Windows Phone のこれまでとこれから
#wpjp #wpdev_jp
このエントリは Windows Phone Advent Calendar 2014 に参加しています。去年に続いて最後をいただいてしまいました。感謝。
今突然1つの開発ネタを書くほどでもなく、いろいろ考えてこのターニングポイントでいったん振り返ってみる。みんな知っている話といえば知っている話なので、手抜きといえば手抜きかな?ごめんなさい。
Windows Phone 7
この画面がラスベガスのスクリーンで表示された時は衝撃だった。興奮してTweet したのを覚えてる
【OS】
- まずはリリース。
- Silverlight アプリとストア
- タイルなどのメトロUIの採用
- リリース前にLGのプロトタイプデバイスもあったっけ?
- APIが貧弱というか、制約が多かった。
- 比較がどうしてもWindows Mobile になるので余計にそうなる。
- 審査がやたら厳しい
- 審査に時間がかかる
- 開発者登録費用が高い
- OSとして機能が足りない
- Internet Explorer 7 Mobile
- XNAも徐々にもありあがるも7迄となる。結構痛い。
【ハードウェア】
- 解像度の制約
- ハードウェアの制約がきつくスペック差がない
- 結果としてハードウェアの価格が高い
【日本】
- Windows Phone 7.5 をベースにIS12Tを発売
- ただし価格が高く、半年後にはiPhone がリリースされる
- そして、キャリアメールの質が悪いなど大きな問題が多数あった
- マップは最初ひどい状態で、途中で(私ももっと先だと聞いてたのに)突然高解像度Bingマップに切り替え
ただし、どうもBing Mapチーム的にはクオリティ的にはまだ不満だったらしいとか - LINEとか作ってくれたんですけどねー
【デバイス】
- Lumia 800 / 900 はLumia ブランドを確立したモデル。
- Samsung Forcus も薄型軽量で魅力的だった
- 縦スライド式キーボード内蔵の DELL Venue Pro は重かったが魅力的だった
【言えない話】
- *****の*****を見たけど。
Windows Phone 8
Joe のスタイルは定番になってましたね。WP8は中の変更が大きくて機能としてはスロースタートなイメージ
【OS】
- カーネルをNTカーネルに変更
- これによりマルチコアに対応できることになりハードウェアの進化に対応できるようになった
- 解像度の拡張。しかし15:9と16:9が発生。低解像度は出なかった
- また、カーネル変更に伴い新しいCPUに合わせて設計したOSとなり、7.xからのアップデートはできなかった
- OSとしてはロックスクリーン拡張や
- データセンス、キッズルーム、Skype 対応など
- VOIP対応ができるようになった
- ただしマップがHEREマップになる。日本にとってはまた暗黒の時代に。Bing Mapでの苦労が水の泡
ただ、HERE マップでのローカルスカウトや、ナビゲーションがほしかったみたいで。たぶん。
- ハードウェアのクオリティを上げるためか、OEMメーカーの条件が厳しく?
- Samsung HTC Nokia でNokia 95%となる
- 世界のOEMメーカーはAndroid にシフト
【アプリ開発周り】
- ストアの条件は少し緩和し登録料も低下
- 審査も早くなる
- ハードウェアやOSに対するAPIが少し増えたがまだローレベルはほぼなし
- アプリプラットフォーム上でもNTカーネルの恩恵が現れる
- XNAでの開発ができなくなりDXが利用可能になる
- C++での開発が可能に
【日本】
- Phone にシフトし、国産メーカーの離脱も多くスマフォの体制が変わる転換期
- その中でWindows Phone には実が結ばなかった
【デバイス】
- もちろん Lumia 925/1020 と特徴的なデバイスが多く出た。
- また 520/620 といった低価格機で多少シェアを拡充
- HTCの8Xは魅力的だったが、8Sでスペックが低いとつらいということも浮き彫りになった
【言えない話】
- *****の*****が*****だったのに
- *****が*****で*****に
- ホントは **** の *****も **** だった
Windows Phone 8.1
//Build の初日のキーノートがいきなりこれだったのでまぁ、結構印象深い。じわじわ完成度を上げた8.1
【OS】
- NTカーネルによって進めてきたWindows プラットフォームとの共通化の実現を進めた形に
- 多分共通化とシェア拡大のためOSは無料化
- OSの機能としてはこれまで要望があったものがいくつか追加
- アクションセンターのついか、音量コントロール
- Bing 検索の拡張としてCortana がインターフェースの一つとして組み込まれる
- ワードフローキーボードの追加
- こうはんで、Four Square との連携でローカルスカウトの情報量が拡大
- IE11だったがUser Agent の変更で Android iPhone 用のスマフォサイトの多くを表示できるようになった
- 一方、SNSとの連携が少し出来なくなったり当初のウリが減った部分もある。これはSNS側の主張もあるだろう
- 標準機脳がアプリとしてスピンアウトしたのは、更新頻度を上げるため。OEMも変更しやすくなる。
【ハードウェア】
- OEMメーカーの参入の敷居が低くなった形
- 特にこれまで必須だったWindows ボタンやカメラボタンなしでもOKに
- そのためオンスクリーンボタンを表示できるようにOS仕様が変更
- Android と同一筐体で動作できるようなったが、注目したのが大手ではなくCTE
- アプリケーションプラットフォームは大きく進化
- WinRT が導入されるが、Silverlight も引き続き進化
- WinRT の導入により HTML5 でのアプリ開発も可能になる
- Universal Application の作成が可能になりストアアカウントも共通化
【デバイス】
- 実質 Lumia 1強といえば聞こえがいいが…
- Lumia 930/1520 といったフラッグシップを出しながら
- 625/630 あたりで低価格ながら十分なスペックモデルも出る
- これは、ハードウェアのバランスがいいことと、SDへのアプリインストールなどのOSの芯かが大きい
- HTC から M8が出たが、あとはCTE端末が走り始めている
【デバイスメーカーとなったMS】
- 同時期にNokia のデバイス部門の手続きが完了したのは(5月)
