User Access Logging Service (UALSVC) と Data Sharing Service (DSSVC) を同時に開始できない問題について
こんにちは。
Windows Platform サポートの丸山です。
本日は、User Access Logging Service (UALSVC) または Data Sharing Service (DSSVC) の起動時の問題について、ご紹介します。
※2017/1/30 UPDATE : 本事象については、次期サーバー製品での対応が予定されております。
※2018/12/5 UPDATE : 本事象を解決するための、ロールアップ更新プログラム (KB4467684) を公開いたしました。
■ 発生する事象について
Windows Server 2016 には、標準で “User Access Logging service (UALSVC)” と、”Data Sharing Service (DSSVC)” が搭載されています。
図:User Access Logging Service (UALSVC)
図:Data Sharing Service (DSSVC)
しかしながら、これらのサービスを両方起動しようとすると、あとから起動しようとしたサービスの起動に失敗することが確認されています。
また、本問題により、System のイベント ログに以下のようなエラーが記録されることがあります。
■ 本問題を回避するための更新プログラムについて ※2018/12/5 追記
米国時間の 2018/11/28 に、本問題の修正内容を含む、更新プログラム (KB4467684) が公開されました。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4467684/windows-10-update-kb4467684
本事象は、Windows Update の適用、または 2018/11/28 以降に公開されたロールアップ更新プログラムの適用により、問題を回避することが出来ます。
※修正項目の一覧には特段の記載はございませんので、ご注意ください。
■ その他の回避策について
本事象は、UALSVC と DSSVC が内部で利用しているリソースの競合が原因となり、発生する問題です。
KB4467684 の適用が出来ない場合には、以下のコマンドのように、それぞれのサービスを個別のプロセスに分離することで、問題が回避できます。
Sc config ualsvc type= own
Sc config dssvc type= own
本ブログ記事が、少しでもお役に立てますと幸いです。
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丸山 健一 (マルヤマ ケンイチ)
Windows プラットフォームサポート担当
日本マイクロソフト株式会社