「新 エバンジェリスト養成講座」
こんにちは、松原です。
「新 エバンジェリスト養成講座」。日本マイクロソフトトップエバンジェリストであり業務執行役員の西脇資哲さんの著書です。今回の投稿は書評も兼ねて。(敬称はどうすべきか迷いましたが、個人ブログに書くべきか迷った内容でもあるので、あえて「さん」付で書くことにしました。ご容赦のほどお願いいたします。)
西脇さん曰く、エバンジェリストをひとことで定義するなら、「伝えるひと」。
「伝える」ための手段が「プレゼンテーション」なわけですが、この本の第一章は、
「プレゼンテーションって何?」
という問いから始まります。
頁をめくると、これに対する答えが次の一行にまとめられています。
「プレゼンテーションというのは、相手を動かすことです。」
プレゼンとは、パソコンとパワーポイントのスライドを見せたりする行為が目的なのではなく、最大のゴールが「相手を動かす」であることをしっかり認識するのが大切、ということを西脇さんは教えてくれます。赤ちゃんが泣いた結果、ミルクがもらえれば、それは効果の高い「プレゼン」をしたことになるのです。逆に、どんなに凝ったアカデミックで美しいプレゼンをしたとしても、相手が動かなければ、そのプレゼンは失敗なのです。
「相手を動かす」というゴールをしっかり認識することで、資料にどんなデータを盛り込むか、どのような言葉を選べばよいのか、全て決まってきます。効果的に視線誘導するにはどうすればよいのか、フォントのサイズや色、話し方など、自分の好みや都合ではなく、相手に動いてもらうためにはどうすればよいのかを判断基準にすることによって最適化されてくるのです。
このように考えれば、Yammerへの投稿も「プレゼン」と捉えることができます。文字列をYammerの空間に投稿することで、どのように「相手を動かしたい」のか考えてみるとよいでしょう。Yammerは仕事用のコミュニケーションツールですから、そこに意見を投稿し、議論を展開して期待する結果を得るにはどうすればよいのか。要点をつかんで読みやすいようにまとめ、インデントの使い方も工夫してみる。誰かからコメントが返ってきたら、どのタイミングとコミュニケーションスタイルを使えば相手を納得させることができるのか。音声がなく、文字列だけでプレゼンする環境ですが、投稿だけでなく、投稿時に必ず表示されるプロフィール写真のようなものにも、それなりの役割と効果があるはずです。
「プレゼンテーションというのは、相手を動かすことです。」
次にYammerにログインしたら、この究極のゴールを意識して投稿する内容を考えてみてください。なお、「新エバンジェリスト養成講座」には、このゴール達成のためのノウハウがわかりやすくまとめられています。どれも3分で実行できるようなものばかり。ご興味のある方は、是非ご一読を。
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Akiko Matsubara (Twitter @kokiara)
Sr. Manager, Business Development - CSM Japan Lead