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開発用 Web サーバー IIS Express をコマンドラインから使用する方法

Visual StudioWeb Matrix には、開発用の Web サーバーとして IIS Express が同梱されていますが、開発ツールと一緒にインストールされるためか、IIS Express を単体で使用する方法があまり知られていません。そのため 、簡単な Web ページの確認をするために、いちいち開発ツールの IDE を起動したり、IIS Express がインストールされているに、わざわざ別の開発用 Web サーバーをインストールして使うといったことがあるようです。

そこで、今回は、この IIS Express の入手と、IIS Express で Web コンテンツをローカル環境の Web ブラウザにホストするまでの方法を紹介します。

 

IIS Express とは

使い方の説明の前に IIS Express について簡単に紹介しておきましょう。

Windows には、もともと標準で Internet Information Services (IIS) という本格的な Web サーバーが同梱されています。(既定ではインストールされません)

この IIS はリモートマシンにコンテンツを提供する目的で作られているので、Windows が動作しているあいだ中サービスとして動作し、クライアントからのリクエストにコンテンツを返します。

本格的な Web サーバーなので、HTML のホストはもちろんPHP のホストも ASP.NET のホストもできるので、それを使用して本格的な開発もとうぜん可能なのですが、そんなに本格的でなくても良い、ちょっとだけ Web サーバーで確認したい、といった場合には少々おおかがりです。とくに開発にしか使用しないのであれば、開発をしていない間は停止していたほうがリソースも消費しないしセキュリティ的なリスクも低くなります。

IIS Express は IIS を軽量かつ自己完結型とし、開発者向けに最適化したもので、サービスではなく、一般的なアプリケーションとおなじくプロセスとして動作します。そのため、使用するときだけ動作させて、使い終わったら終了するということが手軽に行えます。また、PHP や ASP.NET アプリケーションのホストも設定ファイルを適切に記述することにより可能です。

IIS Express の詳細については、1 つ前のバージョンの記事ですが、以下をご覧ください。

 

IIS Express の入手について

前述したように IIS Express は Visual Studio や Web Matrix に同梱されますが、単体でも以下のリンクからダウンロードしてインストールすることができます。

 

IIS Express のコマンドラインでの動作のさせかた

IIS Express をコマンドラインで動作させるには以下の手順を実行します。

ここでは、http でアクセスしたいコンテンツ index.html が c:\www_root フォルダにある場合を想定しています。

  1. コマンドプロンプトを起動し、cd コマンドを使用して作業ディレクトリを以下にします。

    c:\Program Files (x86)\IIS Express

  2. 以下のコマンドを入力します。

    iisexpress /path: c:\www_root /port:8080

    正しくサイトが登録されると以下のメッセージが返ります。

    Successfully registered URL "https://localhost:8080/" for site "Development Web Site" application "/"
    Registration completed

  3. Web ブラウザーを起動して、以下の URL にアクセスし index.html の内容が表示されるか確認してください。

    https://localhost:8080/index.html

 

その他のコマンドラインや詳細については以下のドキュメントをご参照ください。

 

簡単な Web ページなどにぜひご活用ください。

 

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