- スマートフォンのデバイスメーカーとしてはここから始めて出発
- が、当然 Nokia 時代のビジネスも継続しているためそこは継続
- Microsoft ロゴの入ったデバイスが始めて出たのは先月
- CTE端末やUSではBLUの低価格端末も拡充
- ちなみに、そんな間に日本においてもAndroid でのMVMOの普及が進みCTE端末が利用される
【日本】
- 結局今日現在デバイスは無く…
【言えない話】
**** で ***** を **** してた
****が*****で ******に
が、*****が****で*****で****
*****を****….
Windows 10
本気で、Windows OSの歴史に残るOSになると思うくらいのOSかと。今までやってきたことの集大成な予感。
【状況】
まだ未定。1月21日に新しい発表がある。
- これまでのWindows シリーズの発表の中ではWindows Phone は含まれていなかった
- Windows 10 の発表の中には Windows Phone と思われるデバイスもある
- これまでの進化と目指すところを考えたら、より高いレベルでのOSの統一を期待したい
- まぁ、さすがにデスクトップはないだろうけど
- Windows 10 は Windows Phone やほかのWindows OSも含めたWindows プラットフォームの一つの集大成になるはず
【アプリ開発周り】
今のところ特に情報なし。なので高橋の個人的希望
- 期待したいのはアプリパッケージの統一とストアの統一
- 1つのアプリパッケージを作りストアに挙げればWindows Phone でも Windows でも動けば嬉しい
- Silverlight アプリケーションはどうなるかわからないけど、XNA同様開発はできなくなるのが高橋予想、もしくは切られる。
- 個人的にはHEREマップからBingマップになってくれると嬉しい
- APIはよりローレベルは増えるものの、WinRT のセキュアなラッパーモデルは顕在なのと、OSへの干渉も難しいかと
- OSの機能をどれだけラップしたAPIが増えるか、WPFくらいには増えてほしいところ
【デバイスはどうなるか】
- CTEメーカーがさらに台頭するモデル
- マイクロソフトはどうブランディングしていくのか?
- 戦略としてはSurface と似た感じになるのかも?今までよりリリース頻度は下がるでしょうね。
【日本?】
- とりあえず、2強の今 3強になっていくのはかなり難しいかと。
- やっぱりまずはエンタープライズからのモデルになるんでしょうか?
- 必須アプリをそろえることと、デバイス、クラウドサービス、まずはそこから
- Android や iPhone の開発者が参入しやすい状況を作りたい
【言えない話】
- ****の****で****。
- *****!
Shinobu Takahashi@Microsoft
おかげさまというかなんというか、樋口社長をはじめMSの電話の人的な認識はされていていい時もあり大変な時もあり、でもこういった(好きな)ものを(アプリ開発周りとはいえ)担当できるチャンスというのはそうそうあるわけではないので、何とか形にしたい。今の部門とRole(役職)では上司を含めたくさんの人が引っ張ってくれたり支援してくれたりしていて、幸せもんです。ちゃんと返さないとね。
【~2015年6月】
- Windows Phone Champ はそのまま維持
- 活動は Windows & Windows Phone 中心ですが、まぁ全方位必要な時代
- Xamarin もあるし、VS2015のほうもWatchしつつ
- やっぱりWindows 10 の発表内容を踏まえて猛進予定
- 今 開発周りの新しいキャンペーンを計画中(一部の方、ご協力感謝)
- 今年は //Build には行きませんが、de:code には全力投球予定。//Build の時に何かやりたいね
- 引き続き、ご興味ある方と連携しながら拡充はする
【2015年7月~】
- どうなることやら
- まぁ、状況次第だね
- 引き続き、ご興味ある方や新しい方などいろんな人と連携しながら拡充はする
- 本社と連携したいなぁ、個人的に
- アプリよねアプリ
早く出てくれないと(出さないと)髪切れない…
Comments
Anonymous
December 24, 2014
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December 24, 2014
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December 24, 2014
いつも読ませて頂いてますが、変換ミスが多いのはカーブフリックのせいですか? 国内でのWindowsPhoneの展開については、開発者に対して全く誠意が なかったと思います。 上の方ではありませんが、不信感しかありません。Anonymous
December 24, 2014
私も、2015年はターニングポイントだと考えています。 one kernel, one code, multi device へ着実に近づいているなかで、 電話である (旧来操作感でも声で話せる) ことの意味は VoLTE へのシフトを見ても 確実に変わってきていて、キャリア もその意味は以前よりも強く理解してると感じてます。 デバイスの機能から、統合OSをもとに利用目的に合わせた UI を指向する(と期待している) Windows 10 は、そのエコシステムの変更と合わせ、 Windows の存在理由を確実に変えていくはずだし、 良い意味で、Phone である事の制約と意味を超えて、 モバイルファースト、クラウドファースト、マルチデバイス、azure anywhere の理念を体現していくのだろうと。 楽しみですね!Anonymous
December 26, 2014
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