0のセットアップ
続いて、Windows SharePoint Serviesもセットアップしましょう。
サイト復元の確認に使用したサイトコレクションを削除していない場合 --- 復元の確認に使ったサイトコレクションはここで削除しましょう。アップグレードに余計に時間がかかりますし、状況によっては以下の問題が出る場合があります。
KB923904: Windows SharePoint Services 3.0 に Windows SharePoint Services 2.0 をアップグレードするとき、エラー メッセージ:「終了する必要がある Prescan.exe によって更新されないで一つ以上の一覧がアップグレードで発生しました」 (機械翻訳)
さて、現在のGroupBoardがx86版のWindows上で動作していますので、今回の Windows SharePoint Servies v3 もx86版をセットアップします。
Windows SharePoint Services 3.0 - 日本語 (x86版)
https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=D51730B5-48FC-4CA2-B454-8DC2CAF93951
セットアップを進めると、すでにこのコンピュータにはWSSv2がインストールされていますので、アップグレードのオプションを選択する画面になります。
今回は基本的なアップグレードの「一括アップグレード」でWSSをアップグレードすることにします。
この時点で一番上のオプションの「段階的アップグレード」が選択できない状態ですが、これはデータベースにWMSDEを使用しているためです。
データベースとして SQL2000/2005を使っている場合には、「段階的アップグレード」も選択可能になっていると思います。
一括アップグレード以外の方法については、今後また取り上げて行く予定です。
次に進むと、[セットアップの警告]というダイアログが出ます。サードパーティ製品がインストールされているので・・とのことですが、ここでいうところのサードパーティ製品とはGroupBoardのことになります。 同じマイクロソフトなのにサードパーティと言われてしまうと少し悲しいのですが、ここは「正しいアップグレード手順を確認」しながら進めていますので、OKをクリックして進めます。
なお、このダイアログの文面どおり、WSSのアップグレード直後はGroupBoardのサイトは機能していません。これは、WSSv3に対応した GroupBoard Workspace 2007をインストールし、さらにサイトをアップグレードする作業が必要なためです。
OKをクリックすると、順調にファイルのコピーが始まります。
セットアップが終了すると、以下のダイアログになります。
ここで、すぐに「閉じる」ボタンをクリックしないでください。
アップグレードの場合、この時点で「PreScan」という作業をする必要があります。
ヘルプなどには一応記載はあるのですが、セットアップ中にはほとんど気がつかないので、このまま作業を進めても途中で失敗のメッセージが表示され、この時点からやり直しする必要があります。
(失敗してやり直しをすればOKです)。
ここでは、上記ダイアログを開いたままでコマンドプロンプトを開き、[\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\12\BIN]のディレクトリに移動します。 ("Web Server Extensions"のフォルダには 50, 60, 12 とフォルダがありますが、WSSv3のコマンドなので "12" のフォルダを開きます。)
次に、 コマンドとして "PRESCAN.EXE /ALL" とタイプして実行します。Prescan はコンテンツデータベースをスキャンしてアップグレードレポートを作成するコマンドであり、WSSv3のアップグレードでは必ず実行する必要があるコマンドです。
PreScanが終わって、正常に終了した場合には、コマンドプロンプトを閉じてもOKです。
上記ダイアログに戻って、[閉じる]ボタンをクリックしますと、少しして [SharePoint 製品とテクノロジー構成ウィザード]が表示されます。
[次へ] をクリックすると、構成作業中にIISなどをリセットする旨のメッセージが表示されますので、[はい]をクリックして進めます。
次に、 Language Pack を追加でインストールしている場合の注意が表示されますので、もし該当するようでしたらこの時点でインストールしておきます。
構成ウィザードの終了までには結構時間がかかる場合がありますので、このときも気長に待ちましょう。
コミュニティにおけるマイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。
Comments
- Anonymous
December 18, 2006
GroupBoardが本当に日本企業でのグループウェアの利用状況を 調査して、日本企業向けに開発されたSharePoint Services用 テンプレートなら、設備予約は当然、重複予約「不可」がデフォルトに なったはずです。 しつこいようですが、なぜあえて重複予約「可」にする必要があった のでしょう。 人間のスケジュールは重複しても、当人が判断して取捨選択できますが、 設備のスケジュールが重複すると、人間どうしがオフラインで調整する 必要が出てきます。 これではスケジュール調整がオンラインで完結せず、グループウェアの 意味がありません。 なぜ設備予約の重複予約「可」がデフォルトなのでしょうか?