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Office 365 の SharePoint パブリック Web サイト

原文の記事の投稿日: 2012 年 10 月 17 日 (水曜日)

こんにちは。SharePoint インターネット ビジネス グループの主席プログラム マネージャー、Kevin Gjerstad です。SharePoint Online パブリック Web サイトの新機能 (現在はプレビュー) を紹介できることをうれしく思っています。ここでは、Office 365 の一部としての SharePoint Online のこの最新の機能強化について説明します。これにより、クライアント、顧客、およびパートナーにパブリックな画像や情報を新しい方法で表示できます。

クラウドで SharePoint を使用して実現される新しい機能

このリリースの主な目標の 1 つは、パブリック Web サイトを SharePoint Online (SPO) と Office 365 (O365) の主要な要素にすることでした。そのため、この機能を、コア SharePoint 発行ポータル エンジン上に構築された、高度なカスタマイズが可能な SPO のソリューションとして見直すことから始めました。これにより、O365 のパブリック Web サイトから SharePoint Online に完全にアクセスできるようになるため、コンテンツ管理、ソーシャルの統合、クラウド アプリ モデル、パフォーマンス、デザインのカスタマイズ、SEO など、さまざまな機能への投資を活用できます。また、SharePoint ベースのサイトのカスタマイズに使用されるツールとテクニックの多くをパブリック Web サイトのカスタマイズに使用できるようになるため、O365 に対する投資全体の価値が高まります。

プロのような仕上がりの最新のサイトを簡単に作成するためのツール

Office 365 パブリック Web サイトの例

図 1. Office 365 パブリック Web サイトの例

 

初めてパブリック Web サイトに移動したときには、プレースホルダー コンテンツを含む既定の外観のホーム ページが表示されます。そこでまず気付くのは、見慣れた編集用ユーザー インターフェイスです。Web サイト エディター ツール バーを使用して、Web ページや画像を追加および編集したり、ビデオ、Office ドキュメント、カスタム アプリケーション、Web パーツなどを埋め込んだりすることができます。また、見慣れたインターフェイスが採用されている一方で、すべてのユーザーが Web 開発者、SharePoint のエキスパート、または CSS の権威であるわけではないため、サイトを構築するときに必要な機能だけが表示され、使用しない機能はできるだけ表示されないようになっています。ただし、その裏には、多くの機能と柔軟性が隠されています。それについては後ほど説明します。

見慣れたシンプルな編集ツール

図 2. 見慣れたシンプルな編集ツール

 

ビジネス Web サイトでは、第一印象がものを言います。良くも悪くも、訪問者は多くの場合、サイトを見た目で判断します。この点を考慮して、私たちは、あらゆるタイプのユーザーが、プロのような仕上がりの魅力的なサイトをすばやく簡単に作成できるようにすることを主要な設計方針としました。選りすぐりのサイト デザイン、カラー パレット、およびフォントがあらかじめ用意されており、一貫したレイアウト、文字体裁、フォント サイズ、配色、および視認性が保たれるように作られた一連の開始点から好みのものを選択して作業を開始できます。"外観の変更" 機能を使用すると、デザインをプレビューして、色、フォント、背景などにさらなる調整を加えることができます (プレビューのデザインは今後拡充される予定です)。外観が決まったら、背景画像、ロゴ、タイトル、ナビゲーション、カスタム ページ、およびコンテンツを使用してサイトをブランド化できます。しかも、これらすべてを Web ブラウザーだけで行うことができます。これらのシンプルなツールにより、見栄えのするサイトをすばやく構築できます。

外観の変更

図 3. 外観の変更

 

さらに変更を加えたい場合は、舞台裏をのぞくためのツールも用意されています。たとえば、ページ領域やコンテンツ領域の基になる HTML をいつでも表示して、直接マークアップを編集できます。また、ツール バーから "スタイル シートの編集" 機能を使用して、サイトやページの CSS を調整することもできます。変更はその場で適用されるため、サイトの外観を確認しながら変更を加えることができます。ページに JavaScript を追加して対話機能を強化することもできます。

初心者でも簡単に使える一方で、パワー ユーザーのニーズを満たす柔軟性も備えています

図 4. 初心者でも簡単に使える一方で、パワー ユーザーのニーズを満たす柔軟性も備えています

 

新しいデザイン マネージャー ツールを使用して、サイトのデザインを完全に変更したり、新しいデザインを作成したりすることもできます。Web 開発者や Web デザイナーは、お気に入りのツール (DreamWeaver、Expression Web、メモ帳など) を使用して HTML で編集を行うことができます。編集したファイルは、SharePoint Online によって自動的に変換されます。SharePoint Online には、デザイナーがリファレンスとして使用できるスニペット ギャラリーが用意されています。ここで、Web コントロール、Web パーツ、およびサイト デザインのその他の側面を構成して、ページ レイアウトにコピーできます。

