SCOM 2007 の "Disk Fragmentation (ディスク断片化) " アラートについて
こんにちは。
システムセンターサポートの佐々木です。
今回は [Logical Disk Fragmentation Level] モニタのしきい値を変更する手順を紹介します。
System Center Operations Manager 2007 R2 (SCOM R2) で監視を行っている環境において、"Disk Fragmentation (ディスク断片化) " のアラートが報告されることがあります。
このアラートは、監視対象のコンピューターにあるディスクの断片化率が、10% を越えることで出力されています。
アラートは [Logical Disk Fragmentation Level] モニタから出力されますが、既定のしきい値が10%であり、こちらの値ではシビアすぎることが多々あります。
このような場合、管理者にとって不要なアラートが報告される結果となります。
もし、このような状況が発生しているのであれば "しきい値" を変更することをお勧めします。
監視対象のディスクのデフラグの必要性についてはディスクを利用しているアプリケーションの要件等も併せてご確認下さい。
ディスク断片化の監視が不要な場合は、根本的にモニタ自体を無効化することも検討してください。
しきい値の変更手順
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ここでは Windows Server 2008 OS 管理パックに含まれるモニタを例として説明します。Windows Server 2003 の場合でも同様の手順を実施してください。
しきい値を変更し、"Use OS Recommendation" を false にすることで、設定した値を有効化します。
1. SCOM 管理コンソールを起動し、メニューバーから [ツール] - [高度な検索] を選択します。
2. 右上のドロップダウン メニューから [モニタ] を選択します。
3. [特定の名前を持つ] をチェックします。
4. [条件の説明] にて、[特定の] をクリックします。
5. [モニタ名] ウインドウにて、%Logical Disk Fragmentation Level% と入力して OK をクリックします。
6. 表示された検索結果から、[Windows Server 2008 Logical Disk] - [エンティティのヘルス] - [パフォーマンス] - [Logical Disk Fragmentation Level] 右クリックし、[上書き] - [モニタの上書き] - [クラス Windows Server 2008 Logical Disk のすべてのオブジェクト] を選択します。
(特定の対象に対して上書きを行う場合は「クラス Windows Server 2008 Logical Disk の特定のオブジェクト」を選択します。)
7. [上書きのプロパティ] ウインドウにて、[パラメータ名] 列が [File Percent Fragmentation Threshold] となっている行の [上書き] 列をチェックし、[上書き値] に設定したいしきい値を設定します。
(例えば50%にする場合は 50 にします。)
8. [パラメータ名] 列が [Use OS Recommendation] となっている行の [上書き] 列をチェックし、[上書き値] の値を [偽] に変更します。
9. [OK] をクリックします。
10. 保存先の管理パックを指定した上で、[OK] をクリックします。
以上で終了です。
このように SCOM のアラートについては、環境に合わせてしきい値を調節することで、適切な場合にだけアラートが出力されるように設定することができます。他のモニタやルールについても、応用してみてください。
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