MIIS (ILM) を冗長化したい!けど…。
この週末は、少し肌寒い気候となりました。そろそろタオルケットだけで
寝るのは限界が近づいてきたため、今日の夜から毛布を出そうと思います。
MIIS はサーバー製品という特性上、冗長化をお考えになられる
お客様が多い状況かと存じます。
そのため、MIIS の冗長化の構成を考える際にご参考にしていただければと
本記事を書かせていただきました。
- MIIS 冗長化への道
a) MIIS の構成について理解しよう!
MIIS は、各マネージメントエージェント(以降 MA と省略します) を通じて、
様々なデータソース上のオブジェクトの Import/Sync/Export といった動作を行います。
これにより、同期を実現します。そして、そのデータ自体を管理しているのが、SQL Server となります。
b) 冗長化構成を行う場合
a) の図を見ていただき、冗長化を行うポイントが 2 つあることに気づかれるかと思います。
・ MIIS 機能部分の冗長化
・ SQL Server の冗長化
この 2つの観点にて、冗長化をどのように行っていくことが可能でしょうか。
b-1) MIIS だけ冗長化する
MIIS を 2重化し、接続先となる SQL Server は 1 つになるように構成する形となります。
b-2) SQL Server の冗長化
MIIS がアクセスする SQL Server 側を2重化する。
SQL Server を冗長化する際は、MS クラスタを使用しクラスタ化を行う必要があります。
( 注 : MIIS は製品上、ミラー構成された SQL Server を接続先として扱った場合サポートしかねる構成となります。本製品はクラスタ化されたSQL Server を対象とするテストは行われていますが、ミラー構成についてはテストされていないためです。
MIIS はインストール時に接続先となる SQL Server を指定します。その後、運用にて接続先のSQL Server の切り替え方法を行うことができない状況となります。
そのためクラスタ化せずに、SQL Server の冗長化を行うことは困難となります。次回に、構成案について書きたいと思いますので、ご期待ください。 )
b-3) MIIS と SQL Server の両方を冗長化する
MIIS を2重化し、かつ SQL Server を2重化する。
MIIS を冗長化する場合、上記の構成に近い構成が望ましい形となります。
MIISの個数を変える・SQL Server の個数を変えるといった構成の変更は、
OKです。
しかし、このパターン以外の冗長化を考えている場合は、考えている運用・構成について
再検討を行う必要があるかもしれません。その場合、弊社コンサルサービスをご利用いただければと存じます。
--- ひろと ---