MS クラウド ニュースまとめ – SQL Server から Azure SQL Database へのオンライン移行のサポート 他 (2018 年 8 月 22 日)
執筆者: Cloud Platform Team
このポストは、2018 年 8 月 22 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for August 22, 2018 の翻訳です。
Azure SQL Database Managed Instance の General Purpose を近日中に正式リリース
Azure SQL Database Managed Instance の General Purpose パフォーマンス レベルが、2018 年 10 月 1 日に正式リリースとなる予定です。Managed Instance は SQL Server とのほぼ完全な互換性を持つ新しいデプロイメント オプションで、オンプレミスのワークロードを最小限の変更でクラウドに移行できます。General Purpose パフォーマンス レベルは、大半のビジネス ワークロードに適した、バランスの取れたスケーラブルなコンピューティング オプションとストレージ オプションを提供します。ぜひ今すぐ Managed Instance を作成 (英語) してご利用ください。また、お客様が所有する SQL Server ライセンスと有効なソフトウェア アシュアランスを使用すると、SQL Server 向けの Azure ハイブリッド特典により最大 55% の割引が受けられます。
詳しくは SQL Server 向け Azure ハイブリッド特典のページや、Managed Instance の作成方法 (英語) をご覧ください。
Azure Database Migration Service の SKU の変更と追加
Azure Database Migration Service の Basic 1 vCore と 2 vCore の各 SKU の名称が General Purpose 1 vCore と 2 vCore に変わり、さらに General Purpose 4 vCore SKU が加わりました。また、ハイエンド ワークロード向けに Business Critical 4 vCore SKU も追加されました。
詳しくは、料金ページ (英語) をご覧ください。
SQL Server から Azure SQL Database へのオンライン移行のサポート
Azure Database Migration Service を使用して、ダウンタイムを最小限に抑えながら SQL Server データベースを Azure SQL Database に移行するシナリオが、プレビューとしてサポートされるようになりました。オンプレミスや仮想マシンの SQL Server を Azure SQL Database に移行する場合は、Azure Database Migration Service のドキュメントをお読みください。
MySQL から Azure Database for MySQL へのオンライン移行のサポート
Azure Database Migration Service を使用して、ダウンタイムを最小限に抑えながら MySQL データベースを Azure Database for MySQL に移行するシナリオが、プレビューとしてサポートされるようになりました。オンプレミスや仮想マシンの MySQL を Azure Database for MySQL に移行する場合は、Azure Database Migration Service のドキュメントをお読みください。
詳細については、製品ページや、移行用に Database Migration Service のインスタンスをプロビジョニングする方法をご覧ください。
Azure Database for MySQL/PostgreSQL の仮想ネットワーク サービス エンドポイントの一般提供
Azure Database for MySQL/PostgreSQL の仮想ネットワーク サービス エンドポイントの一般提供を開始しました。それぞれのサービスを利用可能なすべてのリージョンでご利用いただけます。仮想ネットワーク サービス エンドポイントを使用すると、論理サーバーへの接続を、仮想ネットワーク内の特定のサブネットまたは複数のサブネットからのみに制限することができます。仮想ネットワーク サービス エンドポイントから Azure Database for MySQL や Azure Database for PostgreSQL へのトラフィックは、Azure のバックボーン ネットワークのみを経由します。仮想アプライアンスやオンプレミスを経由するインターネット トラフィックよりも、このような直通ルートの方が適しています。
詳細については、Azure Database for MySQL のドキュメントをご覧ください。
また、Azure Database for PostgreSQL のドキュメントもご参照ください。
Azure SQL Data Warehouse – オーストラリアおよびフランスでの一般提供
オーストリアとフランスで Azure SQL Data Warehouse Gen2 の一般提供を開始しました。
Azure SQL Data Warehouse は、高速、柔軟、安全なクラウド分析プラットフォームです。今回はオーストラリア中部、オーストラリア中部 2、フランス中部でサービスの提供を開始し、これでコンピューティング最適化 Gen2 パフォーマンス レベルを提供するリージョンは 23 か所となりました。コンピューティング最適化 Gen2 パフォーマンス レベルは、アダプティブ キャッシュと高速データ移動機能によりパフォーマンスが 5 倍以上向上しています。
詳しくは SQL Data Warehouse のページをご覧ください。
Power BI Desktop – 新機能の一般提供