デザイン マネージャーで独自のデザインを作成する

図 5. デザイン マネージャーで独自のデザインを作成する

SEO、ブログ、およびソーシャル

魅力的なサイトを作っても、見つけてもらえなければ意味がありません。パブリック Web サイトでは、SharePoint Online のコンテンツがインターネット検索エンジンでクロールされやすくするための検索エンジン最適化 (SEO) に対する Web コンテンツ管理 (WCM) の投資が活かされています。たとえば、ページのフレンドリ URL ("https://www.contosobistro.com/contact-us" など) が提示されるほか、SEO との親和性を高めるためにページのマークアップが変更されます。検索エンジンがサイト内の関連ページを見つけられるように、SharePoint Online で包括的な拡張マークアップ言語 (XML) サイトマップを生成することもできます。さらに、SEO ツールを使用して、META 説明やキーワードなどのプロパティを検索エンジンで見つかりやすくすることもできます。これらの変更により、サイトが Web 検索で見つかるようにするためのツールが提供されます。もちろん、魅力的なコンテンツを作ったり SEO のコンテンツ作成ガイドラインに従ったりするのはユーザーの仕事です (インターネットで無料で入手できる SEO 評価ツールを使用してサイトの SEO を監視することをお勧めします)。

パブリック Web サイトでブログを活用することも SEO の向上につながります。SharePoint Online のパブリック Web サイトでは、ブログ投稿概要ページとブログ ツールを含むブログ機能が自動的に用意されます。ブログ投稿には、SharePoint Online の通常のコンテンツ ページと同様に、フレンドリ URL ("https://www.contosobistro.com/blog/post/2/our-new-menu") が割り当てられます。完全な機能を備えたブラウザー ベースのリッチ テキスト エディターを使用して投稿を編集することも、Word を使用してブログを作成および発行することもできます。画像、地図、ビデオなどのマルチメディア コンテンツを埋め込むのもごく簡単です。パブリック Web サイトのブログには、そのほかにも便利な機能がいくつかあります。たとえば、RSS (Real Simple Syndication) を使用すると、ユーザーが投稿に関するリアルタイムの情報を購読できるようになります。また、ブログ機能には Facebook コメント ソーシャル プラグインがあらかじめ統合されているため、匿名ユーザーが簡単にコメントを追加できます。

Facebook コメント ソーシャル プラグインを含むブログ

図 6. Facebook コメント ソーシャル プラグインを含むブログ

 

ソーシャル ネットワークは、新しい顧客を引き付けたり、認知度やリーチを高めたり、既存の顧客との絆を強めたりするうえで、SEO 以上に重要になっています。そのため、サイトのあらゆる場所に簡単にソーシャル プラグイン ("いいね" ボタン、ニュースフィード、コメントなど) を追加できるようにしました。SharePoint アプリ ストアからソーシャル統合アプリケーションを追加して、リボン UI を使って目的のソーシャル プラグインをページにドロップするだけです。追加したソーシャル統合アプリケーションにより、ページ プロパティが自動的に Facebook メタデータに昇格されて、対応するソーシャル ネットワークに発行するコンテンツを厳密に制御できるようになります。会社の Facebook ページがある場合は、この統合によってそのほかにもさまざまなことが可能になります。

SharePoint アプリ ストアの一般向けアプリケーション

図 7. SharePoint ストアの一般向けアプリケーション

アプリケーションと機能拡張

ソーシャル統合アプリケーションは、SharePoint ストアの最初の一般向け Web サイト用アプリケーションの 1 つです。今後さらに多くのアプリケーションが追加されます。SharePoint アプリケーションは、購入するのもインストールするのも簡単で、サイトの機能を拡張したり、完全な Office 365 スイートを最大限に活用したりするために使用できます。アプリケーション開発者は、Jay Schmelzer の投稿 (英語) で説明されているパターンを使用して、パブリック Web サイト アプリケーションを作成できます。たとえば、Azure AutoHosted オプションを使用すると、ソリューションをパブリック Web サイト (匿名ユーザーがアクセスできます) とチーム サイト (組織のユーザーのみがアクセスできます) の間のプロキシとしてホストすることができます。使い方も簡単で、接続の設定はすべて自動的に行われます。このパターンを使用すると、データ (顧客データや製品データなど) のセキュリティを確保しつつ、匿名ユーザーから情報を入手したり、選択したデータをパブリック Web サイトに発行 (公開) したりできます。この新しいクラウド アプリ モデルにより、ソリューション プロバイダーにとってさまざまなチャンスが開けます。今後、新しい SharePoint ストアのパブリック Web サイト用アプリケーションによって数々のイノベーションが実現されることでしょう。

ここでは、O365 のパブリック Web サイトの新機能の概要について説明しました。ここで説明できなかったことがまだたくさんあります。それらについては、今後の投稿で説明します。皆様のご意見をお待ちしています。

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これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「SharePoint Public Websites in Office 365」をご覧ください。