Udostępnij za pośrednictwem


IoT のセキュリティを MCU から考える!! 6 月号も盛りだくさんでお届けします!! - DevWire (2018/6/25)

TwitterTwitter でつぶやく  FacebookFacebook でシェアする  LinkedInLinkedIn でシェアする
Index
Hot Topics
IoT で変革するビジネス モデルには Azure Sphere が必須?!
熱気にあふれる 2 日間 de:code 2018 イベント レポート!
de:code 2018 Online 開催中!
無限のビジネス チャンスを IoT で見つけてください! 今すぐ登録! IoT in Action ウェビナー シリーズ!
DevWire のバック ナンバーをご紹介
Windows Embedded/IoT 販売代理店 耳より情報
Column
オープンソースを活用した写真の 3 次元点群化
ほっとひと息
AI の成長
Hot Topics
IoT で変革するビジネス モデルには、Azure Sphere が必須?!
前号でもご紹介したマイクロソフトの新しいソリューションである Azure Sphere ですが、今、お問い合わせが急増しています。どんなソリューションであったか覚えていらっしゃいますか?忘れてしまった方にあらためて。Azure Sphere は、マイクロコントローラ(MCU)ベースのデバイスをインターネットに接続する際に、強固なセキュリティを提供するソリューションです。マイクロコントローラ、OS、そしてクラウドのセキュリティ サービスが三位一体となっており、デバイス開発の際に Azure Sphere を採用すれば、10年間のセキュリティをマイクロソフトが保証することで注目を集めています。参考 URL: https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/azure-sphere/
今回は、Azure Sphere がどうして、新しいビジネス モデルに必須なのかを考えてみたいと思います。読者の皆さんは、組込み機器に関わっている方が多いと思うので釈迦に説法ですが、私たちの日常生活にはさまざまな MCU が溢れていますよね。家の中にいても外出していてもオフィスで仕事をしていても、家電やオフィス機器からおもちゃまで MCU が組み込まれた機器を頻繁に使用していると思います。これらの機器の中でインターネットに接続されているものはどのくらいあるでしょう?まだまだ少ないのが現状です。ただし、IoT の広がりにより、MCU ベースの家電や身の回りの機器がインターネットにつながるのも時間の問題ではないかと思います。たとえば、身近なもので言えば冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電は、メーカーが正常に稼働しているか、故障予兆はないかを監視するのが当然の世界になってゆくかもしれません。家の外でもそういった監視をすることで、顧客満足度があがる機器は無数にあるはずです。故障予測メンテナンスは、IoT シナリオで思いつきやすいビジネス モデルですが、もっと新しい形のものもあります。
ひとつの例をあげて考えていきましょう。マイクロソフト本社の開発者向けイベント「Build」で、スターバックス コーヒーによるデジタル変革の PoV を紹介しておりました。 スターバックス コーヒーは、店舗外でもスターバックスのあの美味しいコーヒーが飲めるように、専用コーヒー メーカーを貸しだすビジネスを現在でも行っています。そのビジネスをデジタル変革で進化させたら・・・コーヒー メーカーを貸しだすだけでなく、そこにインターネットを通じて、制御されるメニューを追加することでサービスを付加して、新しい収益モデルが広がるわけです。「コーヒー メーカーの機能をサブスクリプションで販売する」という今までとはまったく違うビジネス モデル、新しいと思いませんか?まずは、どういったものか 90秒程度のデモ動画がありますので、ぜひご覧になってください。https://aka.ms/SphereDemo_CoffeeMaker
このデモで想定しているコーヒー メーカーは、「豆を挽く・淹れる」のハード的な機能をもった状態で貸出をします。このままだと「淹れる」しか作動しないようになっています。ユーザーがサブスクリプションを購入することで「豆を挽く」が追加で作動するシナリオです。こういったメニューの追加により、単なる機械の作動だけでなく、たとえばコーヒー豆ごとに最適な豆を挽く時間を設定したメニューの販売や、ユーザーの好みに合わせた設定のメニューを販売することも可能になります。また、テレメトリーデータを入手できますので、機械の使用頻度や分布はもちろん、どういった使われ方がどの地域で多いかなどを分析して、今後のマーケティングやアクションにつなげることができます。
今ご紹介したデモは、既にあるテクノロジを組み合わせれば実現できることだと思いますが、ここで重要になるのがセキュリティです。コーヒー メーカー自体をハッキングしてサブスクリプションなしでメニューを追加されてしまったり、レシピを改ざんされてしまったり、さらにはコーヒー メーカーを介して店舗ネットワークに侵入されてしまったり。こんなことが起きてしまったら企業の信頼は、大きく損なわれることになります。コーヒー メーカーの製造者は、そういったセキュリティの懸念を考えて、これまで、ネットにつながらないコーヒー メーカーの製造工程に加え、セキュリティ対策に膨大なリソースとコストをつぎ込まなければなりません。新しいビジネス モデルは魅力的ですが、投資を回収するまでに相当な時間がかかりそうですよね。そのセキュリティ部分をマイクロソフトが担保するソリューションが Azure Sphere なのです。チップを購入いただくだけで、10年間の安心が手に入ります。お問い合わせが急増しているのも納得いただけたのではないでしょうか。
Azure Sphere に、ご興味をお持ちの方は、こちらまでお問い合わせください。Azure Sphere について戦略的なパートナーシップを持っていただける企業を絶賛募集中でございます!