Power BI Desktop の 2018 年 8 月のリリースでは、皆様からのご要望が特に多かった機能を追加しています。たとえば、Power BI Desktop の印刷操作での PDF へのエクスポートは、UserVoice で最も支持された機能です。また、新たに Python を統合し、データ サイエンティストや統計の専門家の皆様にとって魅力的な更新プログラムとなっています。
詳しくは Power BI ブログの記事 (英語) をお読みください。
Power BI Report Server – 2018 年 8 月の更新プログラム
Power BI Report Server の 2018 年 8 月の更新プログラムには、レポートへのテーマの適用、条件付き書式の改良、レポート ページのツールヒントなど、特にご期待いただいていた新機能が含まれています。
詳しくは Power BI ブログの記事 (英語) をお読みください。
Power BI サービス – 新機能の一般提供
Power BI サービスの最新の更新プログラムには、次のような魅力的な新機能が含まれています。
- Power BI の Dataflows (プレビュー): 異なるソースからのデータを統合し、モデリング用に整えるための新機能です。データソースへの接続、ETL ロジック、更新スケジュールなどを定義でき、ビッグ データの抽出、変換、統合、活用に役立ちます。
- Power BI Premium の Multi-Geo (プレビュー): 多国籍企業のお客様がデータ所在地に関する要件に対応できるようサポートします。
- 新しい Power BI Admin API: .NET SDK や PowerShell モジュールで使用すると、管理者が Power BI テナント内の成果物を検出し、それに対して管理操作を実行することができます。
- Power BI の新しいワークスペース エクスペリエンス (プレビュー): セキュリティ グループ、配布リスト、Office 365 グループを使用することで、大規模な環境での Power BI コンテンツの管理が容易になります。
詳しくは Power BI ブログ (英語) をお読みください。
Azure のセキュリティと運用管理 – VM ブレードからの Just-In-Time VM Access の構成
プレビュー機能として、Just-In-Time VM Access が仮想マシンのブレードから構成できるようになり、脅威にさらされている状態をこれまで以上に簡単に軽減できるようになりました。
仮想マシンをインターネットに接続するために開かれているポートは、攻撃者がポート スキャン、ブルート フォース攻撃、DDoS 攻撃などを仕掛ける際によく狙われます。脅威にさらされている状態を軽減する方法の 1 つとして、仮想マシンのポートを開く時間を制限するという手法があります。ポートを開く必要があるのは管理やメンテナンスのタスクを実行するときのみであるため、それ以外ではポートを閉じるようにします。Just-In-Time VM Access では、仮想マシンのポートを開く時間を制御できます。
詳しくは Azure Security Center のページをご覧ください。
Azure のセキュリティと運用管理 | Security Center のアラートの Confidence Score
Security Center に、アラートの優先順位付けを支援する Confidence Score という新機能を追加しました。Confidence Score は、業界のベスト プラクティス、高度なアルゴリズム、アナリストが使用するプロセスを活用して自動的にアラートを調査し、脅威が実在するかどうかを判断して有用なインサイトを提供します。詳しくはブログ記事 (英語) をご覧ください。
Visual Studio 2017 の更新プログラム
Visual Studio 2017 の最新の更新プログラムがリリースされ、以下のような機能をご利用いただけるようになりました。
- 生産性
・今回のリリースでは、生産性機能とデバッグ機能を大幅に強化しています。マルチキャレット編集、コンテキストに応じたナビゲーション、新しいキー バインド プロファイル、新たなリファクタリングなどを追加し、生産性をさらに向上させました。
- パフォーマンス
・パフォーマンスの問題が再び重視されるようになっているため、Git でのブランチのチェックアウトと切り替え、テストのパフォーマンス、CPU 使用率ツールなどを大幅に改善しました。
- .NET 開発環境
・今回のリリースには、.NET Core SDK 2.1 および .NET Framework 4.7.2 が含まれています。
・Xamarin を使用したモバイル .NET 開発環境については Android 開発者に向けた機能改善を進めており、今回のリリースでは Hyper-V 互換の Google Android エミュレーターのサポートを追加しました。
- C++ 開発環境
・C++ の開発エクスペリエンスについても改善を行い、C++11 標準への試験的な準拠、トークン ベースのプリプロセッサ、C++ でのマイ コードのみのデバッグ、バックグラウンドでのコード分析などの機能を追加しました。
- F# 開発環境
・今回のリリースでは F# 言語バージョン 4.5 を導入しました。また、IntelliSense のパフォーマンス強化、かっこの入力補完機能の追加、バグの修正、CodeLens の試験的な実装などを行っています。
- JavaScript および TypeScript の開発環境
・Visual Studio の今回のリリースには既定で TypeScript 3.0 が含まれます。また、Vue.js と ESLint のサポートを強化しました。
- Web ツール
・新機能のライブラリ マネージャーを使用して、Web プロジェクトのクライアント側ライブラリを管理できるようになりました。また、新たに Docker コンテナー エクスペリエンスというプロジェクトを追加しました。
詳しくは、ブログ記事 (英語) やリリース ノートをご覧ください。
Visual Studio 2017 の更新プログラムは、Visual Studio インストーラーまたは VisualStudio.com からダウンロードできます。