Windows Phone 7でのメディア再生 - エミュレーターの制約にご注意
Windows Phone 7では、Silverlight、XNA、それと内蔵のメディアプレイヤーによって音楽やビデオの再生が行えます。
サポートされているメディアのコーデックをよく調べてみると、PC/Intel Mac向けのSilverlightと微妙に異なります。
これから始める方は、
Supported Media Codecs for Windows Phone
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff462087(v=VS.92).aspx
の文書に目を通していただく方がいいでしょう。
特にご注意いただきたいのが、実デバイスでサポートされている形式でも、Windows Phone Developer Tool に含まれているWindows Phone Emulatorでは再生できないものがある点です。解像度やコーデックに制約があるものは、黄色の付箋マークがついています。
たとえば、よく使われているWindows Media Videoの場合:
プロファイル |
エミュレータで再生可能な解像度 |
WMV (VC-1, WMV9) – Simple Profile |
320 × 176 以内 |
WMV (VC-1, WMV9) – Main Profile |
800 × 488 以内 |
WMV (VC-1, WMV9) – Advanced Profile |
720 × 480 以内 |
となります。
DRMで保護されていないメディアファイルという条件で、HTTPでアクセスできる場合、Windows Phone 7上のInternet ExplorerのアドレスにメディアのURIを指定して、再生を確認することができます。お手持ちのファイルをWebサーバーやWindows Media Services、IIS Media Servicesにホストして、確認するといいでしょう。
DRMで保護されている場合、Silverlightアプリケーションを作成し、PlayReady Serverによるライセンス発行が必要となります。エミュレーター上でもDRMで保護されたメディアの再生を確認できますが、サポートされている解像度にご注意ください。
参考:VC-1とWMVの関係については、次のブログが参考になるかと思います。
https://alexzambelli.com/blog/wmv9-vc1-faq/
https://channel9.msdn.com/Blogs/benwagg/The-Hopefully-Definitive-ldquois-VC-1-compatible-with-WMV-9rdquo-FAQ