Visio 2007 データの可視化 - データリンク
前回はテーマ機能まで紹介しました。
今回からは Visio 2007 のメインであるデータ接続、データ可視化機能を紹介します。既にあちこちのメディアで紹介されていますので、ここは簡単に…
今回紹介する機能は Professional のみの機能となります。
まずデータ接続から。 Visio 2007 では、各種データソースへの接続がネイティブでサポートされます。 Visio 2003 でもデータベースへの接続機能はありましたが、あれは建築設計やデータベースの設計用で、機能が限定されていました。またアドインとして実装されており、ほかの用途で使おうにも UI 上で見つけにくかったり、VBA やソリューション開発では利用できないという制約もありました。データベースへの接続は皆さん自力で作りこんでいましたね。
接続までは何とかなっても、Visio 図面上の図形とレコード 1 つ 1 つひもづけて、プロパティに各種フィールド値を流し込んで…データソースとの同期機能を実装して…とこの後も細かい作業があったと思います。
UI をご覧ください。このようにウィザード形式でデータソース、インポートするフィールドやキーを設定していきます。
インポートが終わると、データ内容がこのように Visio 上に表示されます。
Visio 図面内にデータが一時的に格納されているわけです。データソースへの接続は保持されていますから、自動手動で同期もとれます。データ型の調整などもこの状態で行うことができます。
そして、ここにある行を Visio 図面上の図形とリンクすることができます。方法は簡単で、データ行をドラッグして図形にドロップするだけ。リンクするとその図形の図形データ (カスタム
プロパティのこと) に各フィールドと値が流し込まれます (フィールドは自動的に作成されますが、既存の同名フィールドについては上書きするかどうかは選択可能) 。同期をすればデータソースの更新内容が図形データに反映されます。
さて、データリンクした図面で何をするのか? 次回データグラフィックに続きます。