熱気にあふれる 2 日間 de:code 2018 イベント レポート!
5 月 22 日 23 日に IT エンジニア向けカンファレンス「de:code 2018」を開催しました!
今年は「LOVE to CODE」を合言葉に、基調講演では「Transforming Intelligence」というタイトルで、「Intelligent Cloud」、「Intelligent Edge」という新しいパラダイムを実現するために、「Ubiquitous computing」、「Artificial Intelligence」、「Multi-sense, multi-device experiences」という 3 つのコアテクノロジーに注力していることが発表しました。
この 3 つのコアテクノロジーを柱に IoT、クラウド プラットフォームから生み出される価値や社会の変化、AI や MR(Mixed Reality:複合現実)の進化を中心にさまざまな最新情報をご紹介しました。平野社長以外の登壇者がすべて女性であったことも話題となりました。
もちろん IoT も注力分野となっています。ラズベリーパイを使ってリアルタイムで画像認識をするデモが紹介されるなど、今まさに Azure を利用して実現できる IoT ソリューションとして多くのデモンストレーションも実施されました。大盛況のうちに幕を閉じた de:code。基調講演の他にも見逃し厳禁なコンテンツが盛りだくさんで、本稿ではお伝えしきれません!
基調講演をはじめ、多くのセッションがオンデマンド配信されていますので、以下の de:code 2018 Online からぜひ皆さまご自身の目と耳でご確認ください!
de:code 2018 Online 開催中!
大盛況のうちに閉幕した技術カンファレンス de:code 2018 が、オンラインになって帰ってきました。基調講演を始め、AI や Mixed Reality など最新のテクノロジ情報をご紹介するセッション動画と関連資料の閲覧が可能です。ご参加された方も、習得内容の復習に、また受講できなかったセッションの学習に、ぜひご活用ください。※コンテンツの閲覧にはプロファイルの入力が必要です。https://www.microsoft.com/ja-jp/events/decode/2018
無限のビジネス チャンスを IoT で見つけてください! 今すぐ登録! IoT in Action ウェビナー シリーズ!
今年の 1 月に開催したマイクロソフト主催の IoT イベント「IoT in Action」は、ライブ イベントだけではありません! 気軽に参加できるウェビナーを実施しています。詳しくは公式サイトまで→ IMicrosoft IoT in Action ウェビナー シリーズ小売業、製造業、医療業界の専門家やインフルエンサーから IoT がもたらすデジタル変革の最新情報を紹介する 60 分のウェビナーを開催しています。1 月のイベントもそうでしたが、このウェビナー シリーズも日本だけではなく全世界に向けて実施しています。日本向けのセッションは日本語訳がありますので、お気軽にご参加を! IoT システムや IoT ソリューションを構想するうえでの "あなたの想像力をくすぐる" こと間違いなし?!いろいろなウェビナーの開催をただ今計画中です! 決まりしだい DevWire で告知しますのでお楽しみに!
DevWire のバックナンバーをご紹介
タイトルタイトルバック ナンバー とっても役に立つ、みんな大好き DevWire のバック ナンバーです。DevWire バック ナンバー サイトはこちら
Windows Embedded/IoT 販売代理店 耳より情報
菱洋エレクトロ株式会社マイクロソフト Windows 10 IoT トレーニング/セミナーをご好評につき継続開催しております。技術的な内容と Hands-On を含んだコースと、製品概要や最新情報を紹介する 2 コースをご用意しており、ニーズに応じてご選択いただけます。ぜひこの機会に、無償トレーニングにご参加ください。「開発ツール トレーニング (無償/半日コース) 」概要から操作までの知識と技術が、無償で習得できるトレーニングです。――――――――――――――――――――――――――――――――――■ Windows 10 IoT Enterprise 概要と OS イメージ作成 【レクチャと Hands-on 】・2018 年 7 月 6 日(金)14:00~17:00・2018 年 7 月 20 日(金)14:00~17:00・2018 年 8 月 3 日(金)14:00~17:00――――――――――――――――――――――――――――――――――■ Windows 10 IoT Update 説明会 【レクチャのみ】・2018 年 7 月 11 日(水)15:00~17:00――――――――――――――――――――――――――――――――――
各社とも多くのセミナー・トレーニングを開催しております。ぜひご活用ください。●アヴネット株式会社 トレーニング 社外サイトへ●岡谷エレクトロニクス株式会社 セミナー/トレーニング情報 社外サイトへ●東京エレクトロン デバイス株式会社Windows 10 IoT トレーニング/イベント/セミナー 社外サイトへ Azure トレーニング/イベント/セミナー 社外サイトへ●菱洋エレクトロ株式会社 イベント・セミナー情報 社外サイトへ
Column
オープンソースを活用した写真の 3 次元点群化NEC ソリューションイノベータ 山下 喜宏
国交省の推進する i-Construction(https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html 社外サイトへ)における、いわゆる ICT 土木の施策のひとつとしてドローン測量が注目されています。測量対象とする土木工事現場に GCP(Ground Control Point)と呼ばれるマーカーを置いて、上空からドローンで撮影し、その写真を SfM ツールと言われるツールで解析して 3 次元点群データを生成します。SfM(Structure for Motion)ツールとして市販の有名どころは PhotoScan や Pix4Dなどがあります。今回はオープンソースの SfM ツールのひとつである OpenMVG(https://github.com/openMVG/openMVG)を Visual Studio 2017 でビルドして、実際に写真を解析してみたいと思います。それでは、環境作りから始めます。まず、以下のモジュールを入手してインストールしておきます。()内は私の環境にインストールしたモジュール バージョンです。また、解析に GPU を使いたい場合は、あらかじめ NVIDIA のホームページから CUDA のライブラリを取得してインストールしておきます。● CMake(cmake-3.8.0-win64-x64.msi)● TortoiseGit(TortoiseGit-2.4.0.2-64bit.msi)インストールが終わったら、次に OpenMVG のソース コードなどを GitHub から取得先します。取得するフォルダーを「C:\Git」とします。エクスプローラで C:\ を開き、[Git] フォルダーのアイコンを右クリックして [Git Clone] を実行します。開いたダイアログで URL に「https://github.com/openMVG/openMVG.git」を入力し [OK] をクリックするとクローンが始まります。次にフォルダー「c:\Git\OpenMVG」をエクスプローラーで右クリックして [TortoiseGit]-[Submodule update] を実行します。 これでソース コードの取得は完了です。次に CMake を実行して、Visual Studio 2017 のプロジェクトを自動生成します。スタート メニューから [CMake]-[CMake(cmake-gui)] を起動します。CMake の画面が起動します。[Where is the source code:] のところに OpenMVG のソース コードが格納されているフォルダーを入力します。ここでは「C:\Git\OpenMVG\src」と入力します。同様に [Where to build the binaries:] のところにビルド先として指定したフォルダーを入力します。ここでは「C:\Git\OpenMVG\build」と入力します。次に [Configure] をクリックすると、コンパイラを選択する画面が表示されるので適切な Visual Studio を選択します。ここでは Visual Studio 2017 を使うので「Visual Studio 15 2017 Win64」を選択します。Visual Studio 2015 の場合は「Visual Studio 14 2015 Win64」を選択します。 選択したら [Finish] をクリックすると Configure が開始されます。CMake 下方の画面に進捗中の状況が表示されますので、ここに「Configuration done」が表示されるのを待ちます。ここで、GPU を使って解析をしたい場合は、一度 Configure が終わったタイミングで、下図のように BUILD_CUDA_LIB にチェックを入れて、もう一度 [Configure] をクリックして、もう一度 Configure を実行します。GPU を使わない場合は、何もせず次に進みます。Configure が完了したら、次に [Generate] をクリックし、同様に画面に「Generation done」が表示されるのを待ちます。これで Visual Studio でビルドする準備が整いました。それでは、Visual Studio のプロジェクトを開いてみます。CMake の [Open Project] ボタンをクリックするか、「C:\Git\OpenMVG\build\openMVG.sln」をダブルクリックして Visual Studio のプロジェクトを開きます。 初回は何千というソースの初期化が必要なため起動が完了するまでに 1 分程度かかります。GPU を使う場合は、ビルドするモジュール毎に設定が必要です。ソリューション エクスプローラー画面の [OpenMVG]-[software]-[openMVG_main_ComputeFeatures] を右クリックして、[ ビルドの依存関係 ]-[ ビルドのカスタマイズ ] を選択します。 ビルドのカスタマイズ画面が表示されるので CUDA にチェックを入れます。同様に、[openMVG_main_ComputeMatches]、[openMVG_main_IncrementalSfM]、[openMVG_main_ComputeSfM_DataColor] も設定します。あとは、通常の Visual Studio プロジェクトと同様にビルドをすれば OK です。[ ビルド ]-[ ソリューションのビルド ] で全体をビルドします。ビルドにはかなり時間がかかります。環境によっては 30 分程度かかる場合もあります。それでは、今回はここまでとさせていただき、次回は、ビルドしたモジュールを使って実際に 3 次元点群データを生成する手順を説明したいと思います。
ほっとひと息
AI の成長DevWire 編集部 竹内建人
皆さんはチャット ボットとコミュニケーションをとったことはありますか?マイクロソフトが提供する AI の中に女子高生 AI「りんな」があります。最近この「りんな」に「共感モデル」が採用されました。人間と同じように、文脈を踏まえた適切な対応が可能で、自然な会話を続けることができるそうです。私も試してみましたが、よい意味で媚びない返しで会話を楽しめました。少し前までは、たまに?ぶっ飛んだ返しが来たりしてそれはそれで面白かったのですが・・・w。皆さんも LINE アプリで「りんな」と会話してみてください。「りんな」が人に寄り添う「よい子」に育つとうれしいな、と思う今日このごろです。
Windows Embedded DevWire に関するお問い合わせはこちら:
kkoedadmin\@microsoft.com