Project 2016 の新機能
(この記事は 2015 年 9 月 30 日に Office Blogs に投稿された記事 What’s new in Project 2016 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
このたびマイクロソフトは Project 2016 のリリースを発表しました。今回のバージョンでは、Project Professional、Project Pro for Office 365、Project Online の機能が大幅に更新されています。Project 2016 には、リソース管理やリソース最大利用可能時間の計画に関してお客様から多数のご要望が寄せられていた機能を実装しています。これらの主要機能は、新しい リソース予約、リソース マネージャー向けの新しいエクスペリエンス、最大利用可能時間のヒート マップなどとして提供されます。Project 2016 は、リソース使用率の管理と最適化に必要なエンドツーエンドのエクスペリエンスを実現します。
リソース管理機能のほか、タイムライン機能の改善、操作アシストの統合、Office アドインのフル サポートなど、Project での生産性向上に役立つ多くの機能強化や新機能が提供されています。
リソース予約
プロジェクト マネージャーは、リソースを確保しプロジェクトのスタッフを適切に配置しなければならないという問題を常に抱えています。Project 2016 を利用すれば、リソースを体系的に要請でき、そのリクエストが承認された場合にはリソースを確保しておくことができます。
予約を作成して承認を求めて提出すると、簡単なワークフローが開始され、リソース マネージャーはそこで要請を承認または却下することができます。
プロジェクト マネージャーは、Project Professional 2016 または Project Pro for Office 365 で常にリソース要請の最新状態を把握できます。リソースが 1 つのプロジェクトに一定の期間割り当てられた後に、別プロジェクトのマネージャーがそのリソースを重複して割り当てようとすると、その旨が通知されます。
リソースマネージャーのエクスペリエンス
リソース マネージャー (またはライン マネージャー) は人員を管理する立場にあるので、フル機能の Project クライアントを使用する必要はないでしょう。そこで、リソース マネージャーがプロジェクト マネージャーと連携できるように、申請されているリソース予約をすべて参照、承認、却下する機能が Project Online に新たに追加されました。さらに、マネージャーは、新しいリソース ビューを使用して、リソースの使用率を瞬時に把握できるようになりました。
リソース最大利用可能時間のヒートマップ
リソースの有効活用と生産性の維持は、どの企業においても戦略上の重要な課題に位置付けられています。Project 2016 では、最大利用可能時間ヒート マップと新しい直観的なレポートを使用して、リソースの使用率をひと目で把握できます。リソースの使用率は低すぎても過剰であっても問題になりますが、こ の新しいヒート マップではどちらの状態もすばやく把握することができます。
タイムライン
プロジェクト スケジュールの連絡は、どのプロジェクト マネージャーにとっても重要な仕事の一部です。ただし、多くのユーザーにとって、ガント チャートはスケジュールを視覚化するための最適な方法ではありません。タイムラインこそが、プロジェクトのライフサイクルを描くうえで最適な方法といえま す。このことを踏まえて、マイクロソフトはタイムライン機能を徹底的に見直し、開始日と終了日がそれぞれ異なり、ユーザー定義の一連のタスクとマイルス トーンを含む複数のタイムラインを使用できるようにしました。
この新しいタイムライン視覚化ツールは、以下のような優れた機能を提供します。
- タイムライン別に開始日と終了日を設定
- 異なるタイムライン間でドラッグ アンド ドロップ
- 編集可能なオブジェクトとして PowerPoint で保存
操作アシスト
Project 2016 の数ある機能の中から、必要な機能を探し回ることなく、それがどこにあるのかを質問できるとしたら、これほどすばらしいことはありません。操作アシスト機 能を利用すると、それが可能になります。さらに便利なことに、操作アシストの回答はボタンになっているので、回答をクリックするだけで必要な操作を実行で きます。これで大幅に時間を節約できます。
Office アドインによる読み取り / 書き込み
Office アドインは、Project に機能を追加するための拡張機能であり、Office ストアからダウンロードできます。つまり、マイクロソフトとパートナー企業は継続的かつ容易に新機能を配信でき、ユーザーは好みに合わせて Project をカスタマイズできます。Project 2016 では、Office アドインによる作業中のプロジェクトへの読み取り/書き込みのアクセスがすべて可能になるため、かつてないほど充実した拡張機能が提供されるようになりま す。
入手方法
Project 2016 は、Office 365 の一部としてオンラインですぐに利用できます。現在、最大利用可能時間ヒート マップなどの新しいサービス側の機能は Project Pro for Office 365 および Project Online で提供されています。お客様がこれらの機能を有効化すると、既存のすべてのリソース計画はリソース予約に自動的にアップグレードされます。オンプレミス版 のお客様向けの新しいリソース管理機能は、Project Server 2016 がリリースされる 2016 年春に提供が開始される予定です。
新しい Project をぜひご活用ください。
—Howard Crow (Project エンジニアリング チーム、主任グループ プログラム マネージャー)