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VS2010 と MFC

Visual Studio 2010 CTP の C++ に関する英語フォーラムを見ていたら、"MFC improvements in VC 2010 ??" というスレッドに MFC の行く末を案ずる投稿がされているのを見つけました。

その回答として VC++ 開発チームのメンバーが、あるビデオを紹介しています。それは 10月末に LA で開催された PDC で、Damien Watkins が実施したテクニカル セッションでした。

この中では、Damien が Visual Studio 2008 SP1 と Visual Studio 2010 CTP の MFC の新機能について、分かりやすくデモを交えながら紹介しつつ、今後のC++ 製品の開発ポリシーについても言及しています (残念ながら英語のみの提供です)。

ビデオの中では、Visual Studio 2008 SP1で MFC に追加された新機能の紹介部分は、ほぼ MSDN ライブラリの「新機能 (MFC Feature Pack)」のおさらいになっています。VS2010 については Application Recovery and Restart Manager、Task Dialog、Live Icons & Rich Preview、Windows7 Taskbar、Direct2D Support、DPI Awareness などを紹介しています (このうち最初の二つについては、Visual Studio 2010 CTP のウォークスルー ドキュメント (VS2010 CTP ポータル サイトの「ウォークスルー ダウンロード」を参照) でも触れられています)。

またここで、Damien がセッション出席者への質問に答える形で、興味深いことを言っていました。それを要約すると下記のようになると思います(注: 聞き書きなので100% 正確ではないかもしれません)。

  • C++ では、VB や C# のように .NET Framework の最新機能をサポートするための実装を追いかけることはしない。
  • .NET Framework の最新機能を使うコードを書くのであれば、VB や C# を使った方がよいだろう。
  • C++ はマネージ コード開発よりも、ネイティブ アプリケーション開発に、より重点を置く。
  • 最新の Windows や Office UI と関連するネイティブ開発環境を重視していく。

MFC の担当者の発言であることは考慮する必要があるかも知れませんが、C++ におけるマネージ開発に関するスタンスは、明確に VB や C#  とは異なるということだと思います。

そして今後は、ネイティブ アプリケーション開発により重点を置いていくらしいので、それは C++ 開発者の皆さんにとっては良いニュースかもしれません。それについては Somasegar のブログの 11/21 の書き込みも合わせて見ていただくとよいと思います